記憶
フィリアはロウスの手に手を添えた
ロウスの心臓は高鳴った
心臓の高鳴りが止まない
見つめ合う2人
「私…記憶が…あまり…ないの…」
「え?」
フィリアの言葉にロウスは驚いた
「だから…私の……言葉も…合ってるか…分からなくて…不安なの」
フィリアは俯くと手を離した
その手をロウスは握った
「大丈夫だよ、合ってるよ、不安な事が合ったら言って?僕に出来る事なら出来るだけするよ」
優しくて勇気のあるロウスの言葉に
フィリアは頬染めて言った
「ロウスの事だけは懐かしい感じがしたの」
ロウスも頬染めてしまった
「温かいものでも、貰おうかな?」
ロウスが手を上げると
中年男性のウエイターが来た
「はい、何かご注文ですか?」
「何飲む?」
ロウスはフィリアに聞いた
「え…?」
「大丈夫だよ、自信持って」
「……ホットココアください……」
小さかったが発音の良い声だった
ロウスはフィリアの
言葉に自信を持たせる為に試したのだ
「僕も同じのください」
「かしこまりました」
ウエイターは伝票に書き込み
お辞儀をしてさっていった
「飲んだら帰ろうか」
「うん!!」
ロウスの言葉に
フィリアは笑顔で答えた
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