第四章 戦乱の大陸

第61話 南に有ると言う大陸

南大陸の探索に向かう。


結局、自由自在に飛行できるまで、スラッピめ5日もかけてくれよった。

思ったら、直ぐに実行したいわしは、既に我慢の限界じゃ!!!


ま、その間ピニーちゃんに、約束の転移を教えたり、ドーリ、アードに架空袋を教えられたので、全く無駄な時間ではなかったがのぅ。

スラッピより、クミの方が早く、自由に飛べるようになってしまった、習得に手間取ったのは、飛行は鎌鼬の応用じゃからみたいじゃ。

良い例が、クミは回復治療、架空袋や転移のような、攻撃神術以外は習得が早かった。


クミの兄や医療隊の皆にも、架空袋や転移を教えてやりたいのぅ。


リカとベラが、付いてきたそうにして居るが、王国を順調に発展させるには、もう少し時間が必要じゃ、いっすん豆コロ村の援助もやって貰いたい。

ベラもリカも、充分解って言って居るので、説得の必要も無い。


それより、豆憎やボックルが付いて来ると、聞き分けが無い。

しょうが無いので、参加希望者全員でジャンケン勝ち抜き選を行なった。

見事勝ち抜いた、一寸属のホシちゃん1名が同行することに決定した。

ホシちゃんは、必ず同行するって、ずっと言い続けて居て、一人で飛行に必要な鎌鼬かまいたちを習得、竜巻を纏う所まで出来て居って、あえて見て見ぬ振りをして居ったが、後はわしの手ほどきだけで、飛行が出来る状態まで努力して居った。

ホシちゃん、執念での勝ち取りじゃ。


やっと本日出発出来る。


精霊大陸から、少し西に行き過ぎた。

それでベラリカ亜大陸を、見付ける事が出来たんじゃから、無駄では無かったが。


従って、真南では無く、南東を目指して飛び立った。


ホシはわしの胸の中、胸元から顔を出して居る。

スラッピは特訓の甲斐有って、変態の飛行方、ジェット噴射で見事に飛んで居る。

後に一本のジェット雲を残しながら、気持ち良さそうじゃ。

クミも遅れず付いて来ておる。


だいぶ時間が経った、クミに休憩させてやりたいが、島が見当たらん。

疲れたようで、飛ぶ速度が落ちて来た。

「背の目、クミを背負って、休ませてやれ」

かあ様、了解です」

背の目はクミの下に潜って、背負う形になる、限界じゃったようで、クミは無言で背の目の背中に乗った。

「はぁ~っ、背の目さん、ありがとう!助かったわ!!」

「オロチ、チトセ、疲れたら遠慮せず言え!!」

「「まだ大丈夫だよ!」」

「マンバ様ぁ僕には聞いてくれないの?」

「お前は疲れたら、勝手にわしの背中に乗るじゃろう」

「勝手には乗らない、乗っても良い?って聞くよ」


既に、24時間飛び続けて居る。

ドーリとアードは夜がダメな様で、オロチとチトセが背負って飛んで居った。

太陽が登ると、ドーリとアードがオロチとチトセを背負って飛んで居る。

皆、疲労で限界が近い、しかし困った、休憩したいが、島が1つも無いぞ。


「皆、ゆっくり飛行して居れ、わしは高く上がり、島の有無を確認して来る」

「「「分かった!!超ユックリ飛行してる!!!」」」


上昇しながら下を見ると、スラッピはユックリ飛べんようで、皆の周りを旋回しながら、進んで居る。

皆が見えなくなる位上昇した。

スラッピの飛行雲は見える、あれを目印に降りると合流出来る。


「あっあ!!東に見えるのは··········大陸じゃ!!!ホシ見えるか」

「マンバ様、見えた!!大きな島!!!」

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