第11話 ライトノベル日記 -らのべ日記-より、『うたひめ れとくおりあ』

-カクヨム版まえがき-

正直、カクヨムに転載したことは良かったのかなと悩んでます。

前半、そして中程がひどく不恰好ですので。

ご笑納で済ませていただけたらいいのですけれど……。


----


『歌姫 レトクオリア』



レトクオリアって

どんな意味だろう?




○月×日


猫又に教わったやり方で、器具無しでネットにアクセスすることが出来るようになった(笑)


だんだん人間離れしてくるな、自分も猫又も。

…猫又は人間じゃないか(笑)


そして頭の中に、仕切で区切った記憶領域メモリーを作り、そこにゲームや音楽をダウンロードするやり方も聞いた。


以前に読んだSF小説、スコルジー氏の『老人と宇宙そら』でやっていた〈ブレインPAL〉みたいなもの、そんなイメージ。


分かり易く言うと、頭の中に、考えるだけでアクセスできるスマホが入っているみたいなもんだ(笑)

映画や音楽の視聴も、ゲームも書籍閲覧や読書もできる、情報検索もだ。


ちょっとウィルスが怖いが、その辺りはどうなっているのかな〜?

↑最近流行りのVRMMOはその辺り、

人間の思考に対するウィルスの干渉を、どうやって対策しているんだろうか?


自分の頭の中の事だからな(苦笑)

調べておいて損はない。


まあ多分、うちのブレインたちが詳しいだろう。(むしろ、彼ら自身がウィルスっぽい(苦笑))



昔(前世)から、自分はひとりで遊ぶことは苦にならない。

ひとりっ子だったことが長いせいか、

玩具おもちゃでごっこ遊びをしたり、絵を書いたり。

音楽、買ってもらったアニメの主題歌のカセット(笑)を聞いたりしながら、ひとりで黙々と遊んでいた。


自分が一番引きこもりだった時期は、実はあの頃かもしれない(苦笑)



それで、

今は、TRPGのシナリオを書いたり、登場させるキャラクターやモンスターを落書きしながら、

『レトクオリア』の曲を頭のメモリーに落とし込んで聴いている。


以前にかずまから借りたボカロのCD、

あれに入っていた歌い手さん、「向日葵」という人の歌を聴いて、一発でハマった。


それで、サーフィンしながらいろんな人の作った曲を歌う向日葵さんを追いかけて、

そして『レトクオリア』に出会った。


入手して初めに聴いた曲は「シオン」だった。

不覚にも涙がにじんだ。

そして「リトルサイン」に胸を熱くして、

いまは「しあわせのひ」を繰り返し聴いている。



「向日葵」さんや、「ぜりょわん」さん。

レトクオリアの曲を歌うあの人たち、歌姫、歌い手さんにまいってしまい、ここしばらくはその歌ばかりだ。

頭の中で再生を繰り返している。


ピアノだろうか、あの透明な美しい旋律がとてもいい。



昔々、前世でもやはり気に入った歌を、創作をしながら何度も繰り返していた気がする。


『レトクオリア』あの透明感のある曲を聴きながら、

あるSF小説を思い出した。

『たったひとつの冴えたやり方』

ジェームズ・ティプトリーJr.女史の傑作短編。


あとがきに書かれた、あの人の生き様も衝撃的だが、硝子細工のように美しい物語も素晴らしい。


三編どれも大好きだが、

二つ目の中編、

『グッドナイト、スイートハーツ』あのお話を思い出した。


すでに滅びている人類の、異星の民の人類の記録。

そこに記された人間の、ほろ苦い物語。


息つかせぬクライマックスのあと、過去の恋人と恋人の娘とも言える彼女のクローン。どちらにも惹かれ、どちらからも差し出されている手をとらず、

主人公の男は第3の選択をする。



本当にね、男ってバカだね。バカなのは自分だけかも知れないけど(苦笑)


まったくね、原始時代から何も進化してない。


同級生の女子が、低脳そうな男子のことを「ゴリラ(笑)」なんてあざ笑っているのが、廊下で通り過ぎる途中に聞こえてきた事があったけど、


あの男子には悪いけれど、本当に、その辺りは何にも変わっていない。


獲物を狩るために、目標以外は目に入らなくなる集中力と突進力。


見定めた獲物との間に藪があろうが川があろうが突き進んで、追い詰めて獲物を手にする。


あの視野狭窄しやきょうさく単純シンプルな脳の働きは大昔から何も変わっていない。


まあ、大体がバカでチョロ可愛い生き物だ(可愛いかどうかはタイプによるけど)。

男は思考が直線的でシンプルだから、基本的に騙しやすくチョロい。

放射状に思考を働かす女の人の思考とは違う。


まあ、最近はいろんな性質、思考をする男が出てきたが、

大昔は単純な男しか獲物を取れない、生き残れない厳しい社会生活なのだから、そういう男が大半なのは仕方ない。


そんな単純思考の男以外、考え過ぎて動けない男は飢えて死んだのだから(苦笑)


