第359話 「紹介Ⅳ」

 テュケ関係


 アメリア・ヴィルヴェ・カステヘルミ


 テュケのトップ兼ウルスラグナ王国宰相と言う凄い肩書の持ち主。

 この国に来た目的は人材及び技術発掘と実験。

 ダーザインから悪魔召喚のノウハウを得て、代わりに部位移植のノウハウを提供した。

 グノーシスからは転生者の貸し出しや、説得の手伝い等を行い、ダーザインから得た技術の応用で天使召喚の安定化という功績を上げた。

 王国側からは技術成果を提供する代わりに国内での行動を黙認されていた。

 実際、色々とやらかしてはいるが大半はダーザインが悪評を被るか国に揉み消されている。

 要は様々な勢力や組織とズブズブの関係。

 これら全てを一人で行った有能。 飽野とは上司部下の関係だが、友人でもある。

 十一章の時点で最も主人公を追い詰めた頭脳派。

 だが、欲をかき過ぎて失敗。 肉体と国内で築いた基盤の全てを失った。

 現在はアーヴァと言う少女の肉体を奪って本国へ帰還。 死を偽装したので誰にも気づかれていない。

 

 飽野あきの 李帆りほ 

 

 転生者。 蜻蛉人間。 元々は院生。

 博士課程まで進んでおり、博士の学位に王手がかかっていたが、誰かに階段から突き落とされて死亡。

 好奇心が旺盛で、元の世界よりこっちの方が面白いので転生した事に関しては悲観していない。

 リスク管理はしっかりしているので、引き際を間違えない。

 アメリアとは親友。 信用されているので本国から彼女と一緒にウルスラグナに来た。

 グノーシスに出張していた。 異邦人。 別名リベリュル・リベリュール。

 一度話し始めると死ぬほど長い。 転生前のあだ名はお喋り女、うんちく女。

 死ぬほどウザがられているという自覚はあるが話したい欲求が勝るので気にしない。

 アメリアだけは真面目に聞いてくれるので、気に入られている。

 現在はアメリアと本国に帰還中。

 

 



 梅本うめもと とめ


 転生者。 蝙蝠人間。

 元々フリーター。 男をとっかえひっかえしていたビッチ。 馬鹿な男はATMらしい。

 やり過ぎて捨てた男達にリンチされて死亡。 死体は親が見ても分からない有様だった。

 ウルスラグナでアメリアにヘッドハンティングされてテュケに加入。

 グノーシスに出張していた。 異邦人。 別名ファニー・プテラ。

 元の名前で呼ばれるのが嫌いで、ステファニーと名乗っている。

 超音波を使用した多彩な攻撃を得意とする器用な戦い方が持ち味で、結構強かった。

 蝙蝠なので音に敏感で察知能力が高かったが、魔法で音を完全に消されていたので気付かずに主人公の餌食となって誰が見ても分からない有様になった。 死亡。


 畔越あぜこし 智輝ともき


 転生者。 蠍人間。

 元々コンビニ店員。 強盗に刺されて死亡。

 ウルスラグナでアメリアにヘッドハンティングされてテュケに加入。

 グノーシスに出張していた。 異邦人。 別名コルト・アラクラン。

 ゲリーベの街でテュケ側の連絡及び施設の管理要員として配置されていた。

 要は警備員。 言われたこと以外はやらない社畜の鑑。

 習うより慣れろを信条としていたのであの施設で行われていた実験も他人事と流していた。

 自分が実験される訳じゃないし、知らないガキが何人死のうと知った事じゃないらしい。

 転生者である事に胡坐をかいていたので碌に訓練もせずにダラダラ過ごしていた。

 戦闘に関するセンスは悪くなかったが、格闘戦には自信がなかったので基本飛び道具しか使わない。

 主人公と戦ったが、ザ・コア第二形態の試し撃ちの的にされて蒸発。 死亡。

 ちなみに焼け残った専用装備の一部は現在、首途の工房に送られて改造中。


 針谷はりや あい


 転生者。 蜂人間。

 元々良い所のお嬢さんで定職に就かなくても親の金で遊び放題だった。

 高校時代に虐めて自殺に追い込んだ同級生の父親にトラックで撥ね飛ばされて死亡。

 他人を貶めて痛めつけるのが大好きなドS。

 ダーザインに加入してからもそれは変わらず、転生者としての高い戦闘能力で弱者を嬲り殺しにするのが大好きだった。

 命乞いする者や弱者を平気で痛めつけるのを見てへらへら笑う破綻者。

 その為、夜ノ森や石切からは嫌われていた。

 状況が悪くなるとすぐにダーザインからテュケに鞍替え、グノーシスへの出張が決まり、聖堂騎士へ内定していた。

 専用装備も用意されていたが王都での襲撃に間に合わなかったのでそのままで臨む事になる。

 フル装備だったとしても結果は変わらなかったが。

 主人公と王城で戦闘。 ウザかったので潰された。 死亡。


 

 

 ウルスラグナ王国関係


 ジェイコブ・イーサン・ヘンリー・ノア・ウルスラグナ


 ウルスラグナ王国現国王。 本当はもっと長いが省略。

 数多の策謀や暗殺者の魔手を全て掻い潜り、玉座を手にした王。

 為政者としては優秀で、テュケに好き勝手やらせていたにも拘らず問題を表面化させなかった有能。

 ただ、その高すぎる能力故に人生が退屈そのものだった。

 その為、解消の為に手を打ったが、悉く失敗。

 具体的には自分の子供達に玉座の魅力と王になった時の利点、そして自分が辿った道を教えて玉座とは最終的に取り合う物だと刷り込んだ。

 加えて複数いる妻は全員、野心家で将来は国王の母の座を狙っている者を意図的に選ぶ事によって子供達を煽らせる。

 それにより、先走った者が自分の首を狙いに来るのではと待っていたが、結果は真逆だった。

 玉座の争奪戦は父親の武勇伝に、玉座の利点は自分より他の兄弟姉妹が相応しいとお互いを尊重する材料となった。

 何故か兄弟姉妹の仲が異様なほどに良いのだ。

 ならばと妻達に望みを託したが、最初はお互いに暗殺者を送り込みかねない程に剣呑な雰囲気だった連中は子供が出来た事で毒気を抜かれたのか今では定期的にお茶会を開いて睦まじく談笑する始末。

 本人は理解していなかったが、その理由は全員を平等に扱った結果だった。

 父親として夫として王足らんという初心を忘れなかった彼は結果的に家族を平等に愛する事で、家族もお互いを平等に愛する事になったのだ。

 そのまま我慢して命を大事にしていれば良き王としての生涯を終えていたが、目の前に現れた極大の脅威を前にして立ち向かう事を選択。 満足の中その生に幕を閉じた。 死亡。


 リロイ・レストル・ライオネル


 ウルスラグナ王国近衛騎士団「青槍騎士団」団長。

 名前の通り部下も装備も全体的に青い。 後、槍の割合が多い。

 元々は他国の出身。

 主人公も少し興味を持っていた技術は故郷のある地方で伝わっている独特の技術。

 それなりに強かったが相手が悪く、挽き肉にされた。 死亡。

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