冒頭コラムの「書き出し」の件ですが。
個人的に、一行目(本当に最初となる一文)に風景描写っぽい記述が含まれている書き出しが、私は好きです。読んでいて、いきなりパッと、作品世界の『絵』が浮かぶからです。
その意味で、Aは好きです。Bは、それほど。
さらにいうならば、例示された「雪国」も、あの一文だけで『絵』が浮かびますね。しかも「トンネルという狭い空間から、急に、開けた世界が広がる」という感じの、動きを伴う『絵』で。
作者からの返信
こんばんは。
コメントありがとうございます。
始まり方ひとつ取っても人によっては何も感じない、またそれがあって読み進めるなどあるでしょう。
Aの様な情景描写から入るやり方は、個人的に好みとするので使いたくなるのですが、時に「つまらん」と撥ねられるケースもあるようで。
簡素な物が受け入れられやすく冗長になると駄目なようです。
Bはありきたり感満載で、またこのパターンか、と言われてしまう典型例でしょう。
「雪国」の冒頭はその景色が即座に浮かび上がり、物語に没入できる優れた書き出しだと思います。
しかも短い文章で描写しきっているので、故に後世に残る名作となり得るのだと。
いずれにせよ、冒頭の書き出しは苦労させられています。
途中まで誘導出来てもさよならされるのもそこなので。
雪国の冒頭……やっぱり、そういったものを書けるから文豪と言われるのでしょうね……。
AとBですが、私個人的にはA好きですよ!ふんわりとした雰囲気で、主人公はどんな子なんだろうって思いましたし!少年ときいて、なんだって(゚д゚)!ってなりましたが(笑)
Bは確かに、ありがちな感じがしますね。
冒頭って難しいですね。……まだ1作品しか書いていない私が言えた立場じゃありませんが(汗)
更新大変かと思いますが、焦って無理などされませんよう……。
その間に、気になる作品を読んでお待ちしております!
作者からの返信
こんにちは。
コメントありがとうございます。
文豪と呼ばれる人は頭の構造が違うのでは、などと思ってしまったりします。
私の好きな夏目漱石などでも「吾輩は猫である」から始まる訳で、誰もがその最初のフレーズを覚えている訳で。
とにかく書き出しが印象的なので凄いなと。
Aは良いと。少年にしたのは普通に書くのが嫌いな私の趣味です(笑)
とは言えボツですが。
Bの方はありがち、と言うか流用です。
本当は連載したかったのですが、他で試してダメだったのでお蔵入りしてます。
冒頭って何作か書いていると、つくづく難しいと思います。
掴みの良し悪しはまずそこで決まりますし。
とは言え、各話の冒頭もまた続きを読んで貰う為に、前話とどう繋ぐか考えますけど。
更新は暫し止まりますが、可能な限り数日置きでも何とか手を打って続けます。
毎日更新ではなくなる分、楽になると思いますよ。
お気遣いありがとうございます。
書き出しは本当に苦労します。勿論今もなお。よっしゃ書くぞ! と意気込んで最初の1ページ目で筆を折ったのは幾度か……。
さて、AとBの書き出しについて、個人的な、本当に個人的な意見をしれっとそろりとひっそりと書かせていただきます。
Aは情景描写からスタート。服装を描いてから高層ビルという風景にフォーカスするまでの動きですね。
「インパクトを残す」という点だけを考えると、「高層ビル街」というのが抽象的でインパクトに欠けるかもしれません。
いかにもな魔法少女? が降り立つポイントですから、意表を突く単語であればもっと映えるんじゃないかと考えました。
例えばなんだろう、「渋谷109の屋上から飛び降りた」とか……? 「七色を称えるコンクリートジャングルに中指を立てた」とか……? いや流石に違う……僕のセンスの無さを露呈しただけじゃん……。
Bもまた「物々しさ」を軸に展開されていますが、ありがちと言えばありがちなのかもしれません。
「大地は一瞬で吹き飛び〜」とあるので、最後の「審判は下った」をより具体的にするとかでしょうか?
