ワクチン接種

 犬には狂犬病予防接種が義務付けられているが、猫にはそういった縛りはない。そんな中で、多くの飼い主が主体的に行なっているのがワクチン接種だ。

 人間同様、猫にもワクチンで防げる病気がいくつかある。例えば猫ウイルス性鼻気管炎は『猫インフルエンザ』とも呼ばれる風邪のような病気だが、重症化すると失明したり、場合によっては命を落とすこともある。他にも猫カリシウイルス感染症や猫汎白血球減少症は、たとえ完全室内飼育でも感染の危険があるとして三種混合ワクチンが推奨されており、我が家のにゃんずも毎年受けている。もちろんワクチンは万能ではないし、ごく稀に重い副反応を起こすことがあるのは人間と同じだ。

 費用はそれなりにかかる。一歳になるまでに二回、その後は年一回続けることが必要で、ワクチンの種類にもよるが、我が家の場合一匹あたり四千円強となる(病院によって異なる)。

 

 難しい話はさておき、一般的に猫は病院が嫌いだ。我が家のにゃんずもまた然り。キャリーケースを見た途端逃げ出し、その後捕獲するのに物凄く大変な思いをするので不意打ちで押し込む。さくらやももは鳴いて(泣いて?)抗議するがもちろん受け付けない。うめはずっと無言で固まっている。

 診察台では今度はキャリーケースから出るのを拒む。引き摺り出して検温検便後、問題がなければいよいよワクチンの注射だ。

 注射自体はあっという間に終わる。慣れた看護士さんだと上手に保定してくれるので更にスムーズだ。獣医が注射器片手に背中の皮を摘んでブシュッと刺すだけ。猫は体が柔らかいので全身どこでも手足口のいずれかが届くが、唯一首の後ろだけは自分ではどうしようもないので、点滴やら注射やらはここへするようだ。

 母親が移動の際に咥える場所でもあってあまり痛みもないのか、注射自体で鳴いたり怒ったりすることは殆どない。看護士さんが手を緩めると、来る時にはあんなに嫌がったキャリーケースにダッシュで駆け込む姿はいつ見ても微笑ましい。


 猫のワクチンは否定的な飼い主も多いと聞く。私だってインフルエンザのワクチンは打たないから気持ちはわかるし、批判するつもりもない。私はただ、可愛い娘たちが辛い思いをする確率を下げてやりたいだけなのだ。それはそれぞれの家族の判断でいいんじゃないかと思うのだがどうだろうか。




 しっかし、気づけば二ヶ月以上開いてしまった。ちっともリハビリになってない。これ自体はずっと前に書いてあっんですけどねえ、整えてアップするまでがねえ……ダメダコリャ

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