第95話 ソロでレベル上げに挑戦だ!
俺は刀に右手でそっと触れてみる。
軽く握ってみて持ち上げてみる。
!?!
あれ?
重さを感じない。
じいちゃん、あれほど重そうな感じで持っていたのに。
重力操作能力でも付与したのかと思ったが、そんなはずもない。
俺専用だからか?
それともレベルがある魔物の武器だったからかな?
とにかく、これは使えそうだ。
持った感じが、最初から俺のものだったような感じだ。
試しに振ってみたいが、絶対切断という物騒な能力があるみたいだし、やめておこう。
そういえば名前をつけれるようだったが・・また後だな。
いろんな疑問が頭に浮かぶが、朝食がまだだった。
申し訳ないが、ばあちゃんのところで朝ご飯の残りをもらおう。
味噌汁だけが残っていたので、遠慮なくいただいた。
時間は8時30分頃。
2階の方はまだ食事をしていた。
いつもダラダラ食べるよなぁ。
この嫁にして、このお義母さんありか。
決して口にはできないが。
「あら、テツさん」
義母さんが俺に気づいたようだ。
俺は軽く会釈を返すと、相変わらずスラちゃんとウルフがみんなの遊び相手になってるようだ。
颯と凛、それに優が一緒に遊んでいる。
優のあの顔をみると、もう大丈夫だな。
なんと言ってもベテランクラスのレベルのはずだ。
嫁はコーヒーを飲んでいた。
そういえば、こいつから挨拶された覚えないな。
結婚当初はあったような、なかったような・・記憶にはない。
「ママさん、ちょっと出かけてくるから」
「・・・」
無視かよ!!
こいつ、いつもそうだよな。
こっちが話しかけても返事もしないし、それに、はい! と言ったためしがない。
すべて「だから、でも」で始まっていたよな。
チッ、まぁいいか。
俺はお義母さんの方を見て言う。
「あ、お義母さん・・俺、少し出かけてきますから。 たぶん、1~2時間くらいで戻ってくると思います」
「あ、はいはい」
お義母さん、軽い返事だな。
優は・・今回は声かけなくていいだろう。
少しレベルの高い魔物がいるところまで行こうと思っているしな。
「では、よろしくお願いします」
俺は1階へ降りて行く。
嫁はコーヒーを飲んでいるままだ。
俺の方を見向きもしない。
1階のリビングへ顔を出す。
じいちゃんは眠っていた。
ばあちゃんに声をかけて出発。
さて、やっぱ淡路島を突っ切って、魔物を見ながら強そうなやつがいそうなところを探ってみようと思う。
テツ(42):哲てつLv34 (隠密)
長男(14):優ゆうLv30 (レーンジャー)
次男(9):颯はやてLv8 (テイマー)
長女(6):凛りんLv6 (魔法使い)
嫁(35) :梓あずさLv7 (アーチャー)
じいじ(71):明あきらLv28(錬金術士)
ばあば(71):忍しのぶLv27 (プリースト)
嫁のお義母さん(70):真澄ますみLv5 (住人)
俺は高速道路を移動する。
今回はソロだ。
これだけレベルが上がっているんだ、大丈夫だろう。
さて、毎回同じだが淡路島もひどくやられているな。
人口はどれくらい密集していたかわからないが、神戸など近いから上空から攻撃されたらひとたまりもなかっただろうな。
そんなことを考えてると、すぐに明石大橋が見えた。
時間がわかるものを忘れてきたが、まぁ9時くらいと思う。
さて、明石大橋の上から索敵を意識してみる。
ピピ・・・。
橋の下では、相変わらずオークやオーガ、レベル20程度の魔物がいる感じだ。
ウヨウヨいる感じではない。
上空にはガーゴイルもいる。
遠くの方にはワイバーンだろうか、2匹ほどわかる程度だ。
俺の移動は、こちらから仕掛けないとまず気づかれることはない。
スキルの恩恵だろう。
そのおかげで移動は問題ない。
・・・
三宮の付近に近づいて行ってみる。
レベルの高い魔物がいるところでは、レベルの低い魔物はほとんどいない。
個数も減ってくる。
そんな感じだ。
ゆっくりと辺りを見ながら移動。
そういえば、ここらに朝食バイキング日本一のホテルがあったよな。
1度だけ来たことあったけど、おいしかったよなぁ。
そんなことを思いだした。
・・・
ピピ・・
索敵に反応がある。
レベル28:オーガ×2
レベル31:バジリスク
レベル38:ミノタウロス
これら以外にはいない。
オーガ、バジリスクは何とかなる。
しかしなぁ、レベル38:ミノタウロス。
名称からして怖いな。
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