朗読と表現のこと
声優として活動されている穂積知佳さまに『風鈴ちりり、朝顔ぱちん』という短編を朗読していただきました。
お話をいただいた時は、朗読っていうと、国語の時間の「朗読」みたいな感じかな~と、自分なりに想像しました。
声優さまが読んでくださるんだから、クラスの上手な子なんかとはきっと比べ物にならないくらいお上手だろうし…と、「こういうのです」っていうサンプルも聞かせていただいて、ああ、やっぱり美しいなぁ~、楽しみだな~!と待っていたのです、が…!
実際は、想像とはすこし違いました。
穂積さんはいくつもの声色を使い分けて物語をお読みになったので、お一人で読んでいるのに、何人もの声優さんが参加されているような、想像していた「朗読」というよりは、朗読劇、ボイスドラマでした。
物語を牽引する力強いナレーターの声、主人公の少女の可愛らしい声、わたしの想像通りの愛らしいおばあちゃんの声、現代っ子な孫の声、青年風の声と、それはもう「いったい穂積さんは何人いるの!?」っていう感じなんです。
しかも、それぞれの登場人物の心情にあわせて、せりふの速さや感情の起伏も、声だけで表現されるんです。
声優さんってすごいんです。
あまりにもすごくて、「同じ人間じゃない…!!」と感動でした。
そちらの朗読はyoutubeにあげていらっしゃいますので、ご興味がある方はぜひご覧になってください。すごいです!
https://www.youtube.com/watch?v=R58QjvC6_p8&feature=emb_logo
穂積さんに朗読していただいてから、表現について、強烈に感じたことがありました。
わたしはこれまで趣味で物語を書いて、主に文章を使って表現をしてきたので、文章だったらなんとなーくだけど、どうすれば狙い通りに表現できるかがわかる部分もあるんですよね。
スピードを出したかったら短文多めで書くとか、視点変更を強烈にアピールするには…とか、こうして例を出せるようなことに限るものの、自分なりだけど研究したりして、身に着けられたスキルもちょっとはありました。
だから、声優さんによる声の表現っていうのが、ものすごくわたしには新鮮だったんです。
もちろん、声優さんのすごさを目の当たりにできるテレビ番組を観たりして、「すごい方々や…神業や…」とは、これまで何度も何度も思ってきましたよ?
でも、今回、穂積さんの朗読をきいているあいだは、自分が書いた物語をリアルタイムで立体化していく場に居合わせさせてもらったような気分だったんです。
あれがこうなって、それがこう…はぁぁぁぁ!!!!と、言葉になりようがないくらい感動しすぎて、ずっと息切れしてました。
物語をつくる時に登場人物の声を想像することは一応これまでもあったけど、はっきりいって、穂積さんがされた解釈ほどは深く想像できなかったよね!!!!
想像力の幅、表現力の差を思い知りました。
ほんと、いろんなことを勉強させてもらったなぁ~~と。
刺激は楽しいですね!
ご縁に感謝です。
最後にもう一回ご紹介しますね。
穂積知佳さまによる朗読の動画です。youtubeで公開されています♪
https://www.youtube.com/watch?v=R58QjvC6_p8&feature=emb_logo
一応、こちらも。
朗読していただいた短編『風鈴ちりり、朝顔ぱちん』です。
(一応載せますが、下のURLをクリックする前にぜひ↑を聞いてみてください!
物語の世界を余すことなくすべて表現していただいていますので!)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886448914
では、また!
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