第57話 女子の話は・・・
雨は降ってないけど、今日のランニングはお休みです。
理由は・・・・・昨日楓と頑張り過ぎたから♡
お互い初めてで加減がわからず若さゆえというか・・・楓可愛かったなぁ~
日付けが変わる前には家に送り届けたけどお互い疲れ気味だったからね。
そういえば、玄関に迎えに出てきた五月おばさんがニヤニヤしてたけど、楓は大丈夫だったかな。
まぁ制服汚れちゃったから俺の服を着て帰ったしバレてるんだろうけど・・・
朝練。
体育館に行くと村田さんと浜野さんが俺を見て妙にニヤニヤしてる。
楓は朝練は休むって言ってたけど・・・あの2人には伝わってるなきっと。
あ、浜野さんは元々マネージャとして部活に登録されてたけど、スポーツ大会の後、正式に女子バスの部員として登録されたんだよね。それで朝練も参加するようになったんだ。怪我の事があるから無茶は出来ないけど、あのシュートの精度なら切り札として使えそうな気がする。
まぁそれはそれとして県大会予選は来週から。
部のみんなも練習に気合が入ってる。
昨年は夏も冬も県大会準優勝。あと一歩で全国大会に行けなかった。
俺は去年のみんなの頑張りはわからないけど、その悔しさは伝わってくる。
3年の先輩達ともこの大会でお別れ。1試合でも多く戦い全国大会に行きたいな。
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朝練を終えて教室に戻ると既に楓は席に座っていた。
昨日の今日で何となく目が合うだけで照れてしまう。
と、後ろから村田さんと浜野さんが
「田辺君♪ 昨日はお楽しみだったようでぇ~」
「あとで楓ちゃんにも色々聞かないとなぁ~」
「はは。。。。お手柔らかに」
怖えよ女子。何を聞くんだよ・・・
っうかもしかして福島や裕也は既にネタにされてるのか?
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そして昼休み。
いつものお弁当タイム。
今日は楓が弁当を作ってきてくれた。
渋川さんが少し悔しそうな顔してたけど、俺としては素直に楓の弁当は嬉しかった。料理の腕前も4月に再会したときは全然だったのに今は普通に美味しい。
俺のために・・・と思うと余計に美味しく感じでしまう。
「・・・くん 田辺君 聞いてくれてます?」
「ん?あぁゴメン考え事してた」
何だか渋川さんに話しかけられてたみたいだ。
「もう、ちゃんと私の話も聞いてください」
「ゴメン。それで何?」
「今週末、テニス部の試合があるんです。良かったら見に来てくれませんか?」
「今週末か。ゴメンうちも大会が近いから週末は練習なんだよ。
でも試合ってこの学校のテニスコート?それだったら時間が合えば見に行けるかも」
「そ そうですか。。。残念です。確かに運動部は何処も大会が近いですものね」
確かにな。今は何処の運動部も土日も練習や練習試合入れてるところ多いはず。
「ところで・・・今日は何だか小早川さんが静かですが何かあったんですか?」
「え!えっ私? な何もないよ。ねっケンちゃん」
「あ、あぁ楓はいつも通りだと思うぞ」
「そうですか?気のせいですかね」
渋川さんいつもにも増して何だか目つきが鋭いし・・・
やっぱり女子怖え~
にしても、友達と言いつつ最近の渋川さんとの関係は微妙だよな。
何だか積極的だし。俺は思いに答えるつもりはないんだし流石に考えないとな。
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そして、放課後の練習を終え楓との帰り道。
「あのさ、昨日送ってった後、大丈夫だったか?夜遅かったし」
「うん。ケンちゃんの家に行くことは伝えてあったからね。でも、何というか、、お母さんと紅葉が"おめでとう"とか色々と・・・」
「な 何だか次の家庭教師行きにくいな・・・」
絶対バレてるし弄られるの確実じゃないか・・・というか親的にいいのか?
「あと、村田さんや浜野さんの方は?」
「あっゴメン!何だか嬉しくって昨日2人には言っちゃった」
やっぱりそうか・・・
「だって今まで散々二人からノロケ話を聞かされてたんだもん」
ってやっぱり色々ネタにされてるのか・・・
福島、裕也やっぱり女は怖えぞ。
「ところでさ。明日の練習の後、またケンちゃんの家遊びに行ってもいいかな」
「え?あっ もちろん大丈夫だよ」
もしかして、また・・・・
「あっ べ別にエッチな事しに行くわけじゃないからね。今度の旅行の話とか海の事とかゆっくり話したいなと思って」
ですよねぇ・・・・
でもまぁ確かに、期末試験も来月だし旅行もすぐだな。
紅葉と約束した海水浴も大会のスケジュールが出れば計画出来るし。
やばい、、、温泉とかざっくりとは考えてたけど、場所とか宿とかは、いまだにノープランだ。それに予算も確保しないと。短期バイトでもするかな。
「そ そうだな。宿とかも予約しなきゃならないし、一緒に考えよ」
「うん 楽しみにしてるからね♪」
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地味に登場人物は更新中
後、何となくの思いで短編「彼女にはかないません!」をアップしました。
こちらは1話完結です。舞台となる高校は本作と同じですが、主人公やヒロインとの直接の絡みはない予定です(今のところ)
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