覗き穴

そんなこんなで食べ終え飲み終え帰路に着いた。本日も充実しない一日であったと思いながらも足取りは軽かった。明日からの労働に備え冷蔵庫からビールを出し机に置きプルタブを開け流し込む。これこそ日曜夜のルーティーンである。良いがある程度回ってきたあたりでいつもの薬を飲み眠るのだが今日は飲むのを忘れてしまった。忘れたと言うより何故か体が拒んだのだ。そんなわけで夜中に起きてしまい今までの生活に至る。

やることも無いので仕事を先に片してメールで送って今朝の出社をしないでいいようにしようとするもUSBを会社に置いてきてしまったので出来ない。

なにかすることは無いかと模索していると部屋に小さな穴が空いていた暇なので指を入れてみたり中に何かがないか覗いて見たりするも特に目立ったものはなし。

「明日、修理業者呼ぶか」と呟いて布団に飲まれて言った。

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覗き穴 行木 果実 @kanimeshi

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