第33話 猫耳さん達の処遇
テツが「猫耳獣人だぁ!!」と大喜びしておる。
「耳触らせて!尻尾触って良い?」猫耳少女達の中に入り、大騒ぎじゃ。
テツは3人気に入った娘が居たようで、「オレテツ、君達は?」と耳をモフリながらきいておる。
娘達は嫌がる様子は無く、テツに好意をよせているようじゃ。
「私チァミ!」「私はチェリ!」「私チシャよ!」
「テツ、私達獣人と違う!!」「私達は精霊種のケトシ族」
3人の尻尾に巻かれ、テツの奴にやけ過ぎじゃ。
わしの側には、最初に助けた美形チャイ少年がおる。
「チャイ知らずに獣人扱いして悪かった」
「マンバ様気にしないで、其より人として扱って貰えてうれしい!!」
なんか、凄く可愛いぞ!ワシワシモフリたいぞぉ!!ケトシ族おそるべしじゃのう。
「チャイ、犬耳族は居らんのか?」「居る犬耳はクーシ族だよ」
「おーい背の目、犬耳のクーシ族知ってるか?」
「母様セノメ王国の城下の住民におりましたが、見ませんでした?」
「このおじさん、何でマンバ様を母様と呼ぶの?」
「チャイ、背の目はわしが育てた、わしの子じゃぞ!!」
「··········??」「こう見えて700年以上生きておる」「えっえぇーーーっ」
「おぅ!わしの容姿は気にするな、この姿は、これから何百年経とうが変わらん」
辺りのケトシ族全員が不思議そうにしておる。
カズマが「マンバ様は神ですぞ!私達は神の眷族です」
「あなた方も、マンバ様とすごして居ると、神の眷族になるかも知れませんよ!!」
「マンバ様本当?僕もいつか眷族にしてくれる?」
わしは、チャイの資質を見た。
「資質は火じゃな·····」
「チャイ、火打石で火を点けた事は有るか?」
「うん、何度もあるよ!」
「そうかそうか、では右手を握って·····見て居れ、こう、ガチッ!!」
「わっ!火がついた!!」
「わしの真似をして、やって見ろ」
わしも一緒に目の前で、何度もガチッ!っと言って火を灯す。
直ぐに出来んのは当たり前じゃ、神術は誰にでも使える物じゃないからのう。
何度も練習する事がかんじんじゃ。
「わっ!!!」
チャイの声に驚き、見てみると小さな炎が、チャイの拳骨から立ち上っておった。
「おぅ!チャイやったのぅ!!其が神術鬼火の初歩じゃ」
「これを繰り返すと、鬼火の威力が上がるぞ!!」
チャイの頭をなぜながら「おめでとう、チャイは眷族になった」
チャイは、くすぐったそうにしながら、満面の笑顔じゃ。
回りで見ていたケトシ達が拍手でチャイを誉め称えておった。
半信半疑で見ていたケトシ達も、俄然やる気になっておる。
テツと話しておった3人娘達はつむじ風を起こしておる。
竜巻も間も無く起こしそう·····近い内に彼女達飛行もやりそうじゃ。
ここに居るケトシは皆幼いゆえ、柔軟な思考が出来た結果じゃろう。
(これ程簡単に神術使うとは、唯の癒し要員じゃ無かった、ケトシ族優秀じゃ!!)
(この子達手離さんぞ!!冒険に連れて行きたい!!!)
目の当たりにした背の目
(母様ガチッしか言って無い·····なぜあの子は鬼火修得出来た?ブワッとかスイーで飛行出来なかった私はダメダメなのか)
背の目は落ち込んだ。
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