第54話 コロボックル
玩具の町並みの一番奥に、大勢の気配がする。
中央の大通りは、100cm程の幅があり、わし達が通るのに不都合は無かった。
気配を頼りに奥へと進む。
不安は何も無い、懐かしい悪戯好きの、コロボックル達の気配じゃからのう。
幅1メートルで100メートルの大通り、半ば迄来た時、突き当たりの集会所?少し大きな建物から、身長5~10センチのコロボックル達が飛び出してきた。
「「「「「山姥様!!遅いぞ!!!」」」」」
「済まん!!600年も放置して!!!」
「放置?600年?そんなには経って無いぞ!、1年待たされただけだぞ?」
「?·····ボックルは居るか?事情を聞きたい!!」
「山姥大王様!ボックルで御座います」
「わしの認識では、コロボックルは、テンテルに、わしが拉致される100年前に
「不思議ですな?
1年前、私達コロボックルの村に、
「テンテルの奴が?ふむ··········何にしても、無事再会出来て嬉しいぞ!!!」
「嬉しいのは、私達の方です!!ただ見付けて下さるのを、じっと待つしか方法の無い、ひ弱なコロボックルですから、良く会いに来て下された!!」
「それは、違うぞ!!この世界では、コロボックルは強者の部類に入るぞ!!」
「又々!!大王様、老いぼれボックルを、からかわないで下さい」
「洞窟に引き
「隠れ住むのが、コロボックルですから·····」
「このベラリカ亜大陸で、暮らせるようにしてやる!
わしを信じて、思い切って外の世界に出て見ろ!!」
「「「「「大王様に従います!!!」」」」」
「その前に、豆小僧と一寸にも会ってやって下さい!!」
「何にぃ?豆小僧や一寸達もこの世界に居るのか?」
「「はい!!一緒に送って貰って居ります」」
「良かった·····奴等は絶滅したと思って居った·····テンテルの奴、
集会所の裏側を、少し行った所に互いに行き来出来る転移穴が、黒くモヤって居ました。
3種族のダンジョンは、ここ1の神に在るそう、転移なんて横着するな!!
豆小僧一族も一寸一族も、わしに会えて興奮して騒がしい事。
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