第16話

 病院の中は賑やかだった。病人が山ほど居る場所なのに騒々しい。どこもかしこも人が行き交っている。病気やけがを扱う施設の割に陰鬱さといったものはあまり感じられない。なんか不思議だといつも思う。特に訪れることが増えたここ最近は。

 俺は病院の中を歩いていた。自分が入院したからではない。いや、つい先日までは自分も入院はしていたのだが。とにかく今は違う。

 いわゆるお見舞いだ。手にはお見舞いの品のシュークリームの入った袋があった。俺はこれを持って入院患者の部屋を訪れるのである。

 向かう部屋は分かっていて迷いも無い。もう何回も来ているのだから当たり前だ。

 エレベーターを4階で降り、414号室に向かう。

 東棟の4階は個室病棟だ。そして、414号室の前は他の病室とは違う。

 そこにはいかついおっさんが二人居た。そして、制服警官が二人。4人とも414号室の警備に当たる警察官だ。この病室の病人は普通の病人では無いのだから。

 俺は通り過ぎ様に会釈する。受付で話は通っているし、俺はもはや常連なので警官たちは難なく俺を通した。

「駆除屋の姉ちゃんが先に来てるよ」

 おっさん警官が言った。

「ああ、そうですか。ありがとうございます」

 俺はなんとなくお礼を言い病室のドアを開けた。

 広い病室だ。そこにベッドがひとつだけ。窓も大きい。休日の午後の外は曇天で、今にも雨が降り出しそうだ。冬を終えた北国のうら寂しい町並みが広がっていた。

「あら、今日も来たの」

「それはあんたもだろう」

 ベッドの横にあったのは古津鹿の姿だった。丸椅子に座ってパッキーをポリポリかじっていた。お見舞いで持ってきたらしきリンゴを剥いているところだった。リンゴの皮は極薄だった。刃物の扱いが上手いのはさすがといった感じだ。

「なんだ、今日はシュークリームかよ。昨日のケーキから格下げだな」

「持ってくるだけありがたく思いなさいよ」

 そんな憎まれ口を叩くのはベッドに居る小佐野だった。いくらか痩せているが元気はあるようだ。

 ここは小佐野の病室だった。小佐野はあの事件が終わってからここに入院しているのだ。《神懸かり》の治療のために。

「調子は良さそうだな」

「ああ、ずいぶんましになったよ」

 小佐野は力無いながらもカラカラと笑った。それは年相応の少女の笑顔だった。それは間違いなく小佐野が望んでいた笑顔だった。




 戦いの決着が着いた後、俺たちは管里を現世に引っ張り込むために小鳥のデブリの力を使った。小鳥の持つ、概念に干渉する力だ。

 全てが終わり倒れ伏す管里は無力だった。古津鹿の刀の能力だ。古津鹿の刀には跳流を食う能力がある。全力全開で放たれた古津鹿の刃は管里をぶった切った瞬間にごっそり跳流を奪ったのだ。なので、管里はなんの抵抗も出来なかった。というか、ダメージからかほぼ意識は失っていた。しかし、伊達に神になりかけではなく死ぬわけでも無かった。

 どうすれば良いのかさっぱり分からなかったが、俺はとにかく小鳥に力を使うように念じてみた。

-クェエエ!

 そうすると小鳥がまた雄々しい叫びを上げた。同時に管里の体が光ったのだ。そして、そこから白いヴェールのようなものが引き抜けた。

「これが、神様の権利ってわけ」

 古津鹿の言うようにそれが不確定存在を不確定存在たらしめている《何か》らしかった。小鳥はそれを管里から取り除いたらしい。とにかく、有能な小鳥だった。

 そして、そのヴェールはゆらゆらと漂いながら椅子で寝ている男の元へと飛んでいく。

 そうだ。もしあれが神様の力そのものなのなら、やっておかなくてはならない大事なことがあると俺は思った。

 俺はまた小鳥に念じた。

-カァクエェエエエ!!

 何故か異様に大きなアクションで小鳥はまた吠えた。

 そしてヴェールは男へとたどり着き、胸へと溶けるように入っていった。そして、

「消えましたか」

 九条の言う通りだった。ヴェールが入ると男の体が光になっていった。この世界と同じ金色の光だ。そして、世界そのものに馴染むように男は消滅した。小鳥の上から見ても表情の変化も無し、動くことさえ無かった。本当に意思というものは無かったのかもしれない。

「これでお前も元通りね」

 管里は答えない。だが、これで管里は人間に戻った。割に簡単なものだった。いや、恐らく小鳥がすごすぎるのだろう。因果だの概念だのに手を加えられるなんていうのはさっぱり理屈が分からない。

