春にさよならSS

短編3683文字

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https://kakuyomu.jp/works/16817330655433299925

「桜はただ、そこに立っている」


春の終わりのある日、山に聳えたつ桜のもとに、二人の子供がやって来た。

桜の木の下で遊び、幹に背丈を刻んで遊ぶ子供たちに、やがて別れの時が訪れる。


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ゆあん様主催の自主企画・筆致は物語を超えるか【春にさよなら】用に書き下ろした作品です。

https://kakuyomu.jp/user_events/16817330655320435269

同じタイトル・プロットで物語を書く、という企画です。

プロットは以下の通りです。


海外へ行くことが決まったナツは、幼馴染のハルを思い出す。

身長を比べあった桜の木に赴くと、あの日刻んだ痕が残っていた。

二つ並ぶようなそれは、あるところを境に一方だけが刻み続けられている。

ナツは自分の背丈を刻むと、その場を後にした。

夏が始まろうとしていた。


※本作では「海外に行く」を「遠くへ行く」と解釈しています。

※縦読み推奨なのです。


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「桜の樹の下には死体が埋まっている」

「もろともに あはれと思へ山桜 花よりほかに 知る人もなし」


 上記の有名なフレーズと和歌がゆあんさまのプロットと合わさって生まれたのが、「春にさよなら~Sakura no Shita(n)i~」という作品です。

 ほぼ桜の視点で描いた「春にさよなら」となっております。

 こちらの物語にはいくらか仕掛けが施されております。皆様のコメントの力をお借りして解説を行っておりますので、よろしければご覧ください。

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