海が太陽のきらり PP

海が太陽のきらり PP

私の作品の中で最も明るいのはきっと本作です。

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https://kakuyomu.jp/works/1177354054891956421

「彼女は神秘そのものだ――。彼女を見つめる少年の、青く輝くひと夏の記録。」


自主企画 筆致は物語を超えるか【海が太陽のきらり】のために書き下ろした作品、第二段です。ギャグです。

https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054891743810


以下のストーリーに沿って物語を執筆するご企画です。


(以下、ゆあんさま作成のストーリーを引用)

高校二年生の夏。海斗は訪れた親の実家付近の海で、一人泳ぐ陽子と出会う。泳ぎが苦手だった海斗は、陽子との日々で泳ぐ楽しさを知っていく。


元の街に戻る前日。陽子は「秘密の場所」に海斗を連れ出す。飛び込んだ海斗は、その水中から海面に煌きらめく太陽を見た。


海斗がキスをすると、陽子は「さよなら」と言い残し、去っていった。


翌年、同じ場所に海斗はいた。飛び込み、水面から再び顔を上げ、そこにはもう陽子が居ないのだと実感する。


以来、その海面の輝きを「陽子」と呼んでいる。


――――――


 海が太陽のきらりの一作目を書き上げた後、ご企画に参加されている方々とある程度の交流をして、気付いたことがありました。

 このご企画、ストーリーの解釈はかなり自由だったのです!

 第一作への反応はおおよそ「描写は素晴らしい! これにストーリー性さえあれば……」というものでした。私が独自に解釈したきらりを読みたい、というお声もいただきました。


 ならば書こうじゃないか、私独自のストーリーを!


 こうして書き始めたのが、動物大好きふづきさんの描く「海の生物大百科きらり」。昔どこかで投身自殺未遂をした経験のある海洋生物学専攻の大学院生陽子お姉さんと、好奇心旺盛な高校生海斗くんの海の生き物講座! 指と指をカニに挟まれたり、ヤドカリでイソギンチャクを突いてヤドカリさんを呑まれちゃったり、ナマコ水鉄砲を撃ち合ったり、海藻ごっこをしたり、性転換する魚から性の何たるかを学んだり、何か生物学的に深い意味のありそうな睦言を交わし合ったり……。


 ところが突然、私の頭の中に広がるきらり時空の海を脅かす黒い影が……!


 何たることか、奴は海の生き物だけでなくヒロインの陽子さんまでを叩き出し、海斗くんの性格を改竄して時空を歪め、物語を乗っ取ってしまったのです……!


 つまり、二作目の海が太陽のきらりがどうしてこうなったのかは作者にもさっぱり解りません。


 ご企画内ではネタバレ全開の通称で呼ばれていましたが、本作を楽しむにはやはり「奴」の詳細については伏せておくべきでしょう。


 ぜひ本作をお読みください。


 ふづき詩織は堅苦しい文体でギャグをやります。ギャグは真顔で言うべきですよね!

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