第56話 精霊王国の現状

コロボックル達の「いっすん豆コロ村」は、ベラの鳥人王国とリカのピクシー王国の、中間に造る事に決まった。


伐採整地は背の目達に任せ、わしは精霊大陸の精霊王国に転移した。



「精霊王国だよね?」

滅ぼしたナイチ聖国より、精霊王国建国の時、防壁は強固にしたが、これは行き過ぎじゃ、何者おも拒む感じの防壁になっておる。

ニオルは、何を考えてこんな防壁にした?

誰から何を守る防壁か?

フェンリルがぶつかって来るとでも思ったか?

麦や米の、田畑が荒れ地になって居る。

チャイ達が、端正込めて開墾したのに·····耕す者が居ないのか?


門構えも仰々しいのう、マジで誰も入れん気か?

「お~~いっ開門!!!」

監視窓が開き

「ここは精霊王国!人間は通さん!!」

「貴様は鬼属か?ニオルを呼べ」

「人間のガキ!!国王様を呼び捨てにするとは!!引っ捕らえてぶっ殺してやる!!!」


人類至上主義の狂集団から解放され、チャイ達ケトシやピクシー達が、希望を込めて夢の王国として開国した、精霊王国が何故こうなった!!!

ブチッ!!!切れた


瞬間飛び上がり


「ニオル~~ゥ貴様は国王首じゃ!!!!!」

「この糞な、精霊王国にした奴等は、容赦せんぞ!!!」

「精霊王国の名は取り上げる!!!」


王国を、旋回しながら叫ぶ、わしを見付けて、数人が飛んで来た。

「「「マンバ様!!お帰りなさい!!!」」」

「「何で怒り狂ってるの?」」

純白に緑の瞳この二人はたしか、ドリアード属の·····名はわしが命名した。

「ドーリとアード?」「「はい!マンバ様!!」」

「君はリカと一緒にいた、ピニーか?」「はいマンバ様!!」

「こっちの2人は、会うの初めてかな?」

「初めましてマンバ様!!ピラです」

「初めましてマンバ様!!ピロです」

「ピクシー属は珍しいね、神術はピニーに教わったの?」

「「はい!ピニーちゃんは凄いです!!!」」


5人と一緒に降り立った。

「此所に住んで幸せ?」

「マンバ様、奴隷だった時よりは、ましです」

この微妙な言い回し、幸せじゃ無いと言う事か。

「·····街中がさびれた感じじゃが、旧セノメからの移住者は、どうなった?」

「皆、ドラゴン王国に帰って行ったの」

「そうか·····ここはどうなった?」

「鬼属様が偉くて、エルフ属とホビット属がその次に偉い·····」

「解った!!ピニー達の仲間は何人居る?」

「後クーシ属の女の子が2人、7人で一緒に住んでる」

「荷物を纏めて、ついておいで、0王国に行こう」

「「「はい!マンバ様と一緒に行く!!」」」


7人の旅支度が整うのを待って居ると。


「騒いで居たのはお前か!!!」

鬼属の警備兵がやって来た。

「子供達を連れて出て行く、もう放っておいてくれ!!」

「あれだけ騒いでおいて、放置は出来ん!逮捕する!!!」

「ほう!たった3人で?お前達わしを、知らんのか?」

「人間のガキに知り合いは居らん!!!」

「そうか?知らんか·····ニオルに言っておけ、精霊王国を名乗る事は許さんと」

「き、貴様ぁ!!国王様を呼び捨てにしおって、子供でも承知せん!!!」

「捕らえろ!!!」

豆腐が3個襲って来た、壊さないよう細心の注意を払い、突き飛ばした。

「「「マンバ様、準備出来ました!!」」」

「では、行くか、皆、わしの周りに集まって!」

「おい!!警備兵!!ニオルにちゃんと報告して置け、マンバが貴様は許さんと!!!」

遠く、ニオルらしき人物が駆けて来て居るのが、チラリ見えたが、今更話す事は無い。

言い残して、哲の0王国に転移した。

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