第6話 TRPG日記 -ろーぷれ日記-より、『番外8-1、8-2』

TRPGろーぷれ日記 きみのいるセカイ


◆月■日 番外 8-1


セッション?と、こぼれ話



「○○くん!!

今、アイテムの隠し場所変えたでしょ?」

狐に怒られた。


ギクッ、

「変えてないよ(笑)」


「んもぉ。ごまかして〜(怒)

見つかるの早すぎるから、場所変えしようとしてる〜」

激おこ狐(笑)


かずまの指摘、

「○○は顔に出るからなあ(笑)

アドリブも苦手だし、GMマスターには向かないよな」


ちょっとイラっとする。

「うるさいなぁ、わかっているよそんなの」

好きなことに対する才能をみんなが持ってるわけじゃないんだよ。


は〜。

今のアドリブも、気の迷い(苦笑)

セッションのはじめ、あんまりにも早くキーアイテムが見つかりそうになったから、

つい、変えようと思ってしまった(笑)



前世のTRPG仲間から、そんな話を聞いたことがある。

ヒーロー戦隊もののTRPG、ヒーローポイントのあるシステムの話だ。


セッション中、PCらのミーティング、

これからの行動、雑談を聞いていたGMが、


「戦隊もので探し物の定番ときたら公園の砂場でしょ(笑)」

そんなプレイヤー同士発言を聞き、

見事にキーアイテムの隠し場所を言い当てられたGMは、とっさに隠し場所を変更(笑)


セッションの前半、PCらが隠し場所を探して奔走する間、

まだ隠し場所決めてないよ〜ん♪(笑)

どこ隠すかな(汗)


と思いながら、何くわぬ顔でセッションをしていたという(苦笑)


自分もセッションで重要な情報、キーアイテムを指摘され、

そんな話を思いだしてしまい←走馬灯の感じか?

飛びついてしまった(反省)



…それで、

すこし…、かなりか?グダグダになったが、

なんとかPCプレイヤーは隠されたアイテムを見つけて、最後のクライマックス。

敵ボスに対峙する。



ボスは無敵モードだけど、大丈夫か?

あいつら、弱点の情報集めなかったけど…(汗)


前衛の狐がアイテム持って、攻撃すれば大丈夫。

敵は背ぇ高いから、攻撃箇所を宣言しないなら、ダイスの完全成功クリティカルで当たりとすればって…、


アイテム持ってるの後衛のかずまじゃん!?

あいつ遊撃や接敵もするから、なんとか近づけて、

って魔法使おうとしてる〜!!


効果をエリア対象に直して、後衛が持ってればOKにするか。

えーと、えーと…。



「やあ、来たよ〜(笑)」

唐突に猫又が現れる。

「お前っ、どうしたんだ?」

「どうしたって?セッションでしょ」


いや、そうだけど、言ってないよな…。


「ん〜、探偵の勘?(笑)

あたしのキャラ、一緒に居る?」

「いや。今日は抜いてる」


「キャラシートあるよね?

じゃあ、いつもみたいに、『実はそこに居たスキル(笑)』と『高いところから現れる』を発動」


あっけに取られている周りをおいてきぼりにして、猫又、ポーズを決める。


「私はいままでの間、この事件について調べていた!!」

自分おれを指さす。

「犯人はおまえだ!!

そして、おまえの弱点は頭だ!!」


「稲荷ちゃん!!

かずまからアイテムの赤い宝石受け取って、直接攻撃して。

攻撃箇所は頭よ!!」


「お前っ、なんで知ってる!!(驚愕)」

「猫又、脈絡ないぞ。あいかわらず…(苦笑)」

「猫又ちゃん!!ちゃんとキャラで呼んでよ!!もー(怒)」

「猫ちゃんたら…(ため息)」


あちこちからいろんな砲撃が飛び交うが、

とりあえずGMマスターの自分に答えた。


「ん〜?探偵の勘(笑)」←使い回しかよ!!


「このやろー(怒)」


「野郎じゃないって♪

メイドのおんなのこ❤」



-閑話休題-



は〜(ため息)


セッション終了したら、猫又あのあま

とっとと帰りやがった。

あいつ、何しに来やがったんだ?


…まあ、こちらやかずまの様子見なんだろうけどな。

猫又の場合、(探偵の用事の合間だろうから)来てくれてありがたいってレベルなんだけどね(苦笑)



2につづく



  -◆◆◆-



TRPGろーぷれ日記 きみのいるセカイ


◆月■日 番外 8-2


兄貴と会おう(笑)とグダグダばなし


1のつづき



セッションが一段落して座敷わらしは猫又と連れ立って買い物へ。


残った自分たちは、

世間話から、先日のあの娘との不意打ちのような出会いの話に流れていった。



「っていうことがあったんだ。」

自分はそんな話を、セッション後のかずま、稲荷狐に話していた。


座敷わらしはいないけれど、

また聞きたければ、手が空いたら時にすればいいだろう。

同じ家に一緒にいる強みだな(笑)


猫又は「あやかし探偵、なんでも屋」の仕事かな?

