3.焚書庫

「なあ、新しい実技の先生って誰だよ?」



「知らね」



「最近は基礎魔導ばかりで飽きてきましたわ」



「地面に刺さった棒の前に集合ってここでいいのよね?」



 校庭の一角。土が剥き出しになった場所に数本、木の棒が刺さっている。


 先生の詳細を知らない生徒達は授業の時間になっても現れないその先生に待たされていた。



「あら」



「てめぇ!」



「あなた!?」



「なんだ。お前たち同じクラスだったのか」



 三者三様の驚きにもう一人加えて一様に別々の感情を込める。


 リシェンヌ・ジルベント・ラングランは口に手を添えて、クスリと笑い――


 ルーファス・バーレイは未だにたぎる怒りの感情を露わにし――


 リリーナ・ニコラエヴナ・カタリニコヴァは純粋な驚愕を持って答える。



「あ、そういえばこの服中々着心地いいぞ」



 学園長に罰として買わされたケイジの服は八つ裂きにされた服ほど高級ではないものの、一般庶民の衣服から考えてもそれなりの額になる出来の良いもの。



「僕の家、服屋なんで父さんに造ってもらったんです。めっちゃ怒られたけど」



 照れくさそうに答えるルーファスの取り巻きの一人――エドモンド――だったが、ルーファスはそれにさえも腹立たしさを感じるようで――



「いちいちそんなこと言わなくてもいいだろ! てかなんでてめーが実技の先生やってんだよ! 掃除しとけ!!」



 指を差して罵詈雑言の限りをケイジに浴びせるが、当のケイジは特に気にする様子もなく懐から取り出した拳大の石をひょいと、地面に突き刺さった棒に向けて投げるとまるで吸い込まれる様にして石は棒の天辺にスッと着地し、どだい転げ落ちるだろうグラグラの重心のまま微動だに動かなくなった。



「これ、杖無しでやって」



 そのあまりにも地味過ぎる荒業に誰もが唖然とするも、一歩前に出て口を開く者がいた。



「あー、先生。意味が分かりません」



 リシェンヌは困惑とも呆れとも取れるその難儀な表情を一切隠すことなく彼にぶつける。



「杖無しで魔導に頼って俺が今やったことを真似ればいい。じゃ、全員出来るようになれよ」



「ですが、生徒は杖を振った上で魔導を発現するのが基本です」



「それは自身の魔導をどの距離で、どこまで、どのタイミングで、発現させるかの指標のために使ってる。お前たちももう二年もすれば卒業だ。指標がなくても出来るようにしろ」



 リリーナはそう割って入るも、ケイジの言葉に納得せざるを得ない。



「へっ、杖が無くたってこんなの簡単さ」



「なら、やってみろ」



 自信過剰なルーファスにケイジは同じ大きさの石を投げる。



「見てろよ・・・・・・・・・・・・」



 それをキャッチしたルーファスは意気揚々と石を棒目掛けて投げるも――



「あれ・・・・・・・・・・・・・・・?」



 石の軌道は棒にかすりもせず、ただ隣にドスッと落ちただけだった。



「じゃ、やっとけよ」



 そう言い残しケイジはどこかへとふらふら歩き出し、リシェンヌが束ねる貴族派閥の面々はクスクスと笑い出す。



「くそったれ・・・・・・・・・・・・!」



 屈辱が滲み出るルーファスは歯噛みをしつつ落ちた石を拾う。



「さあ、みなさんもやりますよ」



 そうリシェンヌが合図をするとみな一斉に動き出し、いつの間にか置いてあった石の山から石を取り出す。



「あのクソ野郎、覚えてろよ・・・・・・・・・・・・」



「お言葉にお気をつけなさい」



「うるせぇ!!」



 がやがやと騒がしい中で皆一様に石を投げるも、地面にドスッと落ちるだけだった。






 校内の一室。


 と、言っても別棟になっている施設にケイジはいた。


 自身の背丈の三倍はある棚が等間隔に並べられ、壁という壁にもその棚が張り付いている。


 そしてその棚にぎっしりと詰まっているのは本。


 施設の中央には二つの階段が弧を描いて上方に伸び、二階となる所にも壁一面、棚一面に様々な本が所狭しと詰まっている。



「・・・・・・・・・・・・」



 そんな人がどこにいるか分からない本棚ばかりの図書館にケイジは周りをキョロキョロと授業をほっぽりだして見回していた。


 絨毯の敷かれた床は革靴のコツコツという音を軽減させ、読書をするのに足音が気にならないよう配慮され、人の話し声さえも最小限に留めたくなる静寂が図書館全体に行き渡っている。



