洗面所のメモ
朝の洗顔。洗い終えて顔を上げる。しかし洗面所の鏡に映る自分は、まだ俯いたまま、洗顔している。
コツコツと鏡を叩き、「困るよ。そんな勝手なことをされては……」と、半ば哀願するように話しかけてみたが、鏡像に変化は見られない。ずっと俯いている。ひどく気がかりではあったものの、そのまま仕事に向かうことにした。
何となく、今日は嫌なことが起こるような気がした。
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