第5章 ベルの森のネームド達です!
43.いざ、ベルの森へ!
数日更新が途切れてしまい申し訳ありませんでした。
作者が予約するのを忘れていたためです。
それでは、続きをどうぞ。
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午後のログインは、薬草からHPポーションの作成、それからシズクちゃんの【手加減】入手に時間を費やしたよ。
まずは収穫されていた薬草から、HPポーションを作ります。
HPポーション作りも慣れてくれば楽なもので、少しだけ品質のいい★3ポーションも出来るようになったよ。
……まあ、薬草の品質は★4だったから、実質的にはあまり上手くできてないのかもだけど。
ともかく、HPを70も回復するポーションを作れるようになったのは嬉しいね。
調合スキルが2もレベルアップしたし、魔力草が育ったらMPポーションにも挑戦だね。
ポーション作成が終わったら、シズクちゃんに【手加減】スキルを覚えさせるため、ちょうどいい狩り場を探しに行ったよ。
同行はいつものプリムとワイルドドッグの黒号。
プリムはトドメ役で黒号は盾役かな。
シズクちゃんに試しとしてファーラビットにライトニングアローを撃ちこんでもらったけど、完全なオーバーキルでした。
次はワイルドドッグだけど、こっちもライトニングアロー一発で倒せちゃうんだよね……
シズクちゃん、下級魔法でも攻撃力高いよね。
それに【消費魔力軽減Ⅰ】の効果と【MP回復速度上昇】の効果で、ほとんどMP消費しないしね。
さて、最後の希望はプレーンウルフだったけど、ここでようやく耐えてくれたよ。
しかも、ちょうど都合のいいことに9割くらいのダメージで止まってくれた。
プレーンウルフは群れで動くから、狙った敵以外は黒号に引きつけてもらうよ。
それから、一発当てた敵もプリムにトドメを刺してもらってる。
時々、一発で倒しちゃうときもあるけれど、大体は9割程度のダメージで生き残ってくれるね。
……後は、この作業を300回繰り返すだけなんだよね、頑張ろう。
それから2時間くらいかけて、シズクちゃんが【手加減】を取得したよ。
試しに、【手加減】状態でサンダーボルトを使ってもらったけど、周囲のプレーンウルフが全部HP1で生き残ったのはすごかったね。
……その後、たくさんのプレーンウルフに追いかけられて大変だったけど。
【手加減】を覚えるまでの間に黒号がレベル9まで上がって、プリムもレベル12になったよ。
ボクとシズクちゃんはレベルが上がらなかったけど、元々12だったし仕方が無いのかな?
晩ご飯もあるので、一旦ログアウトして、晩ご飯や寝る支度を済ませたら夜のログインです。
瑠璃色の風の休憩室にログインしたら、まずはパートナー達にご飯をあげるので家に移動だよ。
庭に作った畑ではフォルミがせっせと働いているね。
手伝おうかなと思ったけど、身振りで止められたので大人しく従ったよ。
あと、ご飯の方も収穫したキャベツを必要なときに食べてるので改めて食べなくてもいいって。
賢いアリさんだよね。
他の皆にはきちんとご飯を与えるよ。
レパートリーをもう少し増やしたいところなんだけど、まだまだ料理スキルのレベルが足りないから難しい料理は作れないんだよね。
今いるパートナー達は気にしていないみたいだけど、もう少し美味しいものを食べさせてあげたいなぁ。
それからシズクちゃんには、もちろんワイルドストロベリーです。
やっぱり5つしか食べてくれないけど、喜んでくれてるしOKかな。
食事も終わったのでモフモフしてたら、ガイルさんからフレンドチャットが届いたよ。
『おーい、リーン。今、暇か?』
「んー、モフモフ中だけど、何かあったのかな?」
『スズカとセルシアがベルの森に行くそうだ。お前も一緒に行けないか?』
おお、ベルの森!
フォレストキャットとナイトオウルの生息地だね!
「一緒に行くよ! 準備するから少し待っててもらえるように伝えて!!」
『了解だ。二人としても戦力的にきつかったからな。それじゃあ、休憩室で待っててもらうから、準備ができたら家から出てこい』
ああ、休憩室に扉を置いてるからここにいるのはばれてるよね。
さてと、ベルの森だけど、どの子を連れていこうかな?
