第13話稽古
砂埃が、たっている。洗濯物に絡まりそうだな。
俺は地面に突っ伏している。前には、おやっさんが木刀を持って仁王立ちしている。阿修羅の如く。仁王立ちなのに阿修羅って…
え?今何してるかって?
見ての通り(見てわからんから聞かれてるんだろうが)稽古だよ。
前回のおさらい。
魔王軍から逃げて来た。女子供を国外に安全に逃すため男達は犠牲になろうとしていた。
「やるぞー。」
「「「「「「「うおおおー!!!」」」」」
おれも何か戦うことになった。
で、戦う方法を知らないので
「戦えねっす。」
というも
「心配すんな。教えてやんよ。」
と無理矢理訓練させられているのでーす。
で、木刀で、捌きまわされ今に至る。
「立て!」
木刀を杖にして立ち上がる。
体が重い。
「かかってこい。」
おやっさんがどこか殺意を込めた声で言う。
剣を構えて突進する。
胴を狙う。
「おらぁ!」
キン
と音がして弾かれる。俺は1m退けられた。
(まだだ)
前に移動しながら剣を上に上げて振り下ろす。
「甘い」
おやっさんの剣が腹に直撃した。
が俺は動かなかった。
「おらぁ!」
その状態から蹴りをぶち込む。
「ウオ!」
あと少しの所で避けられた。
だが、初めておやっさんが後ろに退がった。
「そうだ。いいぞ!最後まで戦う事を忘れるな。誰かを守りたいのならな!」
(かっけえー)
長いので省略する。
こんな感じで稽古(剣)をした。
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