カーテンは登るもの?
さくらは順調に育った。そして、そのやんちゃぶりは目に余るものがあった。
すべての子猫がこういうものなのかどうか、当時の私たちには他にサンプルがなかったので知らなかったのだが、3匹を迎えた今言えるのは……
どの子もやんちゃだった(笑)
その① 隙間は見逃さない
ベッド下の隙間とか、洗濯機の裏とか、来たばかりの頃は、私たちの想像を超えた場所に入り込んで行方不明になることもしばしば。体中に埃をまとって現れたこともある。おまえは姑かとツッコミを入れてみたり。
とりあえず、潜り込まれると厄介な場所は次々と封鎖していった。そして、居場所の確認のために鈴付きの首輪を装着することにした。その後は、動いてさえいれば居場所は特定できるようになった。これは今でもとても助かっている。
未だに厄介なのがクローゼット。何故か猫たちはクローゼットが大好きで、扉を開けた隙にいつの間にか忍び込んでしまう。それに気がつけばいいのだが、たまに閉じ込めてしまうことも。クローゼットから猫の悲鳴が聞こえたのも一度や二度ではない。
その② 何でも齧る
犬が齧るのは知っていたが、猫もまたそうだとは知らなかった私。最大の被害は携帯の充電器のケーブルで、気づいたら、中の線が剥き出しになっていた(これはもももやってくれた!)。知り合いの子猫は、電気の流れているコードを齧って唇を火傷したらしい。笑って済む話ではないのだ。
さくらは特に齧るのが好きで、おしゃれな段ボールハウスを買い与えたところ、数日で廃墟にしてしまった。今でもたまに書類を食いちぎったり、本を齧ったりすることがある。困ったものである。
その③ カーテンは登るもの
実際、何が驚いたって、これがいちばん驚いた。子猫はカーテンを登るってみんな知ってるのかしら(うめは殆どしなかった)。子猫の爪は物凄く細いので、カーテンの生地を簡単に捉えるのだと思う。勢いをつけて登ると、あっという間に私の背丈など超えてしまう。
しかし、猫は登ることは出来ても下りるのは苦手だ。その場から大ジャンプするか、もしくは悲痛な叫びを上げて助けを呼ぶ。下りられないなら登るなよって話なんだけれど、それすらも可愛かったり(バカ親)。
カーテンに登るのは、体の軽い子猫の時期限定らしい。というわけで、長い間ボロボロのカーテンに甘んじていたが、昨年やっと買い替えることができた。(後日談あり 涙)
これ以外にも色々あるのだが、やはりさくらといえば、その凶暴さについて話さないわけにはいかない。
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