ごめん寝
暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、九月末から十月にかけては、一年で最も過ごしやすい季節と言えるのではないだろうか。我が家でも、夏の間猫のためと称し、ずっとつけっぱなしだったエアコンはめっきり出番が減り、タオルケットでは物足りなく感じる夜が増えた。
一日の大半を寝て過ごす猫にとってもこの季節は快適なようで、気分に合わせて涼んだり、日向ぼっこしたりしながらのんびりと過ごしている。
以前にも書いたが、猫は気温に合わせて寝姿を変える。寒い時は丸くなり(ニャンモナイト)、暑くなると体を伸ばす。更に暑くなると腹を上に向けて俗に言う“へそ天”の状態になる。ただ、へそ天は暑い場合だけではなく、気を引いたり、遊びに誘ったり、ケンカに負けて降参する時にも使うことがある。区別するには
猫の寝姿にはもうひとつ別の形状がある。それがタイトルの“ごめん寝”だ。うつ伏せの状態で顔を隠して寝る姿が人間の土下座のように見えるのでこの名前がついたらしい。
何とも可愛らしいこの“ごめん寝”だが、喜んでばかりはいられない。もしかしたら猫にストレスを与えてしまっているかもしれないのだ。
ごめん寝の原因として考えられるのは主にふたつ。ひとつはうつ伏せの状態から単純に顔を下に向けたまま眠ってしまったというもの。これは何の問題もない。
もうひとつは眩しさを避けるためという理由。例えばこれが昼間とかなら無理もないのだが、夜になっても寝床が明るくて安眠できないから顔を隠しているのだとしたら問題である。猫の目は人間と違って光への感度がめちゃくちゃ高い。そのため、瞼を閉じても光を感じてしまうのだそうだ。
今回“ごめん寝”について書くにあたりネット検索をしたことで、夜型の私は大いに反省することとなった。ごめん寝するかどうかに関わらず、猫と一緒に過ごす夜は明かりを控えめにして、彼女たちが安心して眠れるようにしようと思う。
近況ノートには、我が家で唯一“ごめん寝”をするうめの写真を載せているのでそちらもどうぞ。
https://kakuyomu.jp/users/Ito-Mikoto/news/16817330647783956489
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