人間の移住 コン太「人の手を借りたいくらい忙しいコン」
「コン太――!今日も来たぞー!」
「マッチョ商人さんいつもありがとうコン!」
「今日も大工道具とあとそれと石を加工する道具といつもの糸と布だ」
そう言って商人は積み荷をおろし、コン太に見せる
「けど物々交換も良く考えたらモフ村に合ってるのかもなあ、俺はこうやってモフ村に必要なものを考えてせっせと物を届けにくるわけだから、金をもらっても買う所がなけりゃいみねえしな」
「そうコン、モフ村はまだまだ物資のほうが必要コン、だけど大工道具も必要数揃い始めてるコン、そろそろ職人さんに来てもらいたいコン」
「おお、移住か!そうだなこれくらいになってくれば人が住むにも問題ないだろう、なにしろあの宿屋のサービスだからモフ村じゃ食っていくには困らねえんだろう?」
「そうコン!基本は衣食住はすべて無料コン、だけどそれだけじゃお店を持ってる職人さんは来てくれないと思うから、どこかの親方で修行しているお弟子さんとかがいいコン」
「そりゃいい、あいつらも技術を学んでもすぐに商売ができるってわけじゃあないからな、ここなら生活には困らずに技術を伸ばすのにもってこいだ」
「そういうわけで、そんな人がいたらお願いするコン!もちろんお礼もはずむコン」
「そう言われると断れねえからなあ、ここの服はすげー評判になってて、俺もそろそろ他の商人をまくのが大変なんだよ、他の商人にばれるのは時間の問題だろうから、次はドカーンと稼がせてもらうぜ?」
「ふふふ分かったコン!服をいっぱい用意して待ってるコン!」
「よし!約束だぜ!?じゃあそうと決まれば早速・・・・風呂だ!」
「宿でゆっくり休んでいってコン」
そう言って商人は宿屋で英気を養って帰っていった
「コン太―――!コン太――――!来たぞーーーー」
いつも通り大声をだしモフ村にやってきたいつもの商人
ただいつもと違うのは護衛のほか、3人の若者たちと一人の40台と思われるおっさん
それぞれが大荷物を抱えやってきていた
「マッチョ商人さんいっらっしゃいコン!」
そうして商人のもとに走っていくコン太、もちろんめっさ遅い
「この3人が前に話していた鍛冶師の奴らだ、名前はカー坊ジー坊ヤー坊3人合わせて鍛冶屋だガハハ」
そう言って商人は3人の若者の背をバシバシと叩きながら言う
「そんでそれぞれが別々の鍛冶屋で育てられた奴らで、まあ正直一番できる弟子達はそのままその鍛冶屋で働いて、そこの3人はいわば3番手4番手ってやつらよ!」
この3人の職人たちは先ほど商人が言った通りの弟子として親方のもとで学んだはいいが、お金もなく誰でも雇ってくれるような、裕福な鍛冶屋はほとんどないこの世界において、よくいるような子たちであった
「技術はこの村で磨けばいいコン!それにモフ達は鍛冶仕事はできないから、鍛冶ができるだけでもすごく助かるコン」
3人はコン太のそのセリフを聞き、ほっと一安心したようだ、彼らの腕は悪くない。ただ1番ではなかったというだけなのだ、今後彼達がモフ村で仕事をすることにより一人前になる可能性は高い、ただそうはいっても世界は広く彼らが世界有数の鍛冶師になることは難しいだろう。ただこのモフ村では衣食住の心配がいらないため仕事に集中でき、また彼ら3人は別々の親方のもとで修行した3人、モフ村ではそれぞれがライバルというわけではないため、3人がそれぞれ得た知識を共有すれば、彼らの努力次第で良い職人になることは比較的容易だろう
「商人さんありがとうコン!これで鉄製の物が作れるコン!あともう一人の人は誰コン?」
「コン太、ここには鍛冶師が働く場所と職人はそろったが、足りないものがある、それは鍛冶仕事をする炉だ!炉がなけりゃ鍛冶仕事はできねえ。てことで炉を作ってくれる職人さんだ」
「盲点だったコン!さすがマッチョ商人さん!これはお礼をとびっきりしなくちゃコン!」
「がはは!そうだろそうだろたっぷり服を頂いて帰るぜ!なんせ派手に動き回ったんで、他の商人にもここがバレちまってな、これからは俺以外の商人もくると思うぜ、そんなわけで最後にがばっと稼がせてもらうぜ!炉職人にきてもらうためにもう前金で金はほとんど払っちまってる」
「流石商人さん!お金の使いどころが上手コン!」
そう言って商人をおだてるコン太
「じゃあ炉職人さんは炉を建ててもらう場所を案内するコン!他の3人は一緒に仕事場の炉の場所と住むところを案内するコン!」
そう言ってコン太はみんなを案内するため先導していった
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