ユリの自殺
ユリが自殺した日からクラスの様子が違った。
リサは学校に来たり来なくなったり、アユムも落ち込んでる。ユリの彼氏の大野徹夜は泣き腫らした目をしていた。
「マナ、アユム、ちょっと外に行かない?」
お昼休み前に登校してきたリサはマナ達を誘う。
屋上はユリが飛び降りてから頑丈な鍵が掛かっている。
校門近くの駐輪場なら今は人がいないはず、とリサは言う。
3人で静かに歩きながら駐輪場を目指した。
「ねぇ。マナとアユムはユリが自殺した理由知ってる?」
リサは静かに話した。
「ううん、わからない。」
首をかしげながら答えた
アユムも首を横に振った。
「ユリは自殺したんじゃないと思う」
リサは力強い声で言った。
「でも・・・・」
確かに鈴木先生が言っていた。
リサやアユムも聞いている。
「殺されたんだと思う」
リサの言葉が弱々しくなった。
えっ!?こ、殺された!?
殺された!?
誰に?
ユリが自殺したのは間違いだと思いたい!
でも、誰が・・・・?
リサは続けて言う。
「ユリ、言っていたの。誰かに最近付きまとわれてるって」
それってストーカー?!
それだったら警察だって知ってるんじゃないの?と言おうとしたとき、
「おい、お前ら!もうすぐ授業だぞ!!」と
鈴木先生が近づいてきた。
「この話はまたあとで」
リサはそう言い残してすぐに駐輪場から離れた。
授業が終わり、リサとアユムと一緒にコンビニへ行った。そこで飲み物を買って外で話そうとしたが急に寒くなってきたので、家に着いたらグループ通話をしようと提案された。
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