「おやおや、これは」

 九条が言う。俺も気づいた。路だ。すごい勢いでどんどん小さくなっていた。このままでは閉じてしまう。

「ええ!? ちょっと、まずいじゃないの!! これで一件落着な空気だったのに!!」

「心配無いですよ古津鹿さん」

 そう言って九条が指さしたのはまさしく俺の方だった。つまり、小鳥の頭の上。俺は手を振って答える。なにせ、足下はまだしっかりと空間ごと歪んでいる。

「こいつなら元の世界に飛ばせるぞ!」

「ああ、そうかなるほど。良かったわ」

 古津鹿はほっと胸をなで下ろしていた。

 そうして、俺たちは管里を抱えて小鳥の上からワープ。無事に現世に戻り、路が閉じると街のデブリも消えた。

 そして、ありがたいことに跳流になった街の人々も元通りになったのだ。路から流れ出る大量の跳流の影響が無くなれば、人間はまた形を取り戻せたらしかった。

 全て元通りだった。

 そして、管里はとうとう監獄にぶち込まれることになったのだ。

 いろんな人を巻き込んだ長い戦いはようやく終わった。



「うんうん。うまいな」

 小佐野は俺が持ってきたそこそこ良いケーキ屋の特製シュークリームをもくもくと食べていた。その姿はつい先日まで《神懸かり》と呼ばれる存在だったとは思えない。普通の少女だった。

 俺は最後に小鳥の能力を使い、あの不確定存在と小佐野の間にある繋がりを絶とうとした。しかし、完全には切れなかった。小佐野は結局完全な人間には戻れなかった。専門の人間に言わせれば半分人間だが半分、《神懸かり》というような状態らしい。以前のように跳流になって人の形を失うということは無いが、やはり体の構造は人間とは少し違うらしい。詳しい話はちんぷんかんぷんだったが人間の部分と《神懸かり》の部分とが複雑に混じり合っているのだそうだ。この病院で治療を受けているのも、この小佐野の体を分析してどうすれば問題なく生きていけるか調べるためである。結果として、いくつかの薬物を飲んで、継続して検査を受ければ人間と変わらない生活は送れるということになったらしい。

「本当に良かった。曲がりなりでもこんな風に過ごせるようになってさ。感謝してるぜあんたらには。シュークリームなんか管里は持ってこなかったからな。あのままだったら食わないで死ぬとこだった」

 小佐野はそんな本当なのか冗談なのか良く分からないことを言う。

「結局人間には戻せなかったけどな。そこはすまない」

「良いんだよ。少なくとも人間と同じ生活が出来るんだ十分だぜ」

 小佐野は笑う。それを見て古津鹿も笑っていた。

「まぁ、私はあなたは最初から人間だったし、今も人間だと思うけどね」

「なんだよそりゃ。中身はまるっきり人外だぜ」

「でも元々人間だったんでしょ。たちの悪い特異体質みたいなもんだと私は思うけど。まぁ、本当にたちは悪いけど」

「そういうの、普通の病人とかに言ったらぶち切れるやつも居るから注意した方が良いぜ。俺は良いけどさ」

「ああ、そうよね。気をつけるわ」

 小佐野は苦笑する。

「ふん。特異体質か。なるほど、そういう見方もあるのかもな」

 マイペースな古津鹿らしい意見かもしれなかった。

 このまま、こんな風に笑っていて欲しいと思う。しかし、そうはいかないのだ。現実はそういうものだ。犯した罪は償うのが世の、この社会の仕組みだった。

「退院したらムショの中か。一時の平穏だな」

 管里は司法の場にかけられている。もうすぐ裁判が始まる。日本中、いや世界中が注目しているらしい。罪状の数は聞いたことも無いほどの量だったし、まだ余罪も追及される。管里がどんな表情でそれらに応じているのか伺うことは出来ないがまたあの陰険な無表情なのだろうと思う。あの男はきっとこれにも興味は無いだろう。だが、あいつの野望はここで終わりだ。どんな心境でももうどうすることも出来ない。ほぼ間違いなく、残りの人生を厳重に封じられた監獄の中で閉じ込められることになる。

 そして。小佐野はその管里に協力して大事件の片棒を担った。どんな境遇でどんな理由があったとしてもその事実は変わらず、犯した罪は消えない。小佐野の抱える事情からある程度情状酌量の余地は認められたもののやはり無実では無い。小佐野は刑務所に入ることになっている。ここに入院したのも司法が小佐野を適切に刑務所に入れるためだ。

