【40日目】12月4日(水) テーマの日

 節目に「」を落とす

 節目かと思わせといて伏し目

 富士詣で

 木材の節のあるところ

 節目に節目をつくる

 節目に写真を撮る、時間が止まる

①節目の日ごとにビー玉を身体に埋め込む世界。綺麗とは、亡骸とは。

②節目の日に記念写真を撮ってあげる人。写真を撮ると被写体の時間は止まってしまう世界。主人公の仕事の意義、主人公の節目とは。


 突然申し訳ない。

 「節目」をテーマにした小説を考えていました。

 節目、と言われて咄嗟に思い浮かんだ言葉とか世界とか、電子辞書で節目を調べてみて、良さそうなのをいくつかメモしといたのが前半。

 世界観があり、人物が動き、良さげな結末が出来そうな予感がする物語を書き留めたのが①②。

 このあと、結末をちゃんと決めようとして詰まって、世界観をもう一度見つめ作り直す意味で、そもそもこの作品で何を言いたいのか伝えてみたいのか考えます。メッセージ性を無理矢理にでも付けておかないと、せっかく作った展開も世界もほろほろと崩れてしまうタイプの人間なんです。(?)


 テーマって、あると燃えますよね。

 カクヨム甲子園で、初めて、テーマから小説を考えたのですが、これがなかなかに楽しかったんですよ。ハマった。

 テーマという規定があるなら、まずそのギリギリ限界ラインを確認したくなるじゃないですか。

 「節目」だったら、この時期だし、物事の境目みたいな意味でテーマを設定したんでしょう。ここで電子辞書確認。木の節、の意味もあると知る。使えるじゃんこれ。木の節目を増やして節の数で価値が決まる世界とか。テーマ通りだけどテーマ通りじゃない。

 思考するだけなら、伏し目も同じ読みだけど行ける? 伏見稲荷とか音似てない? 富士詣でとか節目の次の単語だったけど? セツモクと読むのは? とかとか考えちゃいます。節目と思わせといてそっちかー。が出来たら面白いと思うんですよ。出来たら。

 そこまで考えたら、「一体『節目』とは何なのだ」という根本的問いにたどり着き(戻ってき)ますよね。

 それも書く上でのテーマになるんで掘り下げます。掘り下げられたらの話だけど。

 「節目とは何か」だけでどんでん返しを起こしたいんだよなぁ。今ちょっと思い浮かばない。けどやってみたい。

 テーマに触れているストーリーではなく、テーマのド真ん中貫いていく話とか、寄り道もせずテーマの縁ギリギリだけで出来ている話とか、そんなのを書いていたいんです。

 テーマに服従するんじゃなくてテーマに対抗していたい。(?)


 前に、「30年後の世界」を想像して書け、という何かを見たとき、色々ストーリー考えてみたんですけど、

「あるとき、知らない人に呼び止められた。

30年後の未来から来たという。

未来の話を聞いた。しかし現代の話が噛み合わない。

実は未来では『年』という単位の表す長さが変わってしまっていたという。

来る時代を間違えたと気付いた未来人は、このことは秘密だよ、と言って慌てて去っていった」

 これが一番気に入っていました。

 結局小説にする気力がないまま有効期限がきれてしまったのでここで供養。

 「30年後の未来を描け」の縁ギリギリを歩くタイプのやつです。

「30年後には30年後が30年後ではなくなっている」

 とかいうややこしさ。

「30年、が違ってもありですか?」

 とかいうひねくれ。

 こういうものが思いつくと楽しい。


 あとは、今年のカクヨム甲子園大人部門のテーマに、確か「キミは絶対に騙される」ってあったじゃないですか。

「主人公が『キミ』と呼ぶ存在がいて、そいつはどんな軽い冗談でも鵜呑みにするほど騙されやすいやつ」

 っていう、テーマ通りのようなそういう意味じゃないし文法可笑しくないですか大丈夫かみたいなものを考えていたんですが、

「『キミ』は実は騙されているフリをしているだけで、『キミ』が騙されやすいのだと騙されていたのは主人公だった。」

 からの、

「『キミ』が、騙されていたのは僕の方だった、と終盤まで気付けなかった主人公の無意識の騙しポイントを最後に晒す。」

 を考えてました。

主人公「『キミ』は絶対に騙される」

『キミ』「主人公は絶対に騙される」

 に重ねて、これでようやくキミ読者は絶対に騙される、になっただろ!

 ……とかね。結果から言うと、僕の頭がパンクして書き切れませんでした。だいたい、こんな素直で純粋で口軽な僕が人を騙せるわけあるか。

 あと何だ三つ目の曖昧さ。中身つくっていたはずなんだが。まあ、もうすっかり忘れちったよ……。


 一時だけ「恐怖はSNSからはじまった」は公開していたんです。歴史の色はグレー。

 これはSNSを交感神経系の略称の方で出来ないかと試行錯誤していました。結論から言うともっと詰められた。

 「はじまった」が平仮名なのも、何か生かせないだろうかと考えていました。無理だった。恥舞ったとか何やねん。

「SNSの模倣」を頑張ったのは今でも僕は評価しています。

 某青い鳥SNSとか、最新から過去に遡って読む感じじゃないですか。特に亡くなった有名人のツイートを見ようとするときとか。

 亡くなった人の生前のツイートって、それだけで興味湧いて見る人多いと思うんです。個人的感想。

 そんな感じ、したかった。

 つまり、作戦はこうです。

導入「入院?執筆禁止?どんなことしたどんな奴なんだ?」

序盤「こいつSNS被害者なのかなんなのか、様子が可笑しい」

中盤「こいつ面白いな」

終盤「あー気持ち分かる分かる」

最後「SNSじゃなくSNSかあ」


 今見ると無理そう。

 再チャレンジしたいと思っていたけど、ムチャクチャすぎて無理だこれ。

 ツイート方式やってみて思ったのは

・面白い奴とか思わせるツイートって何

・大事なツイートも読み飛ばされがち

・次はなんだと考えながらとか、疑問を抱きながら読むのは難しい

 とかでした。

 これやったおかげで、SNSの所為で読解力減少したっていう話しも体感で納得できました。



 ……なんだこの一人語り日記。

 深夜テンションは楽しいなあ。

 おやすみなさい。(現在深夜1:43)





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