獲物にしても女にしてもトロフィーみたいに飾る。

釣った魚には餌をやらない。

新しい獲物にはわき目も振らずに突き進み、古いトロフィーはうっちゃって居る。


自分から捨てることは平気なクセに、

捨てられる時は、そんなことは思いもしなくて、茫然自失となる。

そして、ガキみたいに泣きわめく。


男のプライドなんてつまらない見栄に縛られているから、表面的には変わらないけれど。

背中で泣いている(苦笑)


本当に男ってのは、どうしようもない生き物だ。

良い女は男を持ち上げて、手のひらの上で転がすなんて言うが、

実際、男はそのくらいの扱いで丁度いい。


手の上で転がし、気分よくさせて働かせているくらいが分相応なのかもしれないな(苦笑)


  −◆◆−



今日行った近所の美術館。

あの娘に誘われて、気が進まなかったのだか、うん…ちょっとね。


隣の資料館の方が面白かった(苦笑)

あそこの埴輪はにわさんや土偶どぐうさん。鏡や武具の、つくも神たちと話すほうが面白そうだ(笑)


あの娘と一緒だと無理だから、またそのうち来るかな。



帰り道、途中で狐雨に遭った。嫁入りの神事でもあったかな?

狐は何も言わなかったけど。


あの娘と二人だけの雨宿り。

そんなことを考えて、ぼうっとしていると、

あの娘が突然しゃべりだした。

不機嫌そうな、ちょっと非難するような口調で問い詰めてくる。


自分は彼女をどう思っているのか?二人の関係は何なのか?と。



「ウーくん、解ってる?

「わたし、あなたの彼女のつもりなんだけど?」


「別のこと、あの、この間の女の人のこと考えてたよね。

「わたしじゃ不満なの?」

いや、考えて…たか。うん、考えてた(汗)なんで判るんだ?



あの娘はそう言って自分に詰め寄り、

こちらに顔を向けて目を瞑った。


唐突な出来事に頭がついて来ない。

どぎまぎした自分は、

結局、屈みながらあの娘の唇でなくほっぺたにした。


ちょっと睨まれたけど、「ま、いっか(笑)」みたいに言われて、機嫌を直したようだ。


…。

自分は昔から、前の時からあの娘が好きだったし、

今、昔のことは覚えていない、全くの別人でもある今の彼女も好きなのは本当だ。

どちらも本質は変わらない、あの娘だから。


でも、そういったことを覚えていない彼女が、自分を好きなのは理解できない。



流れで、(生まれ変わりの話はぼやかしながら)そんな話を始めたが、

あの娘は、


「わたしね、会ったこともない昔の、子供の頃のあなたを知ってる」

そう言い出した。


「覚えている。なのかな?

5歳くらいのあなたの姿が浮かんでくるの。

「なにか変なこと言っているよね(笑)」

あの娘はそう言って笑った。


「だから、あなたを学校で初めて見たとき、

なんでかな、あー、あの子だぁ。って思ったんだよね。

「あなたはこの街、学校に来るまでは別のところに居たから。変な話なんだけどさ(笑)」


「だからね、気になってたんだ」はにかみながら微笑んだ彼女が、すこしぼやけた。


「…?、どうしたの!?

