本日の料理 政治家の3枚おろし

(軽快な音楽♪)


「さて今日も3分クッキングの時間がやって来ました。先生、よろしくお願いします。」


「よろしくお願いします。」


「先生、今日は何を料理していくんでしょうか。」


「はい今日はですね、消費税も上がってお財布事情が厳しくなるこの時期にぴったりの料理をしたいと思います。」


「それでは、作業に取りかかっていきましょう。」


「まずはですね、食材の身辺を丁寧に洗っていきます。」


「洗えば洗うほど真っ黒で甘い汁が出てきますが、使うので捨てないでください。」


「その上澄みを掬って、焼き付けたものが此方になります。食材を炙り出す出汁が詰まっていますね。」


「ではそれを使って早速焚き付けていきましょう。先生、注意するポイントはありますか?」


「馴れてない方は、ここで強く叩きすぎてしまいます。ですがやりすぎると逆効果なので、軽く揺するようにしましょう。」


「十分に沸騰してくると、食材が沸き上がって来ます。」


「そこにこのスプレーを吹き掛けて食材を寝かせましょう。」


「これは番組特性のスプレーですね。」


「はいそうです。私も日頃から愛用しています。」


「興味がある方は番組ホームページの方で取り扱っておりますので、そちらをご覧下さい。」


「そして寝かしつけた食材を、一晩冷やしたものが此方になります。」


真っ黒なキャリーバックの中から、年配の男性が姿を見せる。


「先生、私達の血税を吸ってぶくぶく肥え太ってますね。」


「はい今が一番、油がのっている時期だと思います。では、裁いていきましょうか。」


先生と呼ばれている仕事人の女は正義の鉄槌を男に降り下ろした。


(軽快な音楽♪)


「今日の料理は、大物政治家の3枚おろしを紹介しました。」


「次回の料理は、週末にぴったり。ゴロゴロ亭主の痛めモノになります。是非ご覧ください。」

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