受賞のこと《初期装備の冒険者》

カクヨムコン4のキャラクター文芸部門で、『雲神様の箱』が特別賞をいただきました。


まさか。です。

歴史ジャンルでも応募してもよさそうだったので記念に…みたいな応募だったので、期間中の宣伝も更新もしなかったし、ランキングもずっと下のほうだったし。

あまりにも下のほうだったから探すのが面倒で、チェックもしていなかったし。

まさか。です。

(カクヨムコン3以前でも歴史ジャンルで応募できていれば当時は連載中だったのでもうすこし真剣に参加してましたけどね。カクヨムコンがはじまって以来ずっと歴史ジャンルでは参加不可だったからつまり要らないってことだろうな、まあ書きたいから書いてるだけだし全然いいんだけど!って心の底から思ってましたからね!)←愚痴


一次選考は読者選考とのことだけど、鍵になる☆はほかのエントリー作ほど多くつかなかったので、申し訳ないんですが、本当に期待していませんでした。

だって…!(↑の愚痴を参照)


PVはたくさん回ってるなぁ~と思った覚えがあるけど、考慮されるのかな?

とにかく、読んでくださった方のおかげで最終選考にいけました。ありがとうございました!


受賞した時に一番嬉しかったことは、受賞作にレビューを書いてくださった方が「カクヨムディガー」として表彰されたことでした。

わたしの応募作を発掘したからと、読んでくださった方が表彰されるって、あんなに誇らしい経験はなかったです。


自分の受賞はもちろん嬉しいけど、嬉しい反面、緊張もあって、この先どうなるんだろう…わたしを受賞させちゃってカクヨムさんあとで後悔しないかな…とか、「やっぱ、その件は白紙に戻りました~」ってなるのでは…とか、それこそ全部嘘でじつはモニタリ〇グ??とか、いろいろ考えちゃって、手放しでは喜べませんでした。

どこかに隠しカメラがないかって、ほんとにキョロキョロしたしね。


その時から、受賞しなかったら体験できなかった出来事がたくさん起こりました。

新しいことが起きるたびに「なんてラッキーなんだろう」って幸運を噛みしめて、同時に、受賞っていうのは、次のステージに行けるプレミアムチケットをもらうみたいだな~って、ずっと感じていました。


受賞は全然ゴールじゃないです。

次にいける可能性をもらうだけです。

特別賞じゃなくて、書籍化が確約されている大賞を受賞しても同じことだと思います。

運よく一冊目の本が出た後も、きっとそうだと思います。

さらに運よくその次があったとしても、あまり変わらないのではないかなぁ。

模索し続けなければいけないだろうなぁと。


わたしは、好きなことを書きたくて書き続けるほうです。

「ああ、書いた!」と、自分の中だけで完結していたことが、書籍化という作業がはじまると、担当してくださる編集さま達、自分以外の方も巻き込んでしまうことになりました。

プロの皆様に手伝ってもらえることになって、それはもう本当にありがたいのだけど、そうやってお助けいただくのは、受賞することでいただいたプレミアムチケットを使って挑む次のステージが、わたしみたいなアマチュアが進むにはあまりにも難しいから…だと思うのですよね。


だって、次のステージは、書店です。

周りにはプロ作家しかいないんですよ。

革のよろいと剣しかない状態でカクヨムにいた私に、書籍を作るプロの方々が銅の胸当てと大剣とポーションを提供してくださって、「行きましょう!」って手を引いてもらう感じです。


そう。

お手伝いいただいても、わたし自身の装備は、銅の胸当てと大剣とポーション。

そんな状態で立ち向かう先のステージには、エクスカリバーやら魔導士の杖やらをもったプロ作家の皆様がゴロゴロいらっしゃるわけです。

歯が立つわけないじゃん!


でも、そんな経験はなかなかできないことです。

「あっ。わたし、初期装備だったんだ!」っていうことも、今回受賞させていただいてから初めて気づきました。

なにしろ、今までは自給自足で満足してたから、バトルにいく必要なかったもんねぇ……。


でも、受賞させていただいて、「私にはムリムリ~♪」って思ってた雲の上の世界をちらっと見せていただきました。

ラッキーなこと。本当にラッキー。


せっかくなので、ラッキーを思い切り噛みしめたいなーと。

めったにないことだからね。

雲の上の世界を楽しませてもらいましょ!


と、いうわけで。

そろそろお知らせをせねばと、書きにまいりました。


すみません、長かったですね。

ここからがお知らせです。

わかりやすいように線を引きましょうか!


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えーと、さて。

『雲神様の箱』の書籍化作業は順調に進んでおります。

もうまもなく、詳しいお知らせをお届けできるかと。


詳しいお知らせにあわせて、番外編をお届けできればと思っています。

わたしに何ができるかなぁ~と考えると、結局物語をお届けするしかできないのですよね。

できるところから楽しみたいと思います!


『雲神様の箱』が完結した時にお題を募集したんですが、覚えていらっしゃる方、ここにおられますかね??

もうかなり前のことになるので、昔の話を急に持ち出してすみません~とは思いつつ、「いいですか、これを見ておられる方だけの特別チャンスですよ!」と、深夜のお買い物番組風にも思いつつ。


あ、ご存知ない方へ向けて説明しますね。

実は、『雲神様の箱』という受賞作の最後の60話分くらいは、すべて読んで下さった皆様からのリクエストにお応えして書いた話なんですよ。


せっかくなので、今回も皆様からのリクエストを交えて書こうと思っています。

リクエスト、お題の提供については、こちらですでに募集をはじめていますので、ご興味のある方はどうぞ~。

https://kakuyomu.jp/works/4852201425154970199/episodes/1177354054892502570

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