第60話 スラッピの特訓
ベラリカ亜大陸は良い所じゃ。
危険は無いし、絶滅したと思って居った、かつての配下達が、ここに隠れ住み再会する事が出来た。
ベラもリカも、女王として良い統治してる。
いっすん豆コロ村、リカの国民で神術が使え出した30人程の協力で、外周の柵が作られた。
殆どの犬コロは、リカとベラに使役され、番犬になっておる、防壁は必要無いが、「ここは村だよ」って印しの意味の柵が設置された。
この亜大陸を
いつまでも滞在したいが、南に有ると言う大陸の探索に向かうか。
「背の目、オロチ、チトセ、クミ、ドーリとアードは南大陸探索に同行、スラッピは·····ダンジョンに帰れ」
「マンバ様ぁ、僕だけ扱いがぞんざいでしょ!!」
「スラッピ飛べんだろ」
「う~うっ、それを言われると·····僕スライムですから」
「豚だって、おだてりゃ木に登る、スライムだって、本気を出せば空だって飛べる!!」
「無茶言わないで下さい」
「そうじゃ!!コウモリに変身して付いて来い!!」
「イヤイヤッ、コウモリのふらふら飛行じゃ、付いて行けんでしょ?」
「だったら、ダンジョンに帰れ」
「マンバ様背負って!!」
「甘えるな!可愛ゆく無いぞ!!それにわしは、クミの手を引いてやらねばならん」
「そうじゃ!!クーシ族のクミは、種族的に習得不可能な飛行を、血を吐く努力執念で習得した、クミを見習え!!!」
と言う事で、ピクシーに化けたスライムのスラッピの、飛行特訓が始まった。
集中個人レッスン、恵まれた状態なのに、鬼火初歩に微風しか出来んとは。
「スラッピ、お前は根本的にダメダメじゃ!!良いか!!今のお前はスライムじゃ無い!神術を簡単に得とくする、精霊種のピクシーなのじゃ!!意識を変えろ!!!」
「え~~と、僕はピクシー神術を、簡単に得とく出来る!!!」
「そうじゃ!!ピクシーを取り込んでおる、バッタもコウモリも取り込んでおるお前じゃ、神術使わんでもフラフラなら飛べるじゃろう?」
「そう言われると、難しく考え過ぎでした!!飛べます」
「元日本人なら、「じぇっとふんしゃ」とか知っておるであろう?後に噴射して、ぶわ~~っと行けるじゃろ?」
「わっわっ、あ~~っ!!!マンバ様止めてぇ~~っ」
「噴射を止めれば止まるぞ!!」
「はあ~っ!死ぬかと思った、風圧で息が出来ん!!!」
「チャンと飛べたではないか!!後は練習有るのみ」
「飛ぶ時苦しくならない、もう一言アドバイス下さい!!」
「そうじゃな·····弱い竜巻を発生させ、其を着て飛ぶと苦しく無いぞ」
「はい!!練習します!!だから置いて行かないで!!!」
ピクシー取り込んでも、能力まで取り込めるはずが無い。
世話の焼ける奴じゃし、変態で女の敵でも何か憎めん、変な指導方法じゃったが、単純バカで上手く行った。
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