第358話 「紹介Ⅲ」

 ダーザイン関係


 アスピザル・アイティール・ミスチフ


 人間ベースの転生者。 ダーザインの現首領。 転生前の名前は不明。

 転生前の性別は女。 自由に性別を変えられる。

 ベースの人間と人格が統合されているので、転生前と性格が異なる。

 ちなみに人の好みに性別はないとの事なので両刀使い。

 肉体のスペックもあるが、魔法に関しては作中屈指の実力者。 

 主人公に興味はあるが、好意より警戒と恐怖の割合が強い。

 制御が難しい主人公をあの手この手で宥めすかしてアメリアに嗾ける事に成功した有能。

 何かと目の届く所に置きたがったのは、傍に置いて監視する事で安心したかったから。

 最初は主人公を何とか篭絡しようとしていたが、早い段階で自分の手に負える代物ではないと察して仕向ける形で行動を誘導した。

 王都での一件が片付いた後、夜ノ森の回復を待って本拠のシジーロへ引き上げた。


 夜ノ森よのもり あずさ


 転生者。 熊人間。

 元々、コールセンターでオペレーター業務をしていた。 旅行中事故死。

 悪質なクレーマーの相手を高頻度でこなしていた為、ストレス耐性は高い。

 途方に暮れていた所をアスピザルに拾われており、彼に感謝している。

 最初は恩義からだったが、付き合っている内に仲良くなって自然と今の関係に落ち着いた。

 主人公の事は嫌っては居ないがその得体の知れなさに常に怯えている。

 別れて正直、ほっとしていた。 可能であれば二度と会いたくないと思っている。

 王都での一件が片付いた後、回復を待って本拠のシジーロへ引き上げた。


 石切いしきり 丈逸じょういち

 

 転生者。 アルマジロ人間。

 元々は某鉄鋼メーカー勤務のラグビー選手。 交通事故死。

 好物はカツカレーと昔合宿のメッカで食った某麺料理。

 今の姿になった事により痛覚が極端に鈍化。 少々の事では痛みを感じる事がなくなった。

 加えて人外化した事によるストレスで一時、かなり荒れていたが夜ノ森に半殺しにされる事で解消。

 結果、痛みに対しての執着が強くなった。 ドM。

 その性癖さえなければ割と常識人。 堅実に役目をこなして生き残った。

 一件が片付いた後、アスピザル達と途中まで同行したが自分の住処へ帰った。


 ガーディオ


 ダーザインの幹部。 ファミリーネームはなし。

 両腕と両足、唾液腺を移植しており、手足に炎を纏ったり火を吐いたりとそれなりに強かったが、シジーロでの一件で全てを喪失。  

 身体能力が並の人間に戻った為、今まで舐めてかかっていた格下の魔物にも勝てなくなってやさぐれている。

 再移植しようにも部位の在庫は全て主人公に持って行かれてしまったのでそれすら叶わずに更に荒れている。

 現在はシジーロで組織の立て直しに尽力。 最近、酒の量が増えた。


 ジェルチ


 ダーザインの幹部。 ファミリーネームはなし。

 主に組織への勧誘を行っており、部下の女を使って娼館を運営したりしていた。

 主人公とヴェルテクスに娼館を潰された上、部下を大半殺され、戦闘職でもないのにムスリム霊山攻略に参加させられたりと散々な目に遭った苦労人。

 部下の復讐を誓っていたが、同盟後に主人公の危険性を再認識してそんな考えは消えてなくなった。

 今は素直に部下と一緒に組織の立て直しを行っている。


 シグノレ・トランヒュ


 ダーザインの幹部。 小太りのおっさん。

 主に物資の管理などを行っていたが、部下の暴走で拠点一つを丸ごと台無しにされた。

 それ以来、人生にケチが付きっぱなし。

 組織が割れて板挟みにあったり、アスピザルに脅迫されて寝返らされたりと酷い目に遭った。

 保身と生存能力に関しては中々の物で、シジーロでの戦いを生き残った。

 現在は他の幹部と組織の立て直しを行っている。


 タロウ


 主人公がアスピザルに与えた騎獣。 双頭犬。

 アスピザル達の監視役も兼ねているが、妙な行動を取らない限り言う事をよく聞く忠犬。

 頭が二つで脳も二つなので交代で体を制御している。

 

