第62話 南大陸に到着
「皆!!もう一頑張り!こっちに飛べば、大陸に着くぞ!!!」
「マンバ様!僕は先に行っとくよ!!」
と言い残し、猛スピードで飛んで行った。
スラッピの飛行原理、どうやって飛んどるか、さっぱり分からん。
全然疲れて居らんようじゃし。
「見えて来たぞ!!皆頑張れ!!!」
岬でスラッピが、手を振って居る。
疲れ過ぎて、にこやかな笑顔のスラッピが、なぜかムカつく!!
「ふ~~う、さすがに疲れたぞ!皆、大丈夫か?オロチにチトセ良く頑張った!!!ドーリとアードは予想以上の頑張りを見せてもらった偉いぞ!!!背の目も無理をさせて済まなんだ!!!」
ドリアードの二人は、ニッコリ微笑む、相変わらず無口じゃな。
「
「「マンバ様、限界!!もう少しで海に落っこちる所でした!!」」
「海を氷らせ、氷の上で休もうかと思った位、わしも限界じゃった」
「ホシは?寝て居る、飛行中寝て居れば良いのに、わしに気を使って、常に話かけてくれて居った、こいつも疲れて居ろう」
「皆、ここで仮眠しておけ!!」
「母様!私が見張りをします、先にお休み下さい!!」
「背の目、知って居ろう、わしに睡眠は其ほど必要じゃない、身体を休めて置けば回復する」
「そうでした、では遠慮無く休ませて貰います!」
オロチ達は、返事する気力も無かった様で既に、気絶のように爆睡しておる。
この岬は断崖絶壁になっていて、海からは誰も上陸出来ん、行く手は密林じゃ。
日本に在れば、自殺の名所になりそうじゃな。
皆よう寝とる、飛行中架空袋から取り出して、銘々多少の飲み食いはして居るが、目覚めたら何かガッツリ食わせてやろう。
これだけの規模の密林じゃ、何か獲物が居るはず、ちょっと探索がてら、狩りをするか。
岬側は潮風のせいか、松のような針葉樹しか生えとらん。
飛んで見るか。
「おうっ!以外と近くに港町か漁村が見える」
民家に行くのは、調べてからじゃ。
今は食い物·····あれは、鹿かな?角は1本、形状は兜割りと言う武器に似ておる。
何でも良い!!食い物発見!!
首を落とした鹿のような生き物を、血抜きしながら、飛んで帰る。
頭も架空袋に収納した。
皮を剥ぎ、内臓は処理が面倒、肝だけを残し海に投棄、程よい岩を氷雨で洗浄し、調理台にする。
焼き串は、ダンジョン産の鉄で多数造っておる。
塩を振った拳大の肉、2個刺した物を大量に作っておく。
日が西に沈みそうじゃ、枯れ木を集め火を着けた。
良い具合に、置き火状態になった、置き火を均して置く、石を積んでカマドとも呼べんが、串を渡して、炙る位は出来る物を組んだ。
串の中央に肉2個は正解じゃった、即席カマドでは3個では端が生焼けになりそうじゃった。
匂いに釣られて、皆が起きて来た。
「マンバ様、美味しそうな匂い!!」
「おう!調度焼けた所じゃ、皮の手袋着けて火傷せんように食え!」
皆、ガツガツ食って居る。
取り合えず、わしも肉を腹に詰め込んで置くとするか。
「食べながら聞いてくれ、ここから北東に15キロ位の所に漁村がある、食後少し休憩してから、闇に紛れて潜入してみる」
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