かずまは前ほど頻繁には手伝いに行かなくなったようだ。

まあ、まったく辞めてしまったわけでは無いようだが…。


いまは彼女との距離を測っている感じか?



さて、兄貴(笑)

兄貴は自分にとって、もっとも古いゲーム仲間であり、TRPGの師匠というか、自分をTRPGにハメた張本人だった(苦笑)

↑兄貴はもう、おっさんの峠を越えているが、まだ現役のTRPGゲーマーだ。

うらやましい。やはり兄貴はTRPG人生の師匠だ❤

たぶん、死ぬまでTRPGゲーマーだろう。自分もそうありたい。


転生したした段階で縁が切れていたはずだが、まだ繋がりが残っていたらしい。

ゲーム、TRPGの縁だ(笑)


向こうはこちらの事を知らないから、

潜水艦の名前の遊戯スペースで行き会ったこともあるけれど、

話したことは無い。話すつもりもないしね(苦笑)


今回、どういうルートなんだか稲荷狐の芋煮会パーティーに兄貴が来ていて、

別の時に行き会い、少し話をするようになった。

↑もちろんあの場のことは暗黙の了解の話(苦笑)


兄貴から、芋煮会あのときのお返しにゲームサークルのオフ会に誘われて、行った先の会場に彼女あのこが居た。



そのお話は、なかなか長い話になりそうだから、また別の機会に。

もう少し、気持ちの整理がついてから。



んで、TRPGにハメるやり方は兄貴に教わった(笑)←自分もやられた口だ(苦笑)


TRPG初参加の相手にシナリオのキーアイテムを与えて、物語の中心に据えて、

他のメンバーが持ち上げてサポートし、

お話を進めると、そういうことが好きな相手ならたいていハマってくれる。


釣り大会、初参加で大物ゲットとか、

初ゴルフでホールインワンみたいな(笑)


「ひどっ、わたしにそれやったよね?」

これは狐。


「ああ、俺も昔TRPGセッションで兄貴にやられてハマった(笑)」


ある意味、学校体育会系のシゴキの伝統みたいなものか?

TRPGの伝統(笑)


ただし、これもまあ相手による。


必ずハマってくれるとは限らない。

状況や、それに相手の性格によるな(笑)


稲荷狐は成功、

って言い方は失礼だな。

TRPGを気に入って、夢中になってくれたけど(微笑)

↑狐曰わく、「稲荷の神域(彼女の世界)、それを管理して作り上げてゆく感覚に近い」のだそうだ。

なるほど、TRPGのGMの感覚は、神使の性に、←稲荷に仕え神域を管理、整備する感覚、に近い。合っているのかもしれない。


狐の使う炎の幻術も、TRPGの演出、状況説明に合っているしな(笑)


ただまあ、

TRPGをこよなく愛する、TRPGを楽しめるかどうかは、やってみないとわからない。

ハマるひとはハマる。本当に、それに尽きる。


猫又は失敗だったか…、

これも失礼な言葉だな(苦笑)

こちらのちから及ばすだ(反省)


「うん。猫又は…、まあ、ハマってこなかったよな(苦笑)」


自分の言葉に、かずまも苦笑い。

「主役に据えたけど、そのセッションの要となるキーアイテム売っぱらったしな(苦笑)」


「ああ(ため息)」

苦労して、ムチャな戻し方でアイテムをなんとかパーティーに戻したら、

「呪いのアイテム」呼ばわりしてまた売りやがったし(怒)


あの時はかずまにも苦労をかけた。


TRPGを知っていて、初心者でないメンバーはかずまだけだったので、

セッションの内外となく、何かと気を使ってプレイしてくれたが、結果としてシナリオは空中分解。


軟着陸も、部品をばらまきながらの胴体着陸もできなかった(泣)

↑「ゴッドマーズ」だって出来たのにな、胴体着陸…。

なんとか地面には降ろしたかったのだけれど(ため息)


「あいつは自分の感性で行動するからな〜」

猫又は他人の思惑や雰囲気に合わせて行動を決めたりしない。


最近わかってきたのは、

重度のアニオタである猫又は、

お話のクライマックスで、アニメの決めゼリフみたいなシチュエーションやポーズを決めたり、

最後のバトルシーンで派手な必殺技をぶちかます。

みたいなノリができれば満足みたいなとこがあること。

↑今回みたいな(怒)


そしてサスペンス仕立ての謎解き。

そこに至るまでのさまざま情報の欠片を組み合わせて答えに行き着くまでの道のり。

単独行動、独りきりの探索、情報収集を好むこと。


どうも、そのあたりがツボらしいことがわかってきた。

↑ただね…、自分は推理もの、苦手なんだよ〜。

TRPGは只でさえアドリブセンスが必要なのに、プレイヤー、パーティーを導いての推理劇はハードル高過ぎ(汗)


それに、

あいつはバカなことばかりやっているけど、頭は良い。本当に鋭い。


かずまも頭の回転の良いほうだが、猫又は桁外れだ。

剃刀とかメスみたいに鋭いというのは、ああいう人物のことを言うんだろうな。


そんなやつ相手にTRPGで推理もの(汗)