 ヘルガ


 構成員。 ジェルチの手下A。 娼婦。 ファミリーネームはなし。

 豊満な肉体と緩い雰囲気のお陰で人気。 童貞と申告すると優しくリードしてくれる。

 移植された部位もそっち系。 ハニートラップ要員。

 雑魚なのですぐ死ぬと思われたが、しぶとく生き残っている。

 現在はジェルチの補佐としてシジーロに居る。


 エリサ


 構成員。 ジェルチの手下B。 娼婦。 ファミリーネームはなし。

 元気で明るい性格。 娼婦としては微妙だが、トークは上手いので寂しい人に人気。

 仲間が何人も死んでいるが、悲しみを乗り越え、ついでにムスリム霊山での戦闘も乗り切った。

 ヘルガよりも雑魚だったが、しぶとく生き残っている。

 現在はジェルチの補佐としてシジーロに居る。





 プレタハング・イクス・ミスチフ

 

 ダーザインの前首領。 アスピザルの実父。

 他人を見下すか妬む事でしか己を保つ事が出来ない小物。

 組織も先代から受け継いだだけで、彼の功績はテュケと組んだ事だけで自力では何も成していない無能。

 組んだ理由も自分の老いを何とかする為と利己的。

 自分より有能な息子を常に妬んでいた。

 最期はテュケの実験により悪魔を移植されて元気にはなったが、元気になり過ぎて魂がボロボロになった。 実は放置しておけば勝手に死んだ。

 嫉妬の権能を手に入れ、いい気になってアスピザル達に挑んだが返り討ちに遭う。 死亡。

 

 大原田おおはらだ 敏郎としろう

 

 転生者。 豚人間。

 高校の用務員。 女生徒に執拗にセクハラとストーカー行為を行い、逆上されて刺殺された。

 筋金入りのロリコン。 未成年の瑞々しい肌を見ると興奮するらしい。

 ただ、戦闘に関するセンスは極めて高く、転生者の中でも屈指の実力者だった。

 実は加々良より強い。

 ダーザインにはかなり早い段階で参加しており、報酬に若い奴隷を要求して好き放題やっていた。

 何気に転生後を満喫していた幸せな男だった――主人公が現れるまでは。

 人材整理の為、屠殺された。 死亡。


 宇田津うだつ あきら

 

 転生者。 蛙人間。

 高校生。 修学旅行中にある事件に巻き込まれて死亡。

 粋がるのが大好きな超小物。

 最初は主人公気取りで好き勝手やっていたが、他の転生者に負けたお陰で腰が引けてしまい、すっかり雑魚専が板に付いた。

 自分より弱い相手としか戦わない。 強そうなのが出て来るとすぐに逃げる雑魚。 

 人材整理の為、処分された。 死亡。


 フラグラ


 ダーザインの幹部。 爺さん。

 基本的に仲が悪い幹部の仲を取り持ったりする好々爺。

 幻覚等を駆使して相手のペースを崩すのが得意。

 支援役としてはかなり優秀だったが、力技で突破されて敗北。

 主人公に喰い殺されて能力を奪われた。 死亡。


 アイガー


 構成員。 ファミリーネームはなし。 部位持ち。

 特に眼球との相性が良かったので相当数の移植に耐えた。

 その結果、自分は選ばれた者と勘違いして増長。

 責任者のシグノレが不在なのを良い事にヴォイドと組んで大悪魔を喚ぼうとして力を得ようとしたが失敗して討伐された無能。 死亡。


 ガーバス


 構成員。 両親が構成員だったので生まれた時から組織に入っていた。

 所謂、二世構成員。

 冒険者をやりながらグノーシスへの内偵と二足どころか三足の草鞋を履いていた苦労人。

 オールディアで事が起きる際、近くに居たので徴用された。

 友人を裏切らされた結果、その友人に殺された。 死亡。


 ロレナ


 構成員。 ジェルチの手下C。娼婦。 ファミリーネームはあったけど覚えてない。

 無口系。 マグロなので上級者向け。

 部位移植を受けているので弱くはなかったが、元が大した事ないので微妙。

 姉達を逃がす為に一人主人公に立ち向かったが瞬殺された。 死亡。

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