第2話転生したらしい

薄暗い所だ。

ここは何処だ?

周りを見ると何やら鍬やロープやらが置いてある。

ここは、農作業用の小屋か?

取り敢えず外へ出てみるか。

その前に少しだけ、道具を失敬。

鎌とロープ、そして袋。あと、何か食べ物っぼい物があったので、それももらった。

さて、どんな世界が俺を待ってるのかな?



外には、草原と畑が広がっていた。少し離れた所にポツポツと家が建っている。

人は、見当たらない。動物も。

まだ作業してないのか?

まあいい。好都合だ。見つからないうちに、逃げるか。


そして俺は歩き始めた。

取り敢えず、道を、見つけないと。



俺は小道を歩いていた。歩いて入れば、街にたどり着くだろう。




俺は歩き続けた。

で、途中で気づいた。

何で俺、靴を履いている。

おかしい。転生したのだから、何も来てないとかなのでは?

しかも、前世のだ。服も。そのままの姿で転生したのか?

声は?

「俺は…」

元の低い声だ。

俺の髪は?

黒だ。

ハッキリとは確認してないが、どうやらそのままの姿で転生したらしい。


異世界で黒髪って、珍しいのかな?

もし珍しかったら…めんどくさいな。

最悪、差別を受けたりするかもな。

そんな事が無いことを祈る。


取り敢えず歩き続けよう。




そんな事気にしてもしょうがない。

取り敢えず、進み続けるか!

楽しい事は多分これから起きる。

魔法とかあるといいなー。



俺は考え事をしながら歩いた。

ただ、闇雲に歩いた訳じゃない。

川に沿って歩いたのだ。何故かと言うと、人は水の傍に集まるからだ。思い出してみろ、古代の文明を覚える時、文明の名前と共に川の名前を覚えたろ?エジプト文明なら、ナイル川、メソポタミア文明ならチグリス川、ユーフラテス川といった具合に。須佐之男だって、川の傍を歩いていて、流れている箸を見つけて、近くに民家がある事に気づいたんだぜ。

農業とか、移動手段、生活用にも使われるだろ。人は水がある所にいるはずだ。


まあ、そんな訳で考え事をしながら川のそばを歩いていた。


まず、何故元の姿のままなのか。

服装だとか、事故った時と同じだ。ただし、あの時と違ってカバンなどはない。

くっそー!スマホがあれば、スマホをチート武器に出来ただろうに!何でないんだよ!

それは置いといて、何で俺しばらく気づかなかったんだろう?元の姿のままだと気付くのに結構時間が掛かったな。もしかして、異世界転生の副作用的な物なのか?


あとは、魔法だ。俺にチート的な能力は、備わって居るのか。もし無かったら、魔物とか居たら即ゲームオーバーだ。せめて、姿隠す能力とかください。

とか一応願ってみる。

とゆうか、備わってても使い方わかんねえ!

今まで無かった物(今あるかどうかすら分からないもの)が急に使える訳がない。


結論!魔法つかえないんで、安全地帯に逃げ込む!


とゆう訳ですこーし早足で移動する事にしたのだ。

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