第93話 大陸西側諸国3
西側諸国、最北端の国が見えて来た。
乗馬が城に駆けり込むのが見えた。
思い起こせば、8個目の国辺りから、馬が駆けて行くのが見えて居った。
無駄な行為と思うが、警告だけはやっておく。
「わしは、マンバ神王国のマンバ神である!!殺戮される前に降伏を勧める!!白旗を掲げれば攻撃はせん!!」
今まで通り、声を風に乗せて国中に響かせた。
「今までの、13国中最大の王国じゃ、滅ぼすのは氷雨凍結かのぅ」
「マンバ様、配置に着いてます!!」
「しょうが無い、攻撃··········おや?白旗が揚がって居るぞ!!」
防壁にある、4ヵ所の見張り塔と、城に白旗が揚がって居った。
「意表を突かれた!ヒミコどう思う?」
「白旗降りながらの、攻撃はもう無いと思うよ!」
「そうじゃな、降りるか、全員城門前に着陸!!」
城門前に着陸した。
城門は開放されて居て、白髪頭の、如何にも家老といった風貌の男と城主と思われる男が待って居った。
二人はさっと土下座した。
「マンバ神様、お待ちして居りました!!」
西側諸国で、初めての対応じゃ。
「城主と家老で間違い無いか?」
「はっ!!私はシメリア国の城主、イテツ-シメリアと申します!!この者は筆頭家老バンであります!!」
「知っての通り、マンバ神である!!」
「私は、マンバ神様の筆頭眷属、猫又ヒミコ!!」
「ステルス部隊、隊長のホシ!!」
イテツとバンはホシの声を聞き、二度見して、首を傾げながら三度見でやっとホシの姿を確認し、更に凝視して居る。
土下座して居ったので、小さなホシに気付いたようじゃ。
「ステルス隊!整列!!」
隊員210人が、ホシの前に整列した。
ホシの姿に驚いたイテツ城主は、ワラワラ現れた一寸達に、口をあんぐり開けて呆けて居る。
「ホシ!初対面の者をからかうで無い!」
「だって、反応が面白いんだもの」
城主の復活5分は長い!!ホシはにやにやして居るが、退屈な時間じゃった。
「マンバ神様!失礼しました!!この部隊虚空から岩を降らせた正体ですな?」
「視認出来ん攻撃主、ステルス隊じゃ!!」
「姿は可愛いが、恐ろしい部隊ですな!!!」
「あっ!!驚きで、本題を忘れて居りました!我がシメリア国は、マンバ神様に無条件降伏をし、国と民を献上致します!!!」
「早馬を継いでの情報収集、イテツ城主殿は賢明じゃ」
「お見通しですか!!」
「乗馬が駆けて行くのを、随所で見掛けたからのぅ」
南半球の大陸、最北端は赤道近くになるのか、豊かな植生の国じゃ。
豊かで有るからじゃろう、おおらかで他国の様にギスギスして居らん。
「イテツ殿、西側諸国全ての代官統治を命ずる!!」
「はっ?いえ!!全てでは、荷が勝ちます!!私では、半分が精一杯で御座います!!」
「欲が無いのぅ!財宝も残したままの無人地帯、好き放題出来るぞ!!!」
背の目と0番隊は、3国を滅ぼして居った。
奈緒と魔王軍は、3国を無条件降伏、国と民を献上させたそうじゃ。
奈緒王の行く所、歯向かう者は皆無のようじゃ。
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