猫トイレ その1
基本、入れ物と猫砂さえあれば事足りる猫トイレ。しかし、現在では様々なバリエーションがあって、中には10万円を超える物も!そんな猫のトイレ事情を我が家の変遷からお伝えしましょう。
ご存知の方も多いだろうが、猫砂には固まるタイプと固まらないタイプがある。
また、素材に関しては、ベントナイト、シリカゲル、紙系、おから系、木材系に大別でき、粒の大きさは製品によって様々である。
更に、猫砂を入れる器も多様で、オープン、ハーフカバー、フルカバー、上から入るタイプなどがある。
これらを組み合わせてトイレを完成させるわけだが、厄介な問題がある。それは、猫によって好みがまちまちで、すべての猫が満足するトイレは存在しないということである。更に維持管理において、飼い主の生活に合わせた配慮が必要である。つまり、猫の好みを探りつつ、飼い主の利便性も考慮しつつ、我が家の猫トイレを完成させなければならないのだ。
最初、トライアルでさくらを預かった時に貸してもらったのは、オープンタイプの単純な器と固まるタイプの猫砂だった。素材は紙だったと思う。
紙タイプの多くは水分で固まり、スコップですくって、そのままトイレに流すことができる。軽くて扱いも楽であり、金額的にもそれ程高くはない。
ただ、軽い分だけ散らかるのが気になった。砂かきの激しさは猫によって全然違うので、穏やかなタイプにはいいと思う。また、臭いについては消臭効果のあるものでないと、特に夏場は気になるかもしれない。
以上の点を考慮して、さくらを引き取るにあたり、私たちはシステムトイレ(オープンタイプ)を選択した。流行りでもあったし、管理が楽に思えたからだ。システムトイレは猫砂の下にすのこがあり、砂を固めず尿を透過させ、下のマットで吸収させる仕組みだ。便は固まるタイプ同様、スコップで片付ける。
砂は猫が好むという鉱物系のベントナイト、粒は掃除のしやすさを考えて少し大きめのものを選んだ。ベントナイトには抗菌防臭加工が施されており、1ヶ月は交換がいらないとのこと。またマットは1週間交換不要との謳い文句だった。
幸い、さくらは以前とはまるで違うこのトイレを気に入ってくれたようで、何のためらいもなく使い始めた。
猫トイレ初心者の私たちは、これでトイレの問題は解決したと思い込んでいた。しかし、残念なことに、このトイレが長く使われることはなかったのである。
つづく
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