例えば……なんだろう……「地球の半分が消え果てた」とか……? 「緑がどんな色であるかを思い出すことも叶わない」とか……?
駄目だ、恥ずかしくなってきた。センスが無さ過ぎる。考えてみたという事実だけお伝えします。後はしれっとそろりとあっさりと流していただきたいです。
あ、あとエッセイ読みました! 最後の一文にシビレました!
作者からの返信
こんばんは。
コメントありがとうございます。
書き出しで躓くと先進まないですよね。
延々真っ白な画面とにらめっこなんて事も。
AにしてもBにしてもやはり掴み切れてませんね。
Aに関してはその後に台詞が入るので、あまり情景描写を書かずに済ませた手抜きですし。
Bに至っては使い回しですし……
赤村さんなら即座に気付くと思います。
あ、使い回しだって(笑)
いろいろ考えて頂きましたが、いずれにせよボツなので二度と表に出る事は無いです。
エッセイ、最後いいですよね。
あれがあっての紹介です。
いつもお疲れ様です。
書き出しについては、“魔導騎士”以前は苦労していました(“魔導騎士”でも苦労していますが)。
勢い任せというか、思い付いたイメージをそのままに書いて、何とかあの第一話(第一章一節)を生み出しました。
「とにかく第二話(第一章二節)を読ませる」、というコンセプトであれだけ短いエピソードとなりましたが、PVの推移を見る限りは“成功した”と判断しております。
ちなみに、冒頭のAとBの二話ですが、残念ながら引き込まれませんでした。
ズレた箇所への興味を持つ私は、設定資料集でもあればそちらを読んでいるかも分かりませんが。
作者からの返信
こんばんは。
コメントありがとうございます。
書き出しは難しいですね。
どう書けば読者が読んでくれるのか、いつも悩みの種になってます。
魔導騎士、そう言えばフォロワーさん相当増えましたね。
続ける事もそうですが、内容も評価されて来たのでしょう。
PVの推移見ましたが、2話目で急激に読者が離れたりしていないので、上手く行った感じは確かにありますね。
A、Bどちらもやっぱり駄目ですね。
ボツで正解だったようです。
設定資料はBにはありますが、Aは勢いだけで書き出したので、資料すらないと言う恐ろしさです。
こんばんは。
またしても、ご紹介いただき、誠にありがとうございます!
冒頭のお話、すごく興味深いです。今回、紹介していただいた「交換日記は下駄箱の中に」で言うと、物語のネタバレというか、ほぼ答えを(唐突に)書いてみました。
文豪と言われる作家の冒頭は、すごく印象に残りますよね。一つ書き方として、視点を上の方から、少しづつ下におろして行き、最後に登場人物の描写、というものがあります。Aで例えると、暗い空から見下ろす風景から始まり、高層ビルからの夜景、そこに立つ主人公、という順番で書くと、また違った印象になりそうだな、と思いました。
いつか書いてみたい冒頭は、カフカの「変身」のように、朝、目が覚めたら毒虫になっていた、というような、何それ?と思わせる唐突な始まりです。
作者からの返信
こんばんは。
コメントありがとうございます。
良いと思えば幾らでも紹介しますので。
今後も機会があれば参加してみてください。
文豪レベルだとその印象の強さは桁違いですね。
ゆえの文豪なのでしょう。
徐々に視点を動かして行くのはカメラワークを思い浮かべると分かり易いですね。
ドラマや映画ではお馴染みの手法です。
ラノベで情景を書き続けると気の短い読者は逃げてしまうので、その辺の加減は難しいですが。
何それ、な始め方も良いかもしれません。
既にラノベではそれなりに描かれているので、多少の工夫は必要だと思いますが、上手く行けば惹きつける冒頭になるでしょう。
それでは今後ともよろしくお願いします。