#1.<選ばれし才能>使命
そこにヨシュアは現れた。
でっかい目と眉と口だけの、大きな平面画像として。
その目はきらきらとし、眉は目からはなれてゆるやかに上げられて、くちびるはほほ笑みをきざんでいる。
「私はヨシュア。チーム・ガイアの子供たちよ。最後の難関を乗り越えよ」
「バンクの子守りロボットアルね。チーム・ガイアとは何?」
「ごぞんじのとおり、ガイアは地球の植民星。あなたがたはガイアの血をひく子供たち。その中でも優れた個体であるあなたがたがチームとして選ばれたのです」
「自分にするべきこと、あるなら早く言ってほしいアル」
「そーだ、そーだ」
「ミーに使命があるから起こしたんデショ!」
世界広しと言えども、超能力者は数が少ない。
中でも彼らはSSクラスの才能を有するティーンエイジャーだ。
彼らならば、スター・グリーンを救ってくれるはず。
意欲にあふれ、挑むことにちゅうちょなく、与えられた課題に忠実。
条件はそろった。
「一体、どこの誰に、何のために選ばれた言うアルか」
「本当の目的はまだ明かせません」
ヨシュアも、本当は彼らの味方ではないのかもしれない。
「最後の難関とは、なんです」
ガイが言った。
「ミーは知ってるヨ」
ジェインに注目が集まった。
「ミーがいたウエストバンクでは、起きたときと眠るまえにテストがあったヨ」
「イーストバンクでも超能力の番付はテストで決まったアル」
「最後の難関とやらが使命ならば、具体的に何をクリア条件とみなすんです」
ヨシュアのきらきらとした目が点になった。眉はハの字。ほほ笑みはそのまま。
「パズルを解いてもらいます。命をかけて」
「「「それが最後の難関っ!?」」」
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