この恋は罪過 ~瑠璃の戦姫と銀朱の闘王~

作品タイトル

 この恋は罪過 ~瑠璃の戦姫と銀朱の闘王~

キャッチ

 この恋のためなら何だってする。たとえ亡国の大罪人と呼ばれても。

作者

 外宮あくと 様

ジャンル

 恋愛

セルフレイティング

 暴力描写あり/性描写あり

紹介文

 赦されざる恋が胸を焦がすも決して叶う事の無い二人の儚き運命


 収穫祭の日。王国王女はお忍びで城下の街にやって来たのでした。

 可能な限り馴染めるようにと地味な格好をしていましたが、やはり立ち居振る舞いは高貴な出自ゆえか目立つものでした。

 ある露店の前を通りかかると声を掛けられ、一つの商品を勧められたのです。

 見ると見事な瑠璃色のイヤリング。迷わず買おうとすると横から掻っ攫われてしまいました。倍額で買うと言って取り上げられてしまいます。

 苛立ちを隠せない女王は路地を足早に歩きますが、途中ですれ違う少年と接触し、倒れてしまいます。その少年が立ち去ろうとすると、先程横から掻っ攫って行った男が居るではありませんか。

 そしてスリに遭った事を知らされますが、王女にそんな経験はなく全く理解が及びません。

 しかし、その男との出会いこそが互いの運命を決定づけるものでした。

 戦乱の世に互いの立場を超えた恋は儚きものでしかなかったのです。


 ふたりの切ない恋物語、と言ってしまうと身も蓋もありませんが、内容はよくできています。

 ふたりの視点を通して各々の内情を描き、思いを募らせるも立ちはだかる壁は、崩せるような代物ではありません。

 壮大な悲恋の物語でしょう。

 因みに恋だけを描いている訳でもなく、きちんと王女が陣頭指揮を取り、兵士を鼓舞したり参謀と作戦立案をしたりと、戦記物としても丁寧に描かれています。

 単なる恋物語に収まらない雄大なストーリーは、じっくりと読むのに良いでしょう。

 惜しむらくは、その内容がカクヨムの読者に伝わり切れず、読者数が増えない事でしょうか。

 個人的には下手なファンタジーより遥かに楽しめます。

 女性であればその悲恋に、男性であれば戦記に楽しめる要素はあるでしょう。

 一読の価値はあります。


 よろしければ以下リンク先よりお試しくださいませ。


 ☆20/フォロワー25人

 文字数:149,759文字(連載中)更新は2019年10月を最後に止まっています。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884228594


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