第313話 夜空

 

作者からのバレンタインのプレゼント!


お待たせして本当に申し訳ございません。

エネルギーの充電がまだ完了してません・・・が、何とか書けました。

では、お楽しみください。どうぞ!


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「くっ! 火属性の魔法は得意じゃないんだけど!」


 銀色に輝く長剣を振りかざし、モンスターを細切れに。なおも蠢いて復活しそうな相手に灼熱の風を吹き付ける。

 風魔法が得意なジャスミンは、風に火魔法を乗せて、おぞましいモンスターを焼く。魔力のごり押しよる火力で何とか灰にした。

 切るだけでは意味がない。弱い魔法だと吸収されて相手の力になるだけ。一瞬で塵一つなく吹き飛ばすか、細かく切り裂いて敵が苦手な火魔法で焼き尽くすしか倒す方法がない。

 更に再生もちで増殖するとか反則である。

 灰となって消えていく前に、ジャスミンは次の敵に紫水晶アメジストの目を向けた。


「さあ次よ!」


 彼女の背後には避難してきた大勢の民がいる。

 街中に突如溢れ出したモンスターは人を求めて暴れまわっている。必然的に人が集まる場所を目指すいうことで、次から次へと王都の広場へと向けて這い進んでくる。

 突破されたら王都は滅ぶ。だから、ジャスミンは負けられない。


「あれは……」


 涙や鼻水を垂れ流して全力疾走してくる数人の避難民。

 突如、すぐ背後で建物が吹き飛んだ。全長3メートルほどまで膨れ上がった奇怪な肉塊だ。

 逃げていた女性の一人が躓いて激しく地面に倒れ込む。慌てて起き上がろうとするがもう遅い。

 ブヨブヨの触手を女性に伸ばす。顔が恐怖に染まった。


「そうはさせない!」


 疾風となって駆けたジャスミンは剣を振り抜く。銀閃が煌めき、一瞬遅れてザンッと切断音が轟いた。

 粉々になったモンスターに熱風を浴びせかける。

 確実に倒したことを確認して、ジャスミンは未だに呆然としている女性のほうを振り返った。


「行きなさい! ここは私が守ります!」

「あっ……ありがとうございます。ありがとうございます!」


 我に返った女性は、ジャスミンが剣で指し示す方へと涙ながらに走り去った。

 ジャスミンは油断なく剣を構える。彼女の横を避難民が着の身着のまま走り去っていく。

 絶望的な雰囲気に包まれる王都。終わりが見えない《魔物の大行進モンスター・パレード》。

 悪い方に悪い方に考えてしまう。


「……シラン」


 愛する人の名前を呟き、ジャスミンは夜空を見上げた。



 ▼▼▼


「はいはーい。頑張ってー!」

「はいっ!」


 リリアーネはグッと拳を握る。その瞬間、張り巡らされた糸が収縮し、奇怪な肉塊が細切れに変わった。

 重力に引かれて落ちる肉片の中に、直径1センチほどの脈動する黒い石が鈍く光る。血管が浮き上がった気持ち悪い石だ。

 モンスターの核。心臓と言うべきエネルギーの源。

 核に向かって肉片が蠢き、スライム状になって集合していく。

 タンッと軽やかに地面を蹴ったリリアーネの姿が風景に溶け込むように消失。

 キィンと甲高い音がして核が砕け散ると同時に彼女の姿が現れる。手に持っているのは鋭く光る短剣。


「おぉー! ナイスゥー!」


 少し離れたところでリリアーネを応援していた赤髪のメイドがパチパチと手を叩く。

 余裕なメイドの背後には襲い掛かる数体のモンスター。今にも押し潰される――その時、メイドの背中に真紅の翼が生え、赤い羽根がモンスターを貫いた。

 高温の炎の羽に焼かれ、激しく燃え上がるモンスターたち。一瞬にして灰となって消滅した。

 この間、メイドは振り返ってもいない。


「次来るよー! 頑張れー。怪我しても私が治すからー」

「はい、緋彩さん!」


 シランの使い魔である不死鳥の緋彩に見守られながら、リリアーネはモンスターに立ち向かう。

 魔力で紡いだ糸が奇怪なモンスターを切り裂く。ただ、それだけでは死なない。


「ふぅ~ん。やっぱりスライム系かな? でも、キメラっぽい感じもあるし。ビュティちゃんならわかるかなぁ?」


 リリアーネには荷が重いモンスターを焼き払いながら、緋彩は呑気に腕を組んで悩む。が、それも刹那のこと。


 ――考えてもわからない。超面倒なことは専門家にお任せ! 燃え尽きろ! ヒャッハー!


