天才にはなれないけど、努力ならできるんじゃないかな?
物語に限って語ります。
次から次と物語が湧いて出る人がいます。
もっとも物語のタネが湧くだけなら自分にも経験があります。
小説読んで「自分ならこうする」とか、漫画を読んで「こんな導入のこんな物語を」なんていうイメージなら、創作をやっている人には良くあることです。
それをすぐさま形にできる人がいます。
いわゆる天才肌の人です。
あ・天才と認めるのはまだ先です。
書き始めるだけなら誰にでもできるからです。
決意さえあれば。
さて、ここからです。
本当に才能があれば、最後までインスピレーションのまま作り上げられたりします。
俗に「物語をたたむ」と言いますが、広げた風呂敷に世界観・設定・ストーリー展開などを綺麗に収めて大団円にたたむのは凡人にはなかなか難しい作業です。
天才的な人の中にも広げた風呂敷は斬新で素晴らしいのにたためない人が時々います(某週刊少年漫画雑誌の連載作家さんは綺麗にたたませてもらえないとか言われてますが……)。
しかし、苦もなくやってのける人がたまにいます。
羨ましいですね。
けど、天才だってボーッとしてるわけじゃあありません。
インスピレーションの出所はそれまで蓄積してきた知識です。
蓄積された知識の中から新しい発想を直感的に生み出すから天才なのです。
はい、インスピレーションに頼らなければ、天才じゃなくてもできますね。
知識を蓄えることは誰にだって可能です。
頭の中に全てを蓄える必要もありません。
書籍を本棚に入れておくのでも、ノートをとってファイリングするのでもokです。
もちろん「
凡人はその知識の中から使いたいものを目の前に広げて、うんうん唸ってどうにかこうにかひねくり出すのです。
ところでスリトーリーテラーとして抜群の才能を持っていても売れるわけじゃあありません。
世間では、書きたいものを書きたいように書いて売れた人を「天才」と呼ぶことが多いですが、これも正しいとは言えません。
売れるためには時代にマッチしなければいけないからです。
どんなに才能豊かでも、作者が書きたいものと読者の読みたいものが一致しなければ評価されないからです。
一度評価してもらえば時代とずれた後もしばらく下駄を履かせてもらえますけどね。
前回の創作欲求と承認欲求
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891929543/episodes/1177354054892052896
で、自分の欲求の出所という話をしました。
実は、前回と今回の話題はけっこう密接な関係にあります。
投稿サイトで発表する人は大なり小なり承認欲求を満たしたくて投稿しています。
そして、作品を読んでもらえなくて落胆します。
自分も例外じゃありませんよ。
大抵の場合は自信満々、満を辞して傑作を投稿するんですから。
で、読んでもらうにはどうしたら良いだろうと考えるわけです。
今や様々なノウハウがネット上にあるのに投稿前に確認し、対策する人はどうもそれほどいないみたいですね。
自分も失敗してから調べ始めました。
その中で、賛否
これを実行して人気を獲得した人って、自分はやっぱり天才なんだと思うんです。
文章の上手い下手とか、ストーリーテリングがどうのではなく、読者が求めているものを正確に分析してそれをちゃんと提供できているわけですからね。
自分の作品が評価されずに悶々としている人の中には「そこまで読者に媚を売って楽しいか?」と負け惜しみを言う人もいますが、馬耳東風ですよね。
当たり前です。
彼らの目的は単純明快。
「世間から賞賛を浴びたい」
この承認欲求を満たすのに必要なことを実行しているんだから、素晴らしい才能じゃあありませんか。
書きたいものがある・表現したいことのある創作者なら苦しくなりますけどね。
読者の要求をすべて満たそうと思えば、自分の欲求と離れていくのは仕方ありません。
自分の書きたいものと読者の求めているものが一致しているなら、とっくの昔に売れています。
「読者からの賞賛は浴びたい。けど、自分の創作欲求だって満たしたい」
そんな自分みたいなわがままな創作者はどうすればいいのでしょう?
そんなのもう折り合いをつけるしかありません。
世界観、設定、ストーリー、登場人物など、自分が妥協できるところを読者に合わせる。
これだけでほんのちょっぴり読んでくれる人が増えます。
商業作家はほとんどの人がこれをしています。
編集者を納得させないと本が出せないんですから。
「俺は趣味で書いてるんだ、人気は欲しいが読者に媚売るとかそんなことしたくない!」
という場合は…………時代が自分に合うのを神様に祈るしかない?
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