クマ太の初狩り  クマ太「きっと大活躍しちゃうな~~、部下にかっこいいお手本姿を見せるのもつらいくま~~」

 私の名前は・・・クマ太


 女王様に頂いた名前だ。正直ネーミングについてはどうかと思うが、今後のことを考えると覚えやすい名前のほうが良いのは事実であろう




 だが、語尾にくまーはないだろう、くまーという語尾にするにあたり口調にも影響を与える、フランクに接してほしいと思う女王の気遣いだと思いたいが実際は微妙だ




 さて我々縫いぐるみ達は女王様の手によってちゃくちゃくと増えてきている


 増えてきているのは下位精霊体とのことで、単語程度しか話ができない




 じっさい私が会話ができるのはある程度この体に知識が備わっていたためだ


 人間もそうみたいだが、生まれる前の記憶はない




 これは人間の肉体と同じようなもので、たとえば体が壊れてしまうとどうやら


 人と同じよう体を治したとしても元にはもどらないようだ




 まあ我々は精霊だったからまた精霊にもどるか、次の生命として芽吹くという感じだろう


 あと私と同じ上級精霊体がいる名前はコン太という


 私と同じ2匹目ということで女王の側近という形なのだが、どうもこいつとは性格がまるであわない。やつはほかの縫いぐるみにあれこれ指示してはいるが自分は動かない


ずっと女王様のそばでずっと喋っている




 護衛というにはお粗末な感じで仕事をしている感じがしないが。まあ、他人は他人ということでほっておく、こっちはこっちで重要な仕事がある。縫いぐるみ達を増やすための毛の確保だ。一番早いのは羊みたいな動物がこの世界にもいればいいのだが、まだみつかってないので体毛のある動物を狩りに行くことにする。




「これから狩にいくクマー 3匹ついてくるクマー」




そうやって作業している縫いぐるみ達に呼びかける。そろそろ毛糸がなくなってきそうだと女王様からのお言葉のため優先しておこなっていく、これから女王には王国を築いてもうらうためには縫いぐるみ達は何匹いても足りない




「さあ早く3匹くるくま」




 なかなか縫いぐるみ達が集まらない、みんな女王の寝床の増築や女王のお食事集めには動いているのにこっちにくる気がないようだ


「そこの3匹こっちくるくま」




 たまらず3匹を指名してこさせる




「やだー」「こわーい」




 集めた縫いぐるみ達はそう喚く




「なに言ってるくま、女王の王国の発展には必要クマ!そうクマ今日から君たちはこのクマ太と一緒に女王への毛糸の確保の狩りと女王の護衛の兵隊くま」




 まったく、こいつらは女王を守るという意識が低すぎる


 まあいいや、とりあえず狩にむかう。まだこわいこわい言ってるがそのうち慣れるだろう


そうやって大森林へと4匹で狩にでかけた

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