風の廻（まわ）る街　完結済　110,754文字

橋と風車と塔の街ヘリティアを舞台にしたファンタジーです。

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「風が廻り、風車が回り、少女たちは空回る」

剣と魔法の時代は終わった――。

世界を崩壊させた大災害から十六年。

復興を遂げつつある世界を父と共に旅してまわるヴァナディスは、湖上都市ヘリティアで少女が湖に落ちるのを目撃する。

彼女、フリージアとの出会いによって、ヴァナディスはヘリティアを舞台とした陰謀に巻き込まれてゆく……。

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　傍若無人な女の子二人が暴れる物語です。私の作品としてはかなり軽い内容です。

　舞台となるヘリティア（ヘリオ）はシリーズで繰り返し登場している都市ですが、元はマインクラフトというゲームで私と知人が製作した街です。街を作りながら「この街の人たちはどういう人か」「ここはどういう街なのか」「どんな産業があるのか」などと、二人で妄想を広げています。

※マインクラフト

　ブロックを積み重ねて色々なものを作るゲーム。非常に奥が深い。このゲームで創った街がセプテムベールファンタジーにはよく出てきます。こだわりを持って作っているために描写が過剰になってしまうのが問題です。

　本作は緑玉（りょくぎょく）の天寵（てんちょう）の三十六年後ということなのですが、実は世界観が一変しています。十六年前に起きた災害が原因で、何やら色々と変わってしまったようです。しかしその災害は本編にはあんまり関係ありません……！

　本作はただ頭を空っぽにして元気な女の子たちを見ていただければ幸いです。

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