第59話 精霊王国では
国王のニオルが、怒り狂っていた。
「貴様達!!なんて事してくれた!!!」
「少し油断しましたが、今度生意気な事ほざくと、全員でぶっ殺してやります!!」
「国王様は、ご安心下さい!!!」
「お前達!!あのお方を知らんのか!!!」
「偉そうな、人間の小娘?」
「世界を牛耳る、マンバ神様を·····生意気な小娘だとぉ!!!!」
「マンバ神?」
「この私は、マンバ神様の眷属!!神に精霊王国の国王を任されて居っただけだ!!」
「それも、今日限りだ!!首を言い渡させた、今日を持って、精霊王国を名乗る事も禁止された」
「「あんなガキは、無視すれば良い!!!」」
「貴様らバカか!!!若いとは言え800歳の神だぞ!!!」
反応なしか。
あのお姿だ、力を目の当たりにした事の無い奴等は、マンバ神様の偉大さは何を言っても理解できんか。
騒ぎを聞き付け、ホビットとエルフが遠巻きにして、聞き耳を立てておる。
「付き合いきれん、王を首になった私はここを出て行く、明日の出発、ホビット、エルフ!!同行望むなら、準備してついてこい!!!」
愚か者どもを振り切り、城に帰り私物の荷造りをはじめた。
翌朝出て行こうと、城壁南門へと歩いて行った。
あの時、周りを見て思わず言ったが、軽率だったか?
予想を遥かに上間る大人数だ。
クズの残り物鬼属以外、これ程の住民が不満を持って居ったのか?
(弱ったぞ!事前連絡無く、これだけの大人数ルーマが受け入れてくれるだろうか?)
行くしか無いか·····。
「全員!道則は安全だが、歩いて1~2日の行程だ!!心して付いてこい!!出発するぞ!!!」
度重なる説得に、聞く耳持なんだ私に諦めたのか、何か言いたそうな鬼属の連中が、遠巻きにして見ておる。
「愚か者ども!!マンバ神様に見放されたなら、ここは終わっておる、今後何かあっても誰も助けにこんし、他の王国から相手にされんと、心して置け!!!」
それが何れだけ大変な事か、理解できんようで無反応、もう良い!!無視して、出発した。
気の良いだけで、たまたま神術を授かったニオルの苦難は続く。
ルーマ王国では、予想通り、職人ホビット5000のみの受け入れが叶っただけで、エルフ3000を引き連れ、ナオ様の魔王国に受け入れて貰うべく、最南端への長い道則を進んでいる。
住民を追い出した感じになった、ドラゴン王国には行く事はできん、かと言って0王国には、取り立てて戦闘が出来ず神術も使えないエルフ達、受け入れられるはずが無い。
魔王国に受け入れられないと、最悪、人類至上主義者どもの砦跡にでも住み着くしか無い。
思い悩むニオルだった。
「いっすん豆コロ村」開村祝賀、ドンチャン騒ぎが始まった。
コロボックルにしても、豆小僧達にしても、騒げれば何でも良い奴等じゃ、生真面目な種族一寸達も珍しくはしゃいでおる。
安心して過ごせる、安住の地にやっと巡り会えた、これ程嬉しい事は無いじゃろう。
ピクシー王国から、リカ、ピニー、ピラにピロそれに代官ゼムが、鳥人王国から、ベラ、代官のベムとベロが祝に飛んで来た。
「「わっ!!可愛い!!!ん~~ん抱き締めたいょ!」」
「私は、お隣にあるピクシー王国の女王リカ、困った事があったら何でも言って、直ぐ助けに来るから」
「私は反対側のお隣、鳥人王国の女王ベラよ!私も助けるから何でも相談してね!」
リカにベラは、小さい体にコンプレックスを抱いて居ったようじゃが、自分達より遥かにチッコイ3種族を凄く気に入ったようで、今後何かと協力してくれるじゃろう。
祝賀にしばらく付き合って居ったが、奈王に盂羅、テツにチャイ達は「国を、長時間放っておく訳には行きません」と言って転移して帰って行った。
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