君の心は春が来るように溶けていく

約束

俺と彼女は約束をした。それは彼女の夢をかなえることだ。彼女は

「翔太君といつまでも仲良く一緒にいる。幸せになる。それが私の夢かな」

彼女がそんなことを言ったときに俺は

「わかった。俺がいないと夢がかなわないから、約束するよ。絶対にかなえてみせる」

そしてその一週間後に事故にあった。俺は当たり所がよく命を落とさずに済んだそうだ。そして事故のせいで記憶を失った。彼女のことも。そのあとすぐに彼女は引っ越した。彼女は俺が事故にあったせいで心が凍ってそのことだけを思い出すことができなくなった。そしてまともに喋ることが出来なくなった。そして１７歳の春に帰ってきて今に至った。それからは彼女の凍心病は完璧に治り。昔の、本当の彼女に戻った。俺は失った記憶をすべて思い出し、本当の俺に戻った。それから４年がたち、今は大学生になり、彼女も俺も頑張っている。山田はサッカーでプロになって頑張っていたがすぐに引退。大学が同じだった、先輩と結婚して、今はサッカー教室のコーチをやっている。渡辺は専門学校に行って、卒業後すぐに結婚した。相手は、少しだけ登場した沢田と結婚。沢田は短期だがツンデレのところもあり、根はやさしい奴だ。そして俺は、大学の入学の時に小説家として、頑張り、人気小説家までになった。そして俺は大学卒業後、彼女、小池涼音と結婚した。もちろん俺は彼女と幸せに暮らしている。約束を果たすために。

今はあの時みたいな冬だった。とても寒い。でも、また彼女の心を溶かすような温かさが来るだろう。

また、春が来る。