A.ハルヒコの堕天使の辞典

茜町春彦

『緊急事態条項』とは

徴兵のことです.


自公政権が軍隊を保有するために憲法第9条の改正を考えていることは、貴方も十分承知していると思います.しかし、改正しても軍事組織があるだけでは意味をなしませんよねぇ.そうです、軍隊には実際に戦う兵隊が必要です.兵隊のいない軍事組織なんて、コーヒーの入っていないコーヒーカップのようなものです.


それでは戦乱が起きた時、もしくは起きそうな時、いち早く貴方は志願して兵隊になりますか.志願で何人くらい集まるでしょうか.戦死者が出て兵隊が足りなくなったらどうしましょう.戦争を放棄している現状でも、自衛隊には人が集まりません.防衛大臣がむせび泣いていますよ.じゃー、改正して自衛隊が軍事組織となった後に、人を集めるにはどうしたらいいと思いますか.


韓国と同じように徴兵制が必要だと思いませんか.しかし、第9条改正時に徴兵制導入を合わせる訳にはいきません.国民の反対が大きくなってしまいます.そうしたら憲法改正自体ができなくなります.それは一大事.父祖の時代からの念願が叶わなくなる.ではどうしたらいいのでしょう.官僚の得意技を使うのです.徴兵制とは書かずに、緊急事態条項と書くのです.言葉の言い換え.全滅を玉砕とか敗戦を終戦とかの、あれですね.そして緊急事態に備えるための体験とか訓練とか称して少しづつ事実上の徴兵制に捻じ曲げて行けば大丈夫です.最初はチョット、それから段々と進める、そうすれば知らず知らずのうちに導入できるのです.ヤッター、Good job!


そもそもですけど、緊急事態とは何かと云えば騒乱とか侵略とか災害のことですが、治安維持には警察法の第71条で緊急事態の布告が出来ますし、外部からの武力攻撃には自衛隊法の第76条で防衛出動が出来ますし、災害には災害対策基本法で対策本部を設置できます.緊急事態には、すでに現状の法律で対処できるのです.ん~、じゃー、なぜ自公政権は憲法に緊急事態条項を書き入れようとしているのでしょう.


現状の法律で対処できないことを憲法に書き入れようとしているのだ、と考えざるを得ません.現状で対処できないことがあったら困りますからねぇ.そりゃーそうですよ、困ります.つまり国民が嫌がる徴兵もしくは先制攻撃(こっちが核心かも)、これを緊急事態と称して行なえるようにするのが緊急事態条項の目的だと思います.やっぱり何事も一歩一歩が大事ですよねぇ.


もっとも自公政権が国民の為を思って考えたと云うよりも、在日米軍が自衛隊を使役するために、自公政権を裏で操っているような気がします、全く根拠のない憶測ですけどネ.


以上

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