 ケイジはある場所で止まった。


 図書館の隅、人が近寄らないような薄暗い場所。


 本棚の本も動かされた形跡はなく、その本の内容も堅苦しい学術書や大きな図鑑などが占めていた。



「さあ、ここをどう開けるかだな」



 そう一言呟いて床を凝視する。



「あ」



「!?」



 すぐさま声のする方に振り向くと、本棚の角から顔を覗かせる少女が一人。



「あ――あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



 声を掛けたのだろう。しかし仰天の後に凝視されて恥ずかしくなったのか、すぐに出した顔を引っ込めた。


 しかしケイジはその仰天を収めることができない。



「気配はなかったはず・・・・・・・・・」



 そう一言、棚に隠れた白髪の少女を追って角を覗く。



「あ・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



「いや、いいんだ。それよりいつからそこに?」



 及び腰な姿勢と手を胸に当てる格好に彼も慎重にならざるを得ず、目線を少女と合わせるようにしゃがむ。



「今日は――ここにいるの」



 学園指定の制服だろう。白い長袖に黒の肩紐でスカートを支えている。


 一歩、一歩と後ずさりしながらも会話をする少女。



「そうか。驚かせてすまない」



 ケイジは立ち上がると曲がった角を戻って再度、先程の場所に立つ。



「そこね。何かあるよね」



 また振り向くと先程の少女はまた角から顔を覗かせて言う。



「嬢ちゃんも分かるのか?」



 それに少女はこくこくと頷く。



「どういうのが見える?」



「なんか――床にレースみたいなのがあってね。洞窟があるの」



 ケイジはポケットに突っ込んでいた手を顎に添えて熟考する。



「魔導壁が見えるか・・・・・・・・・・・・しかも無自覚に透視までしているとは」



 ぶつぶつと呟きながらそろりそろりと近づいた少女をチラリと見るもそれに少女をビクリと体を震わせる。



「気になるか?」



「図書館に洞窟があるのは気になるけど――怖い」



 少し心を許したのか、言葉から緊張が見られなくなり、その床の下にある〝洞窟〟をほとんど履かれていないだろう新品に近い靴でもってつつく。



「ここは懐柔させたほうがいいか・・・・・・・・・」



「え?」



「入ってみるか?」



「え・・・・・・・・・でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



 自信なさげな少女だったが、ケイジは意に介さず懐からインク瓶を取り出すとそれを指に付けて床に塗りだした。


 洞窟があるであろう床を中心に円形の模様を描き出す。


 その奇怪で幾何学的な模様が出来上がるのを少女は物珍しそうに見入る。



「いくぞ」



 言い終わるのと同時に線と線を繋ぎ合わせ、描き終える。



「わぁ・・・・・・・・・・・・」



 ゆっくりとした仄暗い明滅の後、インクで描かれた魔導陣は絨毯に染み込むように消え失せた。



「レースが消えてる!」



「これで魔導壁は解除したが、肝心の入り方だな」



 ケイジは周りをぐるりと見回して再度床を見る。



「ねぇ! これどうやったの!?」



 魔導陣を初めて目の当たりにしたのか、今までにない相当なはしゃぎようについ先程まで怯えていた子と同じとは思えない。



「後で教える」



 しかし目をキラキラさせ、ケイジに張り付く少女を彼は素っ気ない一言で済ます。



「ねぇ! 私もこれやりたい!」



「どう開けてもヴェルターに感知されるようになってる。まるで蜘蛛の巣だな」



 床から何かを辿るように視線を移していく彼には既に少女の催促は聞こえていない。



「ねぇ! これ魔導って言うんでしょ? あのレースみたいなのもそうなんでしょ?」



「どこかで糸が収束する場所があってもいいものだが・・・・・・・・・・・・」



「私この図書館でここが一番気になってたの。だってこの洞窟の奥もっとすごいんだもん」



「あー、チクショウ・・・・・・・・・ヴェルターの首元しかねぇ」



「なんかね、本だと思うんだけどなんか本じゃないの!」



「ギリギリだな。気付くなよ」



 ケイジは天井を見ながらぶつぶつと独り言にふけ、片手で本棚にある本を一つ触る。



「あっ」



 少女が何かを感じた。


 ケイジの触った本に張られていた感知の糸から流れ出る淀みは学校中に張り巡らされた中の一本の糸を通って、学園長室に深く腰掛けるヴェルター学園長の首元に達する。



「何したの?」



「叱られないようにした」



 そう言って本を動かす。



 ガチャッ