 放火魔の思考となって迫りくるモンスターを焼却処分。誤って周囲の建物を燃やしてしまい、ヤバッ、と顔を青ざめながら無事に消火。

 炭化した建物の骨組みは見て見ぬふり。

 全てはモンスターのせい、と自ら言い聞かせ、口笛を吹く。  


「リリアーネちゃーん!」

「はいっ! なん、です……かっ!?」


 リリアーネは糸で切り裂き、別方向から襲ってきた触手を軽やかに避ける。

 激しい戦闘に息が切れる。そこに話しかけられる呑気な声。


「ネアちゃんから教わった糸に火属性を付与すれば楽になるんじゃない?」

「それはっ! どう、すればっ!?」

「さあ? 燃える糸をイメージ? いや、熱い糸かなぁ? 分かんない! ノリと勢いで! テキトーに『ん!』って可愛らしく気合を入れればできるよ、たぶん!」

「えーっと、では……んぅっ! あっ、出来ました!」


 適当な説明なのにあっさりと成功するリリアーネ。赤くなった灼熱の糸がモンスターの肉を焼き切る。

 焼かれた断面によってモンスターの再生が阻害されているようだ。

 相手の回復が遅くなり、リリアーネの戦闘に余裕が出る。

 緋彩は、糸を操り短剣を煌めかせて軽やかに舞う美女に呆れ果てる。


「うっそぉー。私が言うのもなんだけど、あんなテキトーな説明だったのに成功しちゃう? リリアーネちゃんも意外と天才だよね。流石ご主人様の女! ザ・規格外! ヒューヒュー!」

「それって褒めてます?」

「半分くらい揶揄ってる」

「ですよね!?」


 ツッコミを入れながらモンスターを二対同時に倒す。


「さてさて! リリアーネちゃんに足りないのは戦闘経験だよ! 一瞬で消滅しない限り私が治すからじゃんじゃん戦っていこー!」

「はいっ!」


 緋彩に見守られながら糸を張り巡らし、短剣を構える。

 モンスターとの戦闘はまだ数回。緋彩という保護者に付き添われる自分が不甲斐なくて悔しい。

 守られるばかりの女ではいたくない。彼を、シランを、隣で支えたい。

 ならば、この経験を糧とする!