「泣いてるの。変なこと言った?」


あの娘に言われて、自分が泣いていたことに気づいた。

涙は止まることなく、流れ続ける。



あの娘は覚えていたんだ…。

自分が嫌いだった、あの頃の自分を。自分の思い出を。

覚えていてくれたんだ。


自分は5歳の頃の自分はとても嫌いで、

タイムマシンがあるなら、行ってくびりたいくらいには嫌いで憎い。

他人を怖がり、殻にもっていた自分。


でも、あの娘はあの自分を見て、興味を持ってくれたんだな。


覚えていた。たとえ大嫌いな時の自分の事だとしても、嬉しく感じる。


涙が止まらない。


…おれは誰も自分を知らない、つながりのない自分しか居ない世界で孤独だったのか。



あの娘を生き返らせる代償に、

あの娘の記憶、自分のことを含めたあの娘自身の記憶と、

自分の周りの、自分に対するすべての記憶を支払って、自分の存在を消して転生していること。


あの時は大したことのない代償と思って受け入れたし、

実際、気にしていなかった。つもりだった。

でも、自分は思っていたよりも、そのことに堪えていたんだな…。



覚えていてくれてありがとう、みゆき。


おれは彼女を抱きしめ、すがるように彼女を抱き、涙を流し続けた。


彼女が、泣くおれの頭を撫でてくれた。そんな気がした。

その手は優しく、昔の自分に触れたときのように温かかった。





-なろう版 まえがき、あとがき-

レトクオリアさんの、「小さな縁」

ぜりょわんさんの歌うあの歌も好きです。


このお話のテーマには、むしろ小さな縁の歌が合っているかもです。


----


ちょっと妙な感じ、

レトクオリアのお話を書いた時、

歌の感想を書いてから話が形に成らなかったんで、数ヶ月放っていたんでした。


しばらく前に、男の人を揶揄やゆしているような言葉、ゴリラってのを見かけて、


そこから膨らませた話、男の思考形態の文章をいだんですが、

正直、ネタ帳でなく、なんでレトクオリアの話に繋げようとしたのかが判らない(¨;)


恋愛、別れの歌詞あたりから連想したんでしょうか?



最終的にヒロインがトリを引っ張って

あんな形のお話、テーマになりましたが、


書いてて、おーっ♪

まとまったよ。

みたいに自分で感心してしまいました(苦笑)



最近ちょっと思ったんですが、自分個人と別に、みなはらとしての物書きの人格が自分の中に潜んでいて、それが書いているお話に、自分自身が驚いてみたり、感心してみたりしてる。


妄想ですね(笑)自分はそこまで人格が乖離かいりしていないつもりです。と思います(¨;)



えー、

それとヒロイン(苦笑)


彼女は最近押しが強すぎ!!

お話すすめようとグイグイ押す押す(¨;)


もともと勝ち気の猫又原型キャラが魂だから仕方ないし、初期設定の稲荷狐へのライバル心が、ヒロインが狐を認識したことで、ターゲットとして激しく燃え上がっていることが原因かな?と(笑)


しばらく彼女の話はゆっくり進めたいと思ってたんですが、

早くなりそうな予感です、キャラに負けそう(笑)

実際、本編ろーぷれで書いてるセッション終わらせるくらいで、らのべは書いて投稿。

2、3回ヒロインをやきもきさせるシチュエーションを書いて、踏み出せずに悶える主人公をニヤニヤしながら書こうかと考えてたんですが(¨;)


まあ、良いです。

このあとがきを考えてて、手をつないだ主人公とヒロインがお辞儀しているのが見えた気がしました。


二人とも、猫又たちメインキャラと違って、ビジュアルとしての情報、決めているのは背格好くらい。

顔は決めてない。


でも、表情は見えないんですが、喜んで笑っている気持ちが伝わってきた感じです。


感謝されても、ちょっと困るんですけどね(苦笑)

自分はこの先で二人を苦しませたり、悲しませたりしなきゃならないんだから。



-カクヨム版あとがき-

このお話、カクヨムへ出すことを見合わせていたお話だったのですね。

出来が悪いから(苦笑)

初めてこれを書いたときには、なろうのあとがきで形になったよ♪という書き方をしていますが、流れやバランスは……。言葉にならないのでした( ̄▽ ̄;)

端的に言って悪い。良くないです。

ただ、このお話の最後のシーンは、今まで公開したお話と違い、純粋にラブシーンとして書かれているエピソードなのですね。


このカクヨム作品のタイトル、ラブソングのような~という書き方のように、

他の話は、結果としてラブシーンを思わせる雰囲気になっただけ、なのですね(^_^;)

このお話の後半は、真面目に恋愛の気持ちを書いたつもり、なのです。


まあ、そんなわけでこのお話のあのシーンには、初めから意図して感情を込めるプロットが存在していて、主人公とヒロインの気持ちの繋がりができるシーンでもありましたが…、

見返したら思っていた以上に出来が悪いのでした(;´д`)

感情は込めてますよ。見直すと込めすぎてて恥ずかしい。気持ち悪くなるくらいです(苦笑)

その気持ちが響いたという、たいへんにありがたい感想をいただいたこともありましたが、……バランスが( ̄▽ ̄;)


自分の創作のポリシーは、裸で万歳アタック(←やめろ!)、ですので、公開するのはいいのですが、

悶えますね。このお話のシーンに関してはもう、ぐだぐだと書かずにはおさまらない。そんな気持ちになります(苦笑)


やっぱり隠しておけば良かったかな~(;´д`)


少しは楽しんでいただけるといいのですが( ̄▽ ̄;)

もしくは何か、皆さんの創作の役に立てばと願うばかりです。←無駄に感情を込めるのは役に立つのかなぁ?(笑)


それと、なろう版も含めて書いたあとがき等の文章、長々と失礼致しましたm(_ _)m

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る