 本の仕掛けが作動するとその糸は蜘蛛の巣の様に振動し、その振動は一直線にヴェルターの首元まで瞬時に届く。


 しかしその淀みがヴェルターに届くはずの振動を遮る。血管に詰まった血栓の様に。



「開いた!」



 そして洞窟と比喩されたその下り階段は解錠の音と共にバカッと半開きになり、後は手で開けきるだけとなった。


 ケイジはその隙間に手を入れ、グイッと開けきるとまるで久しぶりに呼吸したと図書館の空気がその階段に流れ込む。



 少女は何も言わず、ただ階段を見つめケイジのズボンにしがみつく。


 そしてケイジは左手を挙げ、手の平から炎を生み出す。



「行くぞ」



 それに少女は何も言わなかったが、ケイジが歩を進めると合わせて進めた。


 先の見えない暗闇に足元を照らす炎だけが頼りだった。






 コツ――コツ――コツ――


 足音だけがその空間に響く。


 ズボンを握りしめる手は震え、上体を預けるように張り付く。


 どれぐらい進んだのだろう。


 同じ光景が延々と続く階段は時間の感覚を麻痺させ、長大な距離を歩かされたと錯覚させる。



「?」



 空気の流れが変わった。


 ケイジは左腕を伸ばし、前方に感じる空間に光を当てる。



「あれなに?」



 ぼんやりと垣間見えたその空間に足を踏み入れ、辺りを見回すため、左手を回す。



「本・・・・・・・・・・・・・・・?」



 少女の言う通り、真っ暗闇に本棚がある。


 しかしこの状態ではまともに歩き回れない。壁際に目をやり、照明のスイッチがないか探す。



 カチッ



「わぁ・・・・・・・・・・・・・・・」



 壁にあったスイッチを押すと部屋中の照明が一斉に点き、この空間の全容が露わになった。



「グウェツェフトの焚書庫・・・・・・・・・やっと見つけた」



「ふんしょこ?」



 図書館と同程度の空間が地下いっぱいに広がり、そこを埋め尽くすのは本棚の壁。


 そしてその本棚には埃をかぶった書物が軒を連ねている。



「そういえば嬢ちゃん、名前は?」



「ミア! ミア・ヴェーベル!」



 大きな声でにんまりと自分の名前を言うミアにケイジは視線を合わせるためしゃがむ。



「ミア、本当はここに来ちゃいけないんだ。ステフや学園長に怒られちゃうからね。



だからこのことは俺達だけの秘密だ。そうすれば叱られないで済む。いいね?」



「あなたも先生じゃないの?」



「俺も先生だけど、悪い先生だからね。こういうことやっちゃうんだよ」



「ふーん」



 なんとも子供らしいその反応に、少しばかり不安を覚えるも立ち上がって手を差し出す。



「さ、冒険はここまでだ。一度帰ろう」



「え? 本読まないの?」



「ここの本は危ないものばかりだからね。しっかり準備してから読まないといけないんだ」



「でもあの本以外は大丈夫でしょ?」



 そう指差した先、この地下の一番奥。


 本棚を幾重にも越えた先にある本棚の一つ。


 分類する時に一纏めにしたのだろう。異様に魔導が本から垂れ流され、それは淀みとなって虫唾を走らせる。



「目に見えるものだけがすべてじゃないよ」



「そうなの?」



「ああ、だから行くよ」



 差し伸べるその手をミアは掴み、気になる後ろを横目に見ながら下ってきた階段を登る。






「ミア!!」



 図書館の出入り口、そこで慌てふためくステフとばったり合ってすぐさま駆け寄ってミアに抱きつく。



「ミア、どこ行ってたの? 探したわよ」



「冒険してた」



 繋いだ手を離してお互い抱きつく中、ケイジはそのまま行こうとするも――



「ケイジさん、授業はどうされたんですか?」



「ええ、これから戻ります」



「戻りますじゃないでしょ! なんで授業中に生徒放ったらかして図書館なんかにいるんですか!」



「それ毎回その子を見失うあなたが言いますか?」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



 ぐうの音も出ないとはこのこと。


 歯噛みするしかできないステフはまだまだ言いたいことがあるがそれを言えない。



「先生といろいろお話して楽しかったからあんまり怒らないで」



「ミア・・・・・・・・・・・・」



 上目遣いでそう懇願するミアにステフの心は一気に揺らいだ。



「では今度からちゃんと監視してください」



「・・・・・・・・・・・・はい」



 揺らいだ心のままケイジに釘を刺されればどうこう言える立場ではなくなる。


 完全に形勢が逆転した瞬間だ。


 ケイジはそのまま後ろを振り返ること無く図書館を後にし、授業はとうに終わった時刻ではあったが、放って置いた生徒達の所へ向かう。






「チクショウ!!」



 持った石を地面に叩きつけるルーファス。



「はぁ、これで次の授業も潰れましたわ」



