コン太の独断と偏見
「じゃあなコン太!また今度いろいろもってきてやるよ」
「ありがとうコン、また待ってるコン」
「それにしても俺があれだけ熱弁したのに、まだ当分は物々交換ってか、まあ俺はそのほうが儲かるからいいんだが」
そう言う商人の顔はすこしあきれたような感じだ
「ゴメンコン、せっかく教えてくれたけどまだまだモフ村はそこまでの域には達してないとコン太は思うコン、けどお金の便利さや凄さはすごーーーーく良くわかったコン!必ず今後活用していくコン」
「そうか、じゃあまたな」
そういって商人と護衛たちは帰って行った、そしてその後ろ姿が見えなくなったあと
「くっくっあははははっははっははははははははあはあはは」
コン太が爆笑している
「お金の凄さだって!!あははははははっははは」
コン太は前日夜に商人によるお金の仕組みや価値や便利さなど様々なことについて聞いていた
「これくらいの小さい石ころ1つが人間一人が20歳から60歳まで毎日働いたことより価値があるんだって!あははははっははっはは」
コン太は誰でもいいのでその辺にいたモフに話していた、これくらいと言って両手で1cmほどの隙間を作って大きさを表現していた
「それでその石が何かそれだけすごい効能があると思うコン、そしたら価値が高い理由は綺麗で数が少ないから価値が高いんだって!あはははははっはは!それだけで40年間の労働力よりも価値が高いの!あははははは」
「にゃはははははははは」
一般モフも同調して笑っている
「ほんとにそれだけ?って思うコン それで、もうちょっと聞いたら実はすごく堅い物質なんだって!すごーい!じゃあそれで剣とか作ったりすごく頑丈な部屋とか作ればいいじゃんって思うコン、そしたら・・・すごく数が少なくて装飾品にしか使われてないんだってあはははははははは!せっかく硬いのに!全然無駄!あはははは」
「にゃははははははは」
「あとはそんな40年間労働力を捧げた人も、そんな石をみてすごーいって思うみたいコン、その辺はもう恐怖コン」
それから商人に話を聞いていると笑えてくる反面恐怖することも多々あったが
「それでいろいろなものと引き換えできる券(お金)を自分に集まるような仕組みを作る人がいるんだって、商売とかは基本だけど、そうしてどんどんお金が集まっていくと、もうその人が一生かかっても使いきれないくらい、孫やひ孫ももちろん使いきれないくらい持ってる人もいるんだって!それでその人がいっぱい持ってるから、周りの人のお金が少なくなってくると当然そのいっぱいお金を持ってる人に入ってくるお金も減ってくるんだけど、入ってくるお金が減ってくると不安になってくるんだって!あはははははははは自分がいっぱいもってるから周りのお金が少なくなったのに あはははははははは」
「それでその周りの99%のお金を持ってない人だけど、その人たちは1%のお金を持ってる人をみて憧れるんだって、ちょっと怖いよね」
他にもいろいろ商人から聞いたがコン太が思ったことは人間の価値観が歪んでいるということだった
「いやこれはもう病気コン 人間は頭が貯金箱になってるコン、お金を入れると無条件に喜び憧れる」
「人間は 脳金病 にかかってるコン!!」
「そして驚くことにそれは国まで脳金にかかっていてることコン、なぜなら国はその国の人間(労働力だがその人間がその国に住んでしまえばもはや人そのもの)とその国の土地すらも外国の人に売ってお金に換えているコン、これは恐ろしいことコン」
普通に考えてもまず土地が一番の価値があり、次は人、あとは資源などだが、これまた恐ろしいことに人間は人が多く住んでない土地だったり、あまり活用できない土地はそこそこ安く買えるということであった、恐怖
だがこれはチャンスであろう、このお金のシステムをうまく利用すればこのモフ村はその他の国を侵食していけるであろう可能性がある
そう考えるとまずはこのモフ村を町へと変えることからだ、そのためにはまだお金に手を出すべきではない、町へと変えるための資材の調達を最優先とする
人間に物の価値が分かっていないと馬鹿にされようが物々交換を加速させて、モフ村に有益なものをどんどん増やす
「1グラムの宝石よりも1トンの鉄コン!」
そして村が町になれば計画の第1弾 人を集めていく、人を集めて都市になっていけばさらに……」
コン太は女王の王国への道筋を着々と計画していっていた
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