できるわけない(苦笑)


推理ものなんていうのは、作り手、書き手が読み手、演じ手よりも頭が良くなくては成り立たない。

凡人が達人に勝てるわけ無いのだ。


仮に千や万に一つくらい彼女を楽しませるネタができたとして、

それをコンスタントに継続して出し続けることは絶対にできない。


たまに、シナリオのアイデア提供していただいている自分のブレイン達、KYさん、バビロンさん、ドクあらほしクラスの人物でないと無理だ。


その彼らとのコネクションだって、猫又の仲介だからな(苦笑)


何かの事件が起きたときの彼らへの情報提供、あるいは彼らからの事件の予兆の情報を受け取った時、

橋渡しとなるのは猫又だ。


「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな法則性。


『ジュラシックパーク』←原作のほうで出てくる、「カオス理論」みたいなもの。


彼らがもたらす断片的な情報を、彼女は頭の鈍い自分などに解説をしてくれる。


そうだな…、

なんでも出来るスーパーコンピューターとそれを動かすOS、みたいな関係?

一般的なPCパソコンと仲介する「窓ソフト」を、内部構造プログラムを解りもせずに使っている、自分たちユーザーの関係みたいなものか。



話が横道に逸れた。


どちらにしても、猫又の演技、行動は団体としてのTRPGセッションには合わない。というよりも、自分の力量に収まらない。


単独行動で光るタイプの演技をするし、好むし、

アニオタというか中二どっぷりのセリフ回しはお話の方向性、シーンや雰囲気を選ぶ。


ああ、だから「なんでも屋、あやかし探偵」なのか!!

たしかに猫又の趣味と実益を兼ねているかも(笑)


まあ、自分らのことは好きみたいだから、座敷わらしと同じように、誘えば一緒にわいわいやって楽しそうにしていってくれるので、そこは安心している(笑)


自分はセッション経験はないが、自分のやっていたTRPGの、より進化した要素を持つシステムものたち

NOVAシステムや天羅システムなら、猫又に向いているのかも(笑)



座敷わらしは、ハマってるのかな?

みんなとのセッションだと家事タイムに席を外すけど、

一日の仕事が終わってからの、1時間くらいのソロプレイは頻繁にしている。


お話、当初の事件、セッションの設定はびたいち進んでないけどね(苦笑)


初めの頃はお話に巻き込もうと、いろいろと画策したり演出を考えたりしたけど、


お話進めようとして何か事件を起こすと、

兵舎に相談に行って解決してもらおうとしたり、

冒険者ギルドに依頼出したり(汗)


あなた冒険者の設定だよね?(笑)

まあ、今はもう諦めた。


現状は日常系ラノベというか、

ノリはほのぼの異世界ライフ。


座敷わらしはそういうノリが好きなのかな?

みんなでワイワイ、TRPGセッションをやるより、

ひとりでゆるゆるとTRPGライフをやる。


ゲームの「都市運営ソフトシミュレーション(シティーsim)」みたいに、ひとり静かに楽しみたい。みたいな?



その話をしたら、

「それは違う(よ)」ダブルでつっこまれた。


「なんでも良いんだって(だよ)」

かずまと狐、相手をチラチラ見ながら言葉を足した。

「コミュニケーション(ふれあい)」


何度か被ったセリフ(笑)そんなことを繰り返した言葉を整理すると、


つまり、

座敷わらしは自分と一緒に何かしたいだけ。

もちろんやっていることを楽しんでいるけど、やることはなんでも良い。


一緒に家事をするでも、お酒を飲みながらTVを見るでも、

寝るまでに絵本の読み聞かせをするでも、

大人の夜の睦言でも、

本当に、なんでも良いようだ。

まあ、R指定は禁止だが(笑)


家族の触れ合いの時間を求めているってことだな。

座敷わらし、俺の家族だもんな。仲間のひとりでもあるけれど。


んで、自分がTRPGやりたいから付き合ってくれてると(笑)



「ただいまです♪みんなぁ、おやつ買ってきましたよ〜。

大福と水ようかん、どっちがいいです?」


「ケーキとか、和菓子以外ないの?(笑)」

かずまが座敷わらしをからかう。


いつものほのぼの時間だ♪

めいめいが菓子を受け取り、座敷わらしの入れてくれた緑茶を満喫する。

ゆったりとした時間。



「さて、狐さんや。

あとは若い二人に任せて、退散するとしようかのう(笑)」

「そうですねぇ、かずまさん。

それでは二人とも、ごゆっくり❤(笑)」


かずまと狐、してやったりみたいな笑顔で帰り支度。


「じゃあね座敷わらしちゃん。

またね、○○くん♪」

「○○、あとで報告な(笑)」



まったく。


「座敷わらし、

みんな帰っちゃったけど、どうしようか?」

「何する?一緒に?」

座敷わらし、今の言葉が嬉しかったんだろうな。


今日一番の笑顔で答えた。

「○○さん、

じゃあ私…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る