 ティーテーブルに空のティーカップとティースタンドを置いて疲れた体で椅子にもたれるリシェンヌ。



「ぬぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ」



 重心に逆らう石はグラグラと揺れ動くも姿勢を変えては持ち直しを繰り返し、その度にリリーナの頬を汗が伝う。



「こんなのできるわけねぇだろ!」



「リリーナは出来ていますよ」



「貴族が偉そうに言うな! てめーはどうなんだ! できてねーから茶飲んで暇つぶしに走りやがって!」



「あら、先生が一向に帰ってきませんもの。こんなの、授業ではなくてよ」



「黙って!!」



 その一声にダレきった生徒達はリリーナに向いた。



「失礼」




「はぁ――はぁ――はぁ――」



「どうだ?」



 息を吐かせて膝に手をつくジョシュは息を整えてルーファスに伝える。



「はぁ――どこにもいない。他の先生に聞いても分かんないって」



「チッ、あの野郎ふざけやがって・・・・・・・・・!」



「あなたと意見が合うのは少々不快ですが、あの方は便所掃除の方が似合っていますわね」



 その素直な返しにルーファスはリシェンヌを横目で睨むもそれ以上何もしなかった。



「どうせこれも魔導とかじゃないんだろ!」



 ルーファスは未だに直立不動のまま微動だにしないケイジが置いた石を手で払って落とそうとするも、刺さっている棒が左右に石と一緒に揺れるだけだった。



「こっの――バカにしやがって!」



 頭に血が上ったのか、今度は石を鷲掴みに引き離そうとするもルーファスの力を持ってしても動くことはない。



「おい、何やってる」



「!? てめぇ!」



「先生、あなたのせいで二つ授業を潰しましたわ。というかなんですか。担当の先生の許可がなければ授業を終われないので続けてくれって。この学園のシステムは意味が分かりませんわ!」



 他の先生に聞いて回ったのだろう。そこで聞かされた話をケイジにぶつけるリシェンヌであったが、当の本人はそんな話は初めてだ。



「それで、できたのか?」



「できるわけねぇだろ! 大体これだってどうせ魔導なんか使ってねぇだろ!」



 そう指差した石はまるで力が抜けたかのように重心に従ってボトッと落ちた。



「ちゃんと魔導だぞ。それであの子だけか? まともにできたのは?」



 皆が唖然となるのを横目に汗を垂れ流して維持しようとしているリリーナの元に向かう。



「まだまだだな。ちゃんと投げたか?」



「・・・・・・・・・・・・はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



 漏れる声からも相当な力が入っていると想像できる。


 ケイジはリリーナが支える石を持ち上げ、彼女に終了の合図とさせた。



「ああああぁぁ――はぁ――はぁ――はぁ――」



「今日の授業はこれで終わりだ。他は次の授業までにできるように」



「お待ちを」



「なんだ?」



「生徒を放っておいてそのまま終わらせるおつもりで?」



「俺は真似をしろと言ったはずだ。本当だったら全員できるまで帰すつもりはなかった」



「だからといって先生の立場も弁えずどこかに行ってしまうのはどうかと! 先生ならばできない生徒に教えて回ることもできたはずですが!」



「なんだ、子供のように手取り足取り教えてほしかったのか? お前達も来年で十九じゃないか。そしたら卒業だ。未だにそんな考えじゃ、基礎魔導をもう一度一から学んだらどうだ?」



 先生の言うことは一理ある。確かに卒業というものが見え隠れする中で自分で何もできないのであれば意味がない。


 しかし、それをなんの感情も、思いも籠もっていない。まるで虫を相手にしているかのような目で言われるのにリシェンヌは耐えられない。



「・・・・・・・・・・・・・・・最低です」



 自身が今出せるのはそれしかなかった。


 ドスの籠もったその一言をケイジに浴びせてリシェンヌは去り、その後を取り巻きが追っていった。



 残りの生徒達も思うことはあれど誰も口にすることなく、唯一声と言える声はルーファスの舌打ちだけだった。


 皆バラバラにその場を去る中、ケイジも自身の行きたい方へと歩を進めようとした。



「ねぇ」



 しかしその歩みを止めたのはリリーナだった。



「あなたは何か考えているの? それとも何も考えていないの?」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



 その問に無言を貫くケイジに少し落胆のため息を吐く。



「ま、いいわ」



 そういって、彼女も一人歩き出す。

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