「そうよ、犯した罪は消えない。ちゃんと償わないとならないわ。それがこの世の中だから」

「こないだまで化け物だったやつも人間のルールの中か」

「結局、司法がこの社会で初めにあんたを人間扱いしたってことね」

 皮肉だった。この社会の組織で最初に小佐野を人間扱いしたのが小佐野を裁く組織だったということだ。

「当たり前だ。それだけのことをしたんだからな」

 小佐野は全部済んで、自分のしたことを認めたらしかった。自分が騒乱を起こしたこと、自分が多くの人の生活を破壊したこと、自分が大罪人に協力していたこと。それらを小佐野は認めた。そして、悔いた。

 全部終わった当日に小佐野は俺たち3人に謝った。他の駆除屋たちにも謝って頭を下げたのだ。

 どういう心境なのか。それをするということがどういうことなのか俺には分からなかったが、少なくとも俺は小佐野は正しいことをしたのだと思っている。

 とにかくそういう感じだった。

 小佐野は刑務所に入るまでここに居て、俺たちはそんな小佐野を毎日のように見舞っているのだった。

 そうやって、今事件が終わっていこうとしていた。

「あんたはこれからどうするんだ」

 ふいに小佐野が言った。俺に言ったらしかった。

「どうってなんだよ」

「色々メチャクチャな目に遭ったじゃないか。なにか変わるのか?」

 今回の事件は確かにメチャクチャだった。メチャクチャな目に合ってメチャクチャな事態に巻き込まれた。そんで、妙な連中に協力して、さらに訳の分からんことに巻き込まれて、とうとうこの世の外側まで行って神様もどきなんかと戦った。

 普通の人間はまず味合わないとんでも経験なのは間違いなかった。

「メチャクチャだった確かに。でもまぁ、また働くさ。俺の毎日は変わらない」

「あんだけの思いをしたのにかよ」

「ああ、俺は所詮小市民だ。働いて、やっとかっと生きていくのがちょうど良いんだろうさ」

 経験はすさまじかった。だが、やはり俺は明日も働くだろうし、明後日も、半年後も、一年後も、ひょっとしたらその先もずっと働くだろう。他に生き方を知らないというのもあるし、やはり自分でこうすることにしたというのもある。この先どうなるかは知らない。ひょっとして数年後にはなにか大きな転機的なものが訪れて自給自足のスローライフを送っているかもしれないが今はこんなものだ。俺の人生は少なくとも今はこんなものなのだ。

「なんだ、つまんないな」

「ひどいな......」

「また、怒られてんのかよ」

「ああ、今日も全然ダメだった。絶賛日陰者だ」

「なんだよそりゃあ」

 小佐野は苦笑いだった。

「まぁ、頑張れよ」

「ああ、頑張るよ」

 俺は答えた。

「お前も頑張れよ」

「ああ、頑張るよ」

 小佐野は笑ってはいなかったが柔らかい表情で答えた。

 古津鹿はそれを微笑みながら見ていた。そして、パッキーをポリポリ食べるのだった。

 外はうらぶれた冬の雪国だったが、雲の切れ間から陽光が優しく差し込んでいた。

 そうして、いくつか下らない話をして小佐野が笑ったり、俺が怒ったり、古津鹿がなにかずれたことを言っている間に時間は過ぎた。

 そして、俺たち二人は病室を後にした。怖い顔の警官たちが俺たちにおじぎをしたのを尻目に廊下を歩き、そのまま病院を出たのだった。

 二日後に小佐野は退院して刑務所に入る。

 俺は薄墨色の空を見上げる。しみったれた景色のくせに妙にはっきりしていて、鮮やかに見えた。

 そして、小佐野の笑っている顔を思い出したりなんかしたのだった。




「お二人ともお疲れ様です」

「あんた来てたの。病室まで来れば良かったのに」

「それは野暮というモノですよ」

 俺たちが病院の駐車場まで行くと九条が出迎えた。いつもと同じよれた安そうなスーツ姿だ。こんな時間にこんなところに居るということはどうも暇らしい。

「一応私たち二人とも自分の車だから別に送ってもらわなくても良いわよ」

「分かってますよそんなことは。単に寄ってみただけですから」

 本当に暇だったらしい。

 九条は事件、いわゆる「朝州市デブリ異常頻出事件」の終結の事後処理につい最近まで追われていた。連日夜遅くまで本部だの役所だのとやりとりしていて大変そうだった。しかし、一週間前にそれも終わったらしく今はちょっとした雑務をこなす日々になっているらしい。もうすぐここ朝州支部も解体されるらしく本当に最後の仕事をしているというわけだ。

