第二回 短編『いつも爆笑ツイート拝見させて頂いております。』
今回のは反省会というより感想。とりあえず書く意義のある一本だったと思ってる。
文章量としては2千文字程度。彼氏だか彼女だかと年末直前に別れてしまった主人公がやけ酒しながら大晦日を過ごしてコタツで寝落ち、気持ち悪くなって深夜二時に起きる。嘔吐したことをTwitterに書き込むとそれにリプライがつくのだが、そのリプの始まりが『いつも爆笑ツイート拝見させて頂いております。』で、なんだか相手との応答に集中できない。気がついたら気持ち悪さも悲しさも霧散してしまっている、というもの。
実際にこれはツイッターで深夜に吐いている人がいて、どうやって話しかけようかなと思った時に自分が書きかけたやつ。この状況で爆笑ツイートとか言われたら色々集中できないだろうなと思って自分で吹き出してしまった。これに加えて湿気った花火のモチーフを加えて、本当は表に出したい感情をうまく表現できない人、としてまとめた。
まあ、構成もクソもない文章になってしまったのと、あと爆笑ツイートの部分がうまく表現できていないなと思うんだが、自分が描くのが好きなのはこういうことなんだと分かって良かった。つまり、どうやって表に出していいのか分からない感情だとか、消化の仕方の分からない感情だとか、こう、表現できないこと自体が好きなんだなと思った。それに加えて、ドラマチックになりそうなシーンで間の抜けたことが起きてしまって感情が霧散するとか、そういう間の悪さみたいなのも好き。
こういうのって、どうやって面白くしていけばいいんだろうか? と思う。分かりやすく悲しい! とか嬉しい! とかにはできなくて、素直なプロットにしにくいかなと少し思う。けど、あーこういうのを書いていると自分は楽しいんだなと気がつけたのは良かった。小説を書く上で大切なのは自分が好きなものを書くこと、ダン・ブラウン先生もそう言っていた。なのでこれは書いて良かったなあと思う小説だった。
以上。
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