05.5 魔王軍幹部、動く

 獅子浜達の戦いの直後、魔王軍の本拠地には側近たちが集っていた。

「ギガントの生命反応が、消えたらしいな…」

「クク…。何を驚くのですか、デスジェネラル。あんな向こうみずな荒くれ者、いつ死んでもおかしくなかったでしょうに…ククク」

「そうでしょう。カナヤの仰る通りですわ。たかが手駒ひとつ失ったくらい、ワタクシたち魔王軍の計画に狂いは生じませんわ!オーッホッホッホ!」

 生体反応を示すランプが消滅した事に焦るデスジェネラルに対し、カナヤ、ブラッドカースは余裕の表情を見せる。

「クク…しかし、そろそろ新たな勇者が現れた可能性があります。ギガントを倒したものが誰なのか、確認する必要はありますねぇ。ククク」

「ならば私の部下、スカルウォーリアに調査に向かわせよう。奴は堅実だ、我らに良い結果をもたらすだろう」


 魔王軍本拠地。スティンヘイグ全土を侵略せんと活動する邪悪な組織は、新たなる敵の出現に対して行動を始めるのであった。


 …

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る