第43話 藤田真央ピアノリサイタル
涼しくなったのでコンサートホールへの道も気持ちよく、気分も上がります。
大好きなシューボックス型ホール。ステージにピアノが横向きに置かれている。
私の席から手は見えない。そのかわり大屋根から音がまっすぐ届く感じ。
ピアニストが登場。拍手が湧く。
あれれれ? まだ20歳をすぎてそれほど経っていないはずの男子が、なんかゆっくりしてちょっと不思議な歩行。
本日のプログラムはこちら。「ファンタジー」がテーマです。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第13番「幻想曲風ソナタ」変ホ長調 op.27-1
チャイコフスキー:ロマンス ヘ短調 op.5
チャイコフスキー:ドゥムカ ハ短調 -ロシアの農村風景- op.59
アルカン:「短調による12の練習曲」から 第12番“イソップの饗宴”ホ短調 op.39-12
ショパン:幻想曲 ヘ短調 op.49
ショパン:ポロネーズ 第7番「幻想」変イ長調 op.61
座るとすぐに弾き始めた。音に芯がある。優れた音楽には明快なものを感じる。
まだ若くただでさえ童顔の彼から想像できない、意志のはっきりした、強固とはちがう凛とした心地よいもの。
藤田真央というピアニスト。あなたが今日弾かなかったあの作曲家この作曲家を弾いたらどんなだろう、と先が楽しみになった。
モーツァルトのピアノソナタ全曲演奏会が企画されている。行ってみようかな。
シューベルト:「さすらい人幻想曲」ハ長調 op.15 D.760
この曲が一番馴染み深い。面白く明るい。生音で名手が弾けばさらに。
アンコールは、シューマンの「トロイメライ」でした。
これも丁寧に美しく独特な藤田真央の音で聴かせてくれました。
知り合いも来ていて小耳にはさんだところ、藤田真央さん体調悪かったそうです。
やはり。舞台を歩く様子からも推察できるからけっこう大変だったのではないかしら。
でも、演奏がはじまれば忘れていました。プロですねえ。すばらしい。
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