「はい、どうぞ」

 そう言って九条は缶コーヒーをくれた。またあの銘柄だった。おそらく最後の在庫処分なのだろう。付き合うことにして一本もらった。

「そうだ、一応祝杯ということにしておきましょう」

「なによそれ」

「事件がようやく終わるわけですから。ちょっとしたけじめですよ」

「はいはい、分かったわよ」

「分かりました」

 俺たちはそれぞれの缶をコツリとぶつける。それからコーヒーを飲んだ。いつもの味だった。しかし、心なしか味わい深いようにも思われた。本当に些細な祝杯だがこれで終わったのだといった感じがした。

「ふた月くらいか、世話になりました」

 俺は小さく頭を下げた。

「何言ってんの。世話になったのはこっちの方よ」

「でも、最初の方は四六時中ボディガードしてもらったから」

「仕事よ仕事」

「でも、助かったから」

「分かったわよもう」

 古津鹿は渋々といった感じで折れた。実際、こいつらが居なかったらどうなっていたことか。右手の問題は解決しないままで管里たちに襲われ、そして路は開いて管里は目的を遂げていただろう。いや、その前に俺は勝手に生み出されたデブリに襲われてとっくに死んでいたかもしれない。

 本当に運が良かった。

「でも、私たちもあんたに会えて良かったわよ」

「ん? なんで」

「何言ってんの。あんたが協力してくれたから解決したようなもんよ。デブリのことも、小佐野ちゃんのことも、裏側での戦いもあんた抜きじゃ上手く行かなかったわ。助かったわよ」

「そうかな」

「そうですよ。三好さんにはお世話になりました」

「い、いやぁ」

 なんとなく照れくさくてたまらなかった。

 そして、お互いに労いなんかしているとやはりもう終わりなのだと実感した。

「もう、二人は他へ行くんですね」

「ええ、次の現場はもう決まってます。山奥でそこそこのデブリが出たらしいんですよね。ここに比べればかわいすぎる現場ですよ」

「そうよねぇ。ここ味わっちゃたらもう大抵の現場は大したもんじゃないわよねぇ」

 実際、こんなとんでもないことは早々起きはしなだろう。二人はこれを乗り越えたわけだから向かうところ敵無しなのではあるまいか。

 小佐野は刑務所に入る。

 二人は他の土地へ行く。

 俺はここでまた怒られながら段ボールを製造する。

 そういう風に分かれていく。

 所詮は一時の関係だ。事件に巻き込まれた一般人と、それを助けた業者と、それらの敵。めぐり合わせで関わった俺たちはまためぐり合わせでそれぞれの生活を送っていくわけだ。

 大変だったが、良い思いもした。誰かに助けられた。そして、自分の行動のおかげで助かったと言ってくれる人が居た。色々あった、本当に。

「なんか、お疲れ様でした」

 そして、ついて出たのは大人が良く口にするありふれた定型文だった。

「ええ、本当にお疲れ様でした」

「あんたが一番お疲れ様よ」

 口々に俺たちは労ったのだった。

「また会えますかね」

「ええ、いつか会えるわよ。3人で。ううん、ひょっとしたら4人で」

「そうか」

 俺は笑った。

 腕時計を見る。もうそろそろ帰らなくてはならない。掃除だの洗濯だの家事が貯まっているのだ。貴重な休日に全部済ませなくてはどんどん先送りになってしまう。家が荒れ果ててしまう。

「そろそろ帰ります」

「おっと、もうこんな時間ですか。私も用事がありますし、そろそろ行きましょうかね」

「そう。なら、帰りましょうか」

「ああ、そうだ。ちゃんと打ち上げもしましょう。それを話に来たんですよ。来週末あたりは三好さん空いてます?」

「ええ、暇です」

「なら、店の予約を入れますね」

「なんで私は聞かないのよ」

「古津鹿さんが週末の予定入ってた試し無いですよ」

「どうせ、色気の無い毎日送ってますよ」

 古津鹿はお冠だった。冗談っぽい口調ながら若干本気な感じが見え隠れしていた感じがした。やや世知辛い。

 そして、俺たちはそれぞれの車に乗った。

 エンジンをかけて走り出す。冬も終わり、道路にはわずかに雪が残るばかりだ。上を見上げれば曇天の隙間から青い月が見えた。春が来たというのに北国の寂れた町並みは今日も変わらない。

 そんな景色の中を俺は車を走らせた。

「はぁあ」

 力無い声を漏らす。

 明日は月曜、また仕事が始まるのだ。なんてだるいのだろう。実に憂鬱だ。

 だが、働くことにしたのだから働くしか無いのだ。なんとも空虚な社会の摂理に巻き込まれるしか無いのだった。

 まったく俺の日常はそんな感じだった。そんな風な薄ぼんやりした、どこにでもあるようなしょうもない日常だった。

 そんな風な、今までと同じうらぶれた日常に向けて俺はためらいがちにアクセルを踏むのだった。

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