シズクちゃんは決まりとして……アタッカーが必要だろうからプリムとシルヴァンかな?
早速、3体を連れて扉を抜け、休憩室に。
そこではガイルさんにスズカ、セルシアが待ってたよ。
よく見ると2人とも装備が変わってるね。
「お待たせだよ。2人とも装備変えたの?」
「ええ、そうよ。装備制限に引っ掛かってた装備が使えるようになったから、装備を強化したの」
「うん、私も強い装備と交換かな。リーンちゃんは?」
「んー、ボクの装備は大丈夫だと思うけど、どうなのかな、ガイルさん?」
「リーンの装備は第2エリアでも使える装備だから大丈夫だぞ。むしろ、第1エリアにいる間はオーバースペック気味だな」
「……なんだって」
「そうだったのね。布装備とか詳しくないから知らなかったわ」
「私も革鎧ばかりだったから知らなかったよ」
「うん、ボクも知らなかったから大丈夫。でも、そうなると、布装備ってかなり防御力低い?」
「それはそうだろ。布なんだからな。まあ、ベルの森でも十分に通用するから、そこは安心しておけ」
「わかったよ。ガイルさんの言葉を信じるね」
「おう。ただ、あくまでも布装備だからな。攻撃をまともに受けると、かなりHPを持っていかれるから気をつけろよ」
「わかった、気をつけるね」
「さあ、それじゃあ、行きましょうか」
「そうだね。行こう」
「うん、行こう」
ボクはセルシア達のパーティに加わって瑠璃色の風を出発。
マーケットでHPポーションやMPポーションを補充して、一路アインスベルの北西にあるベルの森に出発したよ。
途中、この一週間にあった出来事を話しながらベルの森までの道を進んで行ったよ。
「それじゃあ、レッドが抜けたことはセルシアも知らなかったんだ」
「ええ、知らなかったわ。気付いたらギルドメンバーから抜けてた感じね」
「……それってリアルの方で顔を合わせにくくないですか?」
「元々、そこまで仲がいい訳でもないしねぇ。たまたま同じ時期に始めることになったから、一緒にプレイしていただけでね」
「そうなんだね。……ボクとしてはアイツがいなくなってやりやすくなったけど」
「……リアルではもっとまともな人間なんだけどね」
「あはは……それで、リーンちゃん。MPポーションを大分買い足していたみたいだけど、そんなに使うの?」
「念のための用心だよ。ベルの森には、是非とも仲間にしたいモンスターがいるからね」
「へぇ。あなたが仲間にしたいって言うことはモフモフ系だと思うけど、なんていうモンスターかしら?」
「フォレストキャットとナイトオウルって言うモンスターだよ。猫とフクロウかな」
「それ、可愛いですね」
「相変わらずいいセンスよね。……そう言えば、前に入手したアントの卵も孵化させたって聞いたけど、モフモフじゃないのによかったの?」
「農業をするのに必要だったから仕方が無いんだよ。今もボクの庭でせっせと畑を耕してくれてるよ」
「そうなんだね。あ、それに、リーンちゃんのマイホーム、完成したって聞いたけどどんな感じになったの?」
「2階建てログハウスに、公園と林、それから湖のある家だよ。今度、見せてあげるね」
「うん、楽しみにしてるね」
「私も行っていいかしら? ハウジングってお金がかかるらしいけど、色々できるって聞いてて興味があるのよね」
「もちろん、セルシアも歓迎だよ」
「そう、ありがとう。それじゃあ、今日の狩りが終わったら遊びに行っていいかしら」
「うん、構わないよ。スズカも来る?」
「うん、お邪魔させてもらうね」
他にも色々おしゃべりをしながら歩いていたら、目的地のベルの森までたどり着いたよ。
「さて、ここからが本番ね。準備はいいかしら?」
「うん、大丈夫です」
「大丈夫だよ。皆も大丈夫みたい」
「それじゃあ、ベルの森の探索開始ね。気をつけて進みましょう」
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