第16話 初デート --楓視点--
金曜夜
明日はケンちゃんと初デート・・・・
綾ちゃんや裕也君達とみんなで買い物には行ったことあるけど、そもそも男性と2人きりで買い物とか初めてだ・・・・
それも大好きなケンちゃんと2人きり。
せめて紅葉も一緒だったら緊張とかしないんだけど、あの子何故か私とケンちゃんのやり取りをみて楽しんでるところがあるのよね・・・
昨日も待ち合わせの事でやり取りして私が赤くなってたら「尊い~」とか言って後ろから抱き着いてきたし。。。
応援してくれるのは嬉しいけど何だか調子が狂うのよね。
何なんだろ「尊い」って。。。中学とかで流行ってるのかな?
とりあえず、着ていく服は綾ちゃんにコーディネートしてもらったし、雰囲気の良さそうな店も教えてもらった。
後は本番! 頑張れ私!
----------------------
土曜昼
昨日は興奮というか緊張しちゃってあまり眠れなかった。。。
おかげで今日は朝寝坊。
でも 待ち合わせは駅前に12:00
大丈夫! まだ30分も前だし全然余裕!
ってあれもしかしてケンちゃん?
なんでこんな早く来てるの?
少し慌てて待ち合わせ場所に急ぐ。
「ケンちゃんお待たせ!」
元気よくケンちゃんに挨拶。
それなのにケンちゃんからは返事なし。
心配になって「どうしたの?」って聞いたら「可愛くて見惚れてた」って・・・
赤面しつつ心の中で叫びました。"綾ちゃんありがとう!!"
ショッピングモールまでは電車だ。
登下校の時と同じく手を繋いで電車に乗ったけど、私服姿で手を繋ぐって、また何だか雰囲気が違って照れる。
そしてショッピングモールに到着
映画館の話をしていたら、ケンちゃんが映画を誘ってくれた。
行きたいなぁとは思ってたけど、まさか誘ってくれるとわ思わなかった。
そして誘われたとき、「うん!」と躊躇なく返事をしたけど引かれなかったかな・・・
そして座席の予約。ケンちゃんが、カップル席でいいかと聞いてきた。
「いいと思うよ」と返事しちゃったけど、綾ちゃん達は恥ずかしくて止めたとか言ってたんだよね。あの席・・・
私も詳細は知らなかったけど(本当だよ)、ケンちゃんも知らないみたいだったし敢えて話しませんでしたw
そして映画館入り口の恋人証明。
ちょっと大胆だったかもしれないけど、恋人同士ならいいんだよね。
そして肝心のカップル席だけど。
あの席は、、、色々と嬉しすぎです。
映画は本当感動しました。後半は泣いちゃったしね。
映画の後は、予定していた雑貨類も買ってあったし、そのまま帰るのかと思ってたけど、カフェに誘われて一緒に映画の話しをした。
"同じ時間を共有し、感想を言い合える"何だか有意義な時間だった。
その後は一緒に洋服を見て、お互いのコーディネートをしあったり、レストランで夕飯食べたりとデートを楽しんだ。
何だか凄く幸せ
そして、その後はケンちゃんの家に来た。
この間もお邪魔したけど今日は私だけ。つまりケンちゃんと2人きり。。。。
片付けの手伝いに来ただけのはずだけど変に緊張してしまう。
ケンちゃんも気持ち緊張している気がする。
よし!
「そういえばさ、元々は荷物の整理手伝う約束だったよね。良かったら今からでも手伝うよ。どうせ家も近いしね」
と当初の予定に話題を持っていった。
ケンちゃんも「じゃあ」と手伝いを頼んでくれた。
そして、片付け開始!
本や洋服を棚に収納する手伝いをしたけど、その際に本や雑誌もチェックした。
『ケンちゃんのお気に入りの漫画や小説とか知りたいもん。』
ついつい1作品ずつコメント出しちゃうから時間かかったけど、何となく私と趣味も似ていた。ちょっと嬉しいかも。
あと、思った通りス○ムダンクと黒○のバスケは持っていた。
うん。私も綾も全巻持ってるよ。バスケ部員のバイブルだね!
本と洋服が片付いたところで、今日はこのくらいで大丈夫だよと声を掛けられた。もっと一緒に居たいけど結構遅い時間だ。
お母さんは許してくれそうだけど、さすがにお泊りはね。
寂しそうにしてたら、明日も遊びに来いよと声を掛けてくれた。
私の細かな表情も見てくれていたみたいで、凄くうれしかった。
そして、帰りも家の前まで送ってくれた。
本当優しい。
この間、恩田先輩に"田辺君はモテそうだから取られなように注意しなよ"と言われて、編入してくるまでのケンちゃんの事とか色々と気になっちゃったけど、私自身がケンちゃんの事を好きな気持ちを持ち続ければいいんだよね。きっと・・・
『う~ん また興奮して夜眠れないかも、、、』
ちなみに家に帰ると両親&紅葉から「泊ってくるのかと思ってた」と言われた。
家の家族は・・・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます