報告
「ただいま帰りました」
家に入って直ぐリビングある
暖炉を炊いてあるので
家の中は暖かい
スミス夫妻の妻が
ソファーに座りながら裁縫をしている
フィリアを見た
「おかえりなさい……ロウスが女性を連れてくるなんで珍しいわね、それに、綺麗なお嬢様を連れて来たのね?」
優しい微笑みと言い方だ
「初めまして、フィリアと申します」
フィリアが恥ずかしそうにお辞儀して言った
「お母さんに話しがあります…お父さんを呼んで来てくれませんか?」
ロウスは言うと母は手を止めた
ソファーから立ち上がり
「お父さんを呼んで来るわね、2人はそこのソファーに座ってると良いわ」
そう母は言うと地下に早足で行ってしまった
ロウスは
4つテーブルを囲んである
シングルのソファーに座る
「フィリアも座りなよ」
フィリアはその言葉に
ロウスの隣のソファーに座る
「…………」
「…………」
沈黙が続いていた
しばらくすると
父と母は地下から上がってきた
父はフィリアを見ると
一瞬驚いた顔をしていた
父と母はソファーに座る
「お父さん、お母さんに話があります」
そうロウスは言うとフィリアはお辞儀をした
城の出来事を話した
家の外に護衛の
執事、メイドがいる事も話した
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話が終わると母が泣き出してしまった
「ロウス……お前が捨て子だった事は…幼い頃に言ったね?」
父も目に涙を浮かべながら言った
「……はい……」
「…なら、城の者(ひと)が言ってる事は本当だろう、庶民では決して手に入るゆりかごに入っていたロウスを思い返すと…」
「…行きなさい…美しいお嬢様を連れて」
父と母は言った
父は立ち上がり
棚からナイフを取り出した
「お守りとして持って行きなさい」
ロウスはゆっくり受け取る
「お父さん、お母さん最後に……お願いがあります」
ロウスの声を震えていた
「なんだ?」
父は言う
「抱き締めてください」
ロウスの言葉に
父と母は泣き出してしまった
ロウスも同様である
3人は強く抱き締めあった
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3人は少しして離れた
ロウスは扉に手を掛けた
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「ロウス……帰って来るんだぞ」
父の言葉にロウスは
「はい!」
はっきりそう答えた
ロウスとフィリアは家を出た
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