55.遂に進化ですよ!!

 さて、昨日のベルの森で狩りをした結果、黒号とプリムが進化可能なレベルまで到達したリーンです、おはようございます。


 え、なんで挨拶がおはようございますかって?

 そんなもの、進化のことが気になって朝早くに目が覚めてしまったからですよ。

 幸い朝ご飯の時間までは、現実時間で2時間ほど余裕がありますのでお母さんに怒られることもなく、進化を出来そうです。


 さて、それでは飛行庭に移動して早速進化させましょうかね。

 まずは……プリムの方から進化させましょう。

 プリムはネームド種ですし、きっと色々な進化先がある事でしょう!

 それでは、プリムのステータス画面を開いて進化ボタンをポチッと押します!


 ……あっれー、進化先はいくつか表示されてるけど、進化可能になっているのは1種類だけなんだよ?

 チャージラビットやサポートラビット、ヒーリングラビットにキュアラビットって言う種族名が表示されてるけど、全部灰色表示で選択できなくなってるんだよ。

 ……あ、それぞれの進化先を触ると進化できない理由が表示されるね。

 ……何々『ネームド種のファーラビットは進化できません』ですか。

 これってつまり、ネームド種のファーラビットは特定の種族にしか進化できないって事じゃないですかー。

 ひょっとして、最初にテイムに行ったときにネームド種以外のファーラビットをテイムするように言われたのはこのためだったのかな?


 ……まあ、とにかく、気を取り直して、プリムの進化先を決めるんだよ。

 進化可能な種族は『キックラビット』一択です。

『キックラビット』の説明文は「脚力に特化して進化したファーラビット。その蹴撃は相対するものを一撃で葬り去る」ですって。

 ……ボクが考えてるウサギさんとまったく違う方向にプリムが進化していくんだよ……

 これは、ボクがほしいモフモフウサギを手に入れるためには、白玉を鍛えなきゃダメだという事かな?

 とりあえず、メインで使っている子達を進化させ終わったら、白玉のレベル上げもしていこう。


 では、進化先も他にないのでプリムは『キックラビット』に進化だよ。

 進化先を選択して、OKボタンを押したらいよいよ進化です。

 プリムの姿が光に包まれて、その光が消え去った後には進化したプリムの姿が!

 ……とは言ってもあまり変わってないかな。

 体が一回り大きくなったのと、後ろ足が発達……というか大きく長くなった感じだよ。

 これはあれだね、昔ちらっと見たことがあるホッキョクウサギみたいな感じかな?

 でも、あっちは前足も長く進化してたし、後ろ足だけだから違うかな?


「とりあえず、プリム。進化は終わりましたが、何か気になることはありますか?」

「プープー!」


 プリムは元気に跳ね回って楽しそうですね。

 ……同時に、素振りのキックの音がブオンブオンと大きな音を立ててますが。

 さて、ステータス的にはどういう風になったのかな?


 ――――――――――――――――――――――――


 名前:プリム

 種族:キックラビット Lv.15

 HP:105/105 MP:102/102

 STR:56 VIT:38 DEX:50

 AGI:55 INT:45 MND:35

 スキル:

【牙撃】 【突撃】 【爪撃】 【蹴撃Ⅱ】

 特殊スキル:

【クリティカル率上昇Ⅱ】 【斬撃Ⅱ】


 ――――――――――――――――――――――――


 おお、各種ステータスが結構伸びてますね。

 同レベルのフォレストキャットのスズランのステータスが、以下の通りですから、スズランに比べてパワーファイターって事ですね。


 ――――――――――――――――――――――――


 名前:スズラン

 種族:フォレストキャット Lv.15

 HP:89/89 MP:80/80

 STR:42 VIT:28 DEX:60

 AGI:72 INT:26 MND:50

 スキル:

【牙撃】 【爪撃】 【強襲】

 特殊スキル:

【魔法耐性】 【対魔法障壁】


 ――――――――――――――――――――――――


 フォレストキャットは魔法攻撃を耐えながらのクリティカル狙いがメインのようなので、使い分けに注意だね。

 ユエさんの攻略サイトを見る限り、次の進化はLv30のようですのでまだまだ先。

 プリムは一旦お休みさせることにして、次からの狩りは別の子を連れて行きましょうね。


 さて、お次は我がパートナー達の盾役、黒号の進化だよ。

 黒号はレア種ですからそんなに進化のレパートリーは多くないはず。

 さて、それでは進化先一覧を見させてもらいますよ。


 進化先は以下の通りですか。


 ・ハイワイルドドッグ

 ・アタックドッグ

 ・ディフェンスドッグ

 ・エリートドッグ

 ・リヴァイヴドッグ

 ・ナイトドッグ


 エリートドッグとリヴァイヴドッグはユニーク種以上で進化可能、ナイトドッグはネームド種のみが進化可能という事で対象からは除外です。

 さて、そうなると残り3種から選ばなきゃなんですが……まずは、それぞれの特徴を見ましょうか。


 ハイワイルドドッグは、ワイルドドッグの通常進化先という事で、ステータスも平均的に全部伸びる感じですね。

 見た目はただの雑種犬から、もっとおしゃれな感じになってますね。

 画像検索をかけたらリカオンっぽい姿のようだね。

 通常進化先には興味が無いので却下だよ。


 アタックドッグは、派生進化その1で進化条件は愛情度が40以上らしいよ。

 もちろん愛情度は問題なくクリアしてるから進化するには問題ないね。

 アタックドッグに進化すると、攻撃系のステータスやスキルが特に上昇するかな。

 あと、見た目がドーベルマンに変わるみたい。

 でも、黒号にはパーティの大黒柱、盾役をやってもらいたいのでこれも却下。


 さて、次が本命のディフェンスドッグですよ。

 派生進化その2で進化条件は愛情度80以上。

 なかなか高いハードルのような気もしたけど、進化先として選択可能になってるから問題なくクリアできてたみたいだね。

 さて、ディフェンスドッグへの進化だけど、ディフェンスと名前がつくだけあって防御系のステータスがガツンと上がります。

 そして、【威嚇】【挑発】に続く第3の挑発系スキル【遠吠え】を覚えるのが嬉しいね。

【遠吠え】は確率で敵の物理攻撃力をダウンさせてくれる事もあるらしいので、より安全になるよ。

 あと、特殊スキルとして【物理ダメージ軽減】も覚えてくれるみたいですよ。

 低レベルのうちは軽減幅も微妙でしょうが、盾としては大事なスキルです。


 というわけで、黒号くんにはディフェンスドッグに進化してもらいます。

 ……もらいますが、ここで一つ問題が。

 ディフェンスドッグの見た目ってゴールデンレトリバーなんだよねー。

「黒号」って名前なのに、金色の毛並みをしたゴールデンレトリバーとはこれいかに。


 って、思ってたら、進化後の姿を確認する画面に切り替えボタンがついてるのが確認出来ましたよ。

 切り替えボタンをポチッと押してみると、そこには黒いゴールデンレトリバーの姿が!

 ボクは知っている、この黒い毛並みのゴールデンレトリバーはフラット・コーデット・レトリバーと呼ばれることを!


 どうやら見た目はゴールデンレトリバーとフラット・コーデット・レトリバーの2種類から選べるみたいだね。

 ならば「黒号」の名前に相応しいフラット・コーテッド・レトリバーを選択して進化です!


 プリム同様、光に包まれた黒号は光が消え去ると立派なフラット・コーテッド・レトリバーに進化してましたよ!

 体の大きさも抱きつきやすい大きさになって、ますます言うことなしです!

 さて、見た目も大事ですが、戦闘に連れ歩くならステータスも大事。

 という訳で、ステータス確認です!


 ――――――――――――――――――――――――


 名前:黒号

 種族:ディフェンスドッグ Lv.15

 HP:186/186 MP:46/46

 STR:30 VIT:76 DEX:26

 AGI:45 INT:20 MND:56

 スキル:

【牙撃】 【爪撃】 【威嚇】 【挑発】 【遠吠え】

 特殊スキル:

【物理ダメージ軽減】


 ――――――――――――――――――――――――


 うん、防御面では圧倒的ですね!

 素早さAGIもそこそこありますから、動き回れる盾役としてこれからの活躍に期待です!


 さて、進化をしていたら結構時間が経ってしまったよ。

 本当は試運転も兼ねて軽く狩りに行きたかったんだけど、狩りに行く時間は無かったよ。

 今から狩りに行ったら朝ご飯の時間に遅れて、お母さんに怒られてしまうんだよ……


 という訳で、進化後の戦闘力を測るのはこの後にしてログアウトです。

 本当は毛並みの手入れとかもしてあげたかったけど、それも我慢ですよ。

 それでは、我が家の新しい戦力諸君、しばしの別れです。

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