 リリアーネは夜空を見上げ、気合を入れた。



 ▼▼▼



 北門の前線は徐々に押されていた。

 次から次へと負傷者が運ばれてくる。

 赤い髪の美女メリアール・アルストリア・ヴァルヴォッセは遠距離攻撃を行いながら、負傷者や治癒術師のの護衛をしていた。


「ポーションはたっくさん貰ったからじゃんじゃん使って! 治った人から戦いに戻る! いいわね!?」


 非常事態だ。怪我人にも容赦なく発破をかける。

 骨折した者や、血だらけの冒険者が空元気で言い返す。


「へへっ……人使いが荒いなぁ、姉ちゃん」

「美人な姉ちゃんにきつく言われるのも悪くねェ」

「戦いたいが、この傷はなぁ。どこかの姉ちゃんが優しく癒してくれないかなぁ?」


 死にかけているにもかかわらず、軽口を叩く男たち。こうでもしないと意識を保っていられないのだ。

 ちゃんとわかっているアルスはこんなことで怒ったりはしない。が、


「残念ね。あたしには素敵な彼氏がいるの」


 妖艶な女の顔でバッサリと振る。颯爽とモンスターの大群に爆撃を放つ。

 そりゃねぇぜ、と男たちは落胆。傷口の痛みに顔をしかめる。


「その代わり、ラティ、やっちゃって!」

「はい!」


 アルスの従者、ラティフォリアが祈りを捧げる。

 神聖な温かい光が広がり、負傷者の傷を癒していく。治癒魔法だ。


「お、おぉっ?」

「傷が治ったぞ」

「治った……イテテテテ。オレはまだだな」


 治癒魔法にも限界がある。重傷者を即座に治すほどの技量はまだラティフォリアにない。

 魔法で治らないのなら別の手段を使えばいい。

 怪我人の口にポーションを突っ込むラティフォリア。慈愛の女神のように美しい微笑みだが、彼女の瞳は全く笑っていない。

 何故アルス様以外の怪我人を、しかも男を治療しなければならないのか、と言いたげだ。

 恐怖を感じた男はポーションをゴクリと飲み込む。そして、絶句した。


「嘘……だろ。治ってる! 切断された指まで!? これは霊薬かっ!?」


 自称”超絶美人な研究者”にアイテムボックスごと大量に貰ったポーションだ。

 霊薬クラスのポーションが数千個はある。これだけで一つの国の国家予算分になりそうだ。

 高価なものを平然と押し付け……手渡してくる馬鹿げた存在などアルスは一人しか思い浮かばない。

 自称”超絶美人な研究者”は絶対にシランの関係者だ。

 過保護というか何というか。呆れしかない。と同時にシランらしいと思う。


「はいはい。治ったのなら戦いに行きなさい! 死なない限りこっちで治すわ」

「お、おう! 行ってくるぜ、彼氏持ちの姉ちゃん! 白髪巨乳の姉ちゃん!」


 治った冒険者たちはまた戦いの最前線へ戻っていった。

 少しでも彼らの負担を軽くするために、アルスはコンッと杖を地面に打ち付ける。空に赤い魔法陣が描かれた。


「《太陽爆発フレア》!」


 モンスターの大群の後方で灼熱の業火が爆発した。

 アルスは更に別の魔法を発動させる。


「《紅炎プロミネンス》!」


 蛇……いや、龍のごとき炎が奇怪な肉塊を飲み込んでいく。

 数百のモンスターが塵と消えるが、それでも減った気がしない。


「アルス様、魔力のほうがそろそろ……」

「ううん。大丈夫。最近、なんか調子がいいんだよね。全然魔力が減った気がしないの」

「そうですか。無理はなさらないでくださいね」

「ラティもね」


 彼女たちはそれぞれの役割を果たす。

 フウロは前線で、アルスは後方から遠距離攻撃、ラティは負傷者の治療。

 よし、と気合を入れたアルスだったが、目の前の光景に言葉を無くす。


「あれはちょっとまずいかも……」


 上空に飛び立つ数百数千の黒い影。


 ――シラン、助けて。


 夜空を埋め尽くすモンスターの群れを見上げて、アルスは最愛の人に助けを願った。




 ▼▼▼


 黄金の魔力がモンスターを貫いた。

 膨大な魔力になす術なく、モンスターは塵一つ残らず消滅。

 空中に浮かんでいた美女が軽やかに地面に着地。栗色の髪を耳にかける。


「よし!」


 何とかなったぁ、とソノラは安堵。

 背中から生えた黒い翼をパタパタ。お尻から生えた尻尾はピョコピョコ。

 黄金の黄玉トパーズの瞳が蠱惑的に輝く。実に妖しげな美しさだ。

 軽々とモンスターを倒したことで、ひっそりと顔を出して様子を伺っていた孤児院の子供たちが歓声を上げる。


「うおぉー! ソノラ姉ちゃんすっげぇー!」

「つっえぇー!」

「さいきょー!」

「翼生えた! 尻尾もある! やっるぅー!」

「おっぱいでけぇー! バインバイン!」

「お姉ちゃん……素敵……!」


 憧れの眼差しをソノラは受け止め……ない!

 片手を腰に、反対の手でビシッと指さし、キッと子供たちを睨みつける。


「こらっ! 危ないから隠れてなさいって言ったでしょ!」


 やっべ、バレたバレた、と子供たちの顔が引っ込むが、すぐにヒョイッと出てくる。そして、キラキラした眼差しを送る。

 数日前に淫魔に変化してしまったソノラ。子供たちの前で披露するのは初めてである。

 《魔物の大行進モンスター・パレード》が発生した時、彼女はちょうど孤児院に顔を出していた。

 子供たちに怖がられるかもしれない。嫌われるかもしれない。けれど、孤児院は守る!

 ソノラは覚悟を決め、慣れない力を操ってモンスターを撃退。淫魔の姿を惜しげもなく晒している。

 しかし、彼女の想像とは違い、純粋(?)な子供たちはソノラを怖がることなく、むしろ好意的な反応だった。誰ひとりソノラに負の感情を抱いていない。

 そのことがソノラに力を与える。


「愛の力だな」

「愛の力だぜ」

「愛の力だよな」

「愛の力に違いない」

「愛の力でおっぱい大きくなったのか」

「愛の力ね」


 子供たちはニヤニヤしている。


「ちょっと! 変なこと言わないでっ!」

「「「 違うの? 」」」

「……その通りです」


 顔を真っ赤にして認めるソノラ。子供たちはここぞとばかりにヒューヒューと囃し立てて揶揄う。


「あぁもう! そうですよーだっ! 殿下との愛の力ですよぉー! 悪いっ!?」

「「「 ぜんぜーんっ! 」」」

「くっ! あの子たちのニヤニヤ笑顔がイラッとする……」


 猛烈にお説教したくなる。が、今はそんな状況ではない。

 飛び出してきたモンスターに片手を向けて、苛立ちと共に魔力を放出。

 黄金の光線が収束してモンスターを撃ち抜く。


「殿下と兄ちゃんとラブラブだなぁー」

「ヒューヒュー! 兄ちゃんに今度話を聞こうっと!」

「お幸せにー!」

「結婚式には呼べよー!」

「おっぱーい!」

「良かったね、ソノラお姉ちゃん」

「あはは。ありがとね、みんな」


「「「 んで、、どうする? 」」」


「それって、な、何のことかな……?」


 ダラダラと冷や汗を流してソノラはしらばくれる。

 子供たちの視線の先には、ボロボロに崩壊した孤児院の塀があった。

 一部はモンスターが破壊したせいもあるのだが、ほとんどは力を制御できなかったソノラが破壊したのだ。

 実に眺めがよくなった。


「ど、どうしよう? 私、修理費用を負担できるほど貯金ないんだけど……。これ、保険出る? もしかして、借金? 院長先生になんて言えば……」


 翼の動きは弱々しく、尻尾はだらしなく垂れ下がっている。


「殿下の兄ちゃんに言えばいいんじゃね?」

「そうそう。塀もボロかったし、丁度いい機会だぜ!」

「ソノラ姉ちゃんがおねだりすれば兄ちゃんはイチコロだと思うけどなぁ」

「おっぱいパフパフだぁー!」

「けしからん豊満な身体の使いどころよ! 女の武器を存分に使ってお兄ちゃんを篭絡するの!」


 頑張れ、応援してる、と輝く眩しい笑顔で子供たちはサムズアップ。

 無邪気な純粋さを装った笑顔にイライラッ!

 思わず拳骨を落としたい衝動に駆られる。


「他人事だと思って言いたい放題言って……!」

「「「 他人事ですが何か? 」」」

「くっ! 叱りつけたい、あの笑顔……」


 落ち着くのよソノラ! 全てが終わった後、全員に正座させてやるぅー! そして、おやつ抜き!

 暗い微笑みを浮かべたソノラに子供たちはゾクリと震えた。言い過ぎたかも、と後悔するがもう遅い。


「塀のことは……モンスターが壊したことにすればいいよね! うん、そうしよう!」


 全てはモンスターのせい。モンスターが悪いのだ。

 最終的には、シランに正直に話せば何とかしてくれる……はず。


「――あと、さっきからおっぱいおっぱい連呼してる子、ちゃんとわかってるからね! 一カ月間お風呂掃除当番の刑!」

「うげっ!?」

「「「 頼んだー! 」」」

「くそう……ソノラ姉ちゃんのおっぱいお化けー!」

「……三カ月間お風呂掃除当番」

「ふぐぅ……言うんじゃなかった……」


 少年が一人、項垂れているが慈悲はない。

 一瞬ソノラは微笑むと、真面目な顔つきでグッと拳を握る。


「私の……私たちの孤児院いえは絶対に守り抜く!」


 ソノラは夜空を見上げ、翼を広げて飛び上がった。



 ▼▼▼



 王都のシランの屋敷。

 王城よりも遥かに強固な結界が張り巡らされ、使い魔たちが片手間に防衛を行っている。

 ドラゴニア王国で一番安全な場所だ。

 その庭で猫の獣人の親子が不安そうに空を見上げていた。

 轟く轟音。揺れる地面。東西南北で魔法が弾けて夜空を照らす。


「皆さんは大丈夫かしら……」


 母のテイアの呟きが娘の猫耳に届く。


「ママ! だいじょーぶ! にぃにぃもねぇねぇもすっごく強いの!」

「そうね。にぃにぃもねぇねぇも強いわよね」

「そうなの!」


 シランたちの強さを全く疑っていないセレネ。

 最愛の娘に微笑みかけて、優しく抱きしめる。温もりが愛おしい。

 信頼はしている。信用もしている。だけれども、心配なものは心配だ。

 無事に帰ってくるのを信じて待つのが辛い。


「セレネ、にぃにぃたちが帰ってきたら何してあげる?」


 そう娘のセレネに問いかけた。そして、自分自身にも問いかけるように。


「うーんとね、ギューってすりゅの!」

「ギューってするのね。たっくさんしてあげましょうね」

「頑張ったね、っていつもママがしてくれるみたいにナデナデして、一緒にお風呂に入りゅ!」

「ふふっ。それは良いわね。お風呂の後は一緒におねんねする?」

「うん!」


 戦いが終わった後が楽しみだ。みんな疲れて帰ってくるだろう。

 ”おかえりなさい”と出迎えるのが家を守る自分たちの役目。


「皆さん、頑張ってください」

「がんばれー!」


 テイアとセレネの親子が夜空に向かって、どこかで戦っている家族